flow

企業/サービス名

Flow

企業概要

本社:アメリカ・ニュージャージー
設立:2015年

創業者

・Rob Keve (CEO): ノースウェスタン大学でMBAを取得し、The fizzback groupの経堂創設者兼CEOとして活躍した後、現在に至る。
・Michael Bryzek (CTO/Chairman):マサチューセッツ工科大学を卒業後、United eWayなどでCTOを務め、現在に至る。

資金調達

合計調達額 $15.5M
直近の調達 $13M 2017.3.15 Series A
主な調達先 Alexandra Wilkis Wilson, Bain Capital Ventures, Brian Lee

サービス概要

・企業や小売業者が、グローバルにインターネット上での商業取引(EC)を簡易にするAIのクラウドベースのソフトウェアソリューションを提供。
・国を超えたECを行う人に対しての障壁をなくすことを目的とする。具体的には「他通貨での価格設定、費用効果と迅速な出荷、国際取引におけるペイメントのオプション、明確な税金と義務の提示や収益」などをAIのソフトウェアによって分析・設定する。
・消費者も国内で買い物をしているかのように、値段を計算したりする必要がなく買い物をすることができる。
・自社サイトを設立してECを行う障壁は大きいが、Flowを使用することで、Amazonなどの他業者を挟むとできないローカリゼーション(ウェブサイトのフォーマットやディスプレイ)、プライシング(利益率や通貨、輸送料金や関税などのコントロール)、支払い方法、ロジスティックス、カスタマーサービス(独自管理)、などの選択権ができ、Flowによるリアルタイムのデータ分析も行うことができる。

ターゲット

国境を越えてグローバルにECを行う企業や小売業者

ターゲットの課題

様々な国を跨いでECを行う会社にとって、商品ごとに利益率や支払い方法、ターゲット領域によってウェブサイトのディスプレイなどを自社サイトを設立して行うのは困難であり、結局メジャーな取引手段であるAmazonなどの大型ECサイトに頼ってしまうという現状があった。

本サービスが狙った業界

EC業界

発想の転換

これまで、企業や小売業者はAmazonを経由することでECビジネスを行っていたが、本サービスは自身でECサイトを作り取引を行うことによって、よりフレキシブルに企業や小売業者個々人の要望に沿った形で取引を行うことができるようになった。

考察

・2016年度の前年比で、中国・アメリカ・イギリス・日本・フランス・ドイツなど、どの主要国でもECの市場規模は拡大しており、特に中国での伸びは著しい。
・2016年の経済産業省の資料によると、ECの日本国内での市場規模(BtoCのみ)は13.8兆円であり、これは前年と比較して7.6%増加している。また、EC化率も4.75%増加しおり、この値は前年に比べて0.38ポイント上昇している。
・ECの市場規模、EC化率共に2010年から5年間、毎年増加している。
・また、国を超えたECの利用も増加しており、例えば日本の消費者が中国事業者からのECを通じた購入額は2,200億円(前年比6.9%増)である。
・国を超えて自社商品を売りに出したいと考えた時の手段は二つあり、1つ目は自社サイトを構築する事、2つ目は既存のECモールに出品することである。1つ目の場合、翻訳、物流、決済などの対応や国ごとに商習慣やニーズ、販売先ごとの法律規制などを把握しなければならず大変な労力と時間を要する。しかし、2つ目の場合は自社の思い通りの値段や方法で売る事ができない。これらの販売側のニーズをくみ取り、海外での販売をAIの力によってよりスムーズに簡易化したFlowのサービスは競合もいない上、市場自体も年々拡大しているため、スケールが期待できるのではないか。
・スケールのネックとなりそうなのは安全性である。自分で最初から作ったシステム(Amazonや楽天など)は他人に公開することはほとんどないので安心だが、CMS(コンテンツ管理システム)の場合、世界中の人が同じシステムを使うのでセキュリティが破られやすい。多くの顧客情報を管理するECサイトにおいて安全性は大変重要であり、そこへの信頼が成長の鍵となりそうだ。
・またAmazonは年間に約40億のアクセスを得ている超巨大ECサイトである。既に各国にスケールし、浸透しているAmazonがFlowのようなサービスを開始した場合、Flowが太刀打ちするのは難しいだろう。

類似企業

・Amazon
・Woocommerce:安価で簡易にできるEコマースサイトを作るソフト。決済機能や配送機能などの細かい部分もカスタマイズ可能。相違点としてはAIを使用していない、単純にサイトを作るソフトウェアであるということ。

マーケットアウト度

★★★★☆

  • この記事をはてなブックマークに追加

関連記事