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企業/サービス名

PatientPing

企業概要

本社:アメリカ・ボストン・マサチューセッツ
設立:2013年

創業者

・Jay Desai氏:最高経営責任者(CEO)
ペンシルベニア大学ヘルスケアメネジメントMBA取得後、リーマンブラザーズやCenters for Medicare and Medicaid Services(米国保健福祉省の傘下)で、ACOを運営する行政機関でオバマケアの一貫プログラムに従事

 ・David Berkowicz氏:最高技術責任者(CTO)兼共同創設者(Founder)
ハーバード大学卒

資金調達

合計調達金額:$41.2M
直近の調達:2016年12月6日 $31.6M / Series B
主な調達先:Andreessen Horowitz, Leerink, Transformation Partnersなど

サービス概要

・医療関係者は自身の患者がどこでどんな治療を受けている(過去も含む)をPatientPingを通してリアルタイムで知ることができる
・誰でも使いやすいユーザーインターフェイスかつ効率的(時間・費用面)なケアで患者の治療へのプロセスをより速やかに、無駄がないものへと変える
・正確で、タイムリーな医療関係者同士のコミュニケーション(患者についての情報の共有と理解)によって途切れのない一貫したスムーズな患者ケアの移行を実現
・2016年12月6日現在、マサチューセッツ、コネチカット、ミシガン、ペンシルベニア、バーモント、ニューハンプシャー州において15000人以上の人々が利用している

ターゲット

・医療患者
急性と急性期経過後に引き続き入院医療を要する状態の人(具体的には1年平均でおよそ7人の医療関係者からのケア・4回の関連していない診察を受けている人)
・そのケアをする医療関係者

ターゲットの課題

3つの異なる持病を抱えた人物Aが街1から街2へ引越しをした時、これまでは街2で新たに患者自身が医師へ病歴を説明したり、検査を再度行ったりする必要があった。そのため患者のみならず医療関係者側においても精神面・費用面共に無駄な徒労が生じていた。

本サービスが狙った業界

電子カルテ業界
多くの病院でElectronic health recordという電子カルテがアメリカでは30年以上前から導入されているが、使いにくさと効率の悪さ故にその浸透は遅かった。しかし、2009年頃からその利用率は増え始め2014年には80%以上の病院がこの電子カルテを使用しているが、病院によってそのデータ入力方式が大きく異なっているという現状がある。

発想の転換

これまでは個々の医者自身・病院で患者のカルテを保管し、患者にそれぞれの治療を施していたが、本サービスでは患者がどこで何の治療を受けたかをネットワーク化し、それぞれの医療従事者にリアルタイムでその情報を提供することができる。

マネタイズ

・病院側負担: ACO(複数の医療機関や医師などによる民間の医療統合組織)・病院単体・慢性疾患患者を治療する施設(リハビリなど)の医療機関が加入
→その患者が登録可能となる
・公的支援(州の援助)あり

考察

・オバマケアによってアメリカでは医療制度に対しての関心が高まっている。その中でこのサービスは患者医療関係者共に精神面や費用面においても無駄を削減できるため、今後このサービスが広がっていく可能性は高いと考えられる。
・サービスの成長の鍵としては、加入病院数の増加や公的支援(州の援助)によるユーザーの信頼度がユーザー数の増加に繋がると考えられる。

国内類似企業

・2004年 長崎県 “あじさいネット” :病院連携の情報共有
・2009年 千葉県 “柏プロジェクト”: 医療と介護の情報共有
・2013年 みやぎ医療福祉情報ネットワーク “MMWIN”: 病院や介護施設などの間での診療情報の共有

※しかしこれらのサービスは都道府県ごとに行われており、PatientPingのような全国規模の展開を目論んでいる訳ではない。

マーケットアウト度

★★☆☆☆

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