farmlead

企業/サービス名

Farmlead

企業概要

本社:カナダ・オンタリオ・オタワ
設立:2013年

創業者

・Brennan Turner(CEO):イェール大学を卒業後、The Mandi Schewartz Foundationでディレクターを勤めるなどして、現在に至る。
・Alain Goubau(COO):ハーバード大学で法律を学びドクター課程を取得後、マッキンゼーでマネージャーを勤めるなどして、現在に至る。

資金調達

合計調達金額:$7.29M
直近の調達:$6.5M Series A 2017.3.20
主な調達先:Avrio Capital, MaRS Investment Accelerator Fund, Monsanto Growth Ventures (MGV), Serra Ventures, Verus Animal Health Alliance

サービス概要

・穀物専門オンラインマーケットプレイス。現在約2,500名ユーザーが85種類の穀物を取引している。
・生産者、買い付け業者、仲介業者、貿易業者らが無料でユーザー登録をすることができる。
・流れとしては、最初に登録を行い自身の商品をアップした後(穀物の種類、量、価格、産地、取引条件など)、バイヤーが現れて交渉が成立した場合、Farmleadに対して仲介料を支払えば取引成立となる。
・パソコンでログインも可能だが同社はアプリも提供しており、取引について売り手と買い手がアプリを通じてやりとりするなどのメッセージ機能もある。
・ペーパーワークや電話などで行われることが多かった穀物の取引は、買い手のネットワークが限られていたり穀物の時間的制約、アナログ取引の限界などの理由もあり多くの食物廃棄を出していたが、このアプリによって1年で13億トンの食物廃棄の削減になる。

ターゲット

穀物の生産者

ターゲットの課題

・穀物の取引は今までペーパーワークや電話などで行われることが多く、成立までに時間がかかっていた。
・また取引がアナログであったため、収穫後損失や廃棄などが生じていた。

本サービスが狙った業界

農業界

発想の転換

これまでは穀物の取引は今までペーパーワークや電話などで行われることが多く、成立までに時間がかかっていたので廃棄になってしまったりなどの無駄もあったが、本サービスによって売買をオンライン上のマーケットプレイスで行うことによって、取引が以前より簡易に行われるようになり、無駄の削減にも成功した。

マネタイズ

仲介料:最初の80トンまでは1ドル/トン、それ以降は0.25ドル/トン

類似企業

<国内>
穀物屋:国内に限らず海外産の穀物も販売している。相違点としては、量が100gからの販売であるので、Farmleadのターゲットである「穀物の生産者、買い付け業者、仲介業者、貿易業者」を繋ぐわけではなく単純に消費者に対しての販売であるという点。
<国外>
The Poultry Exchange(http://bizna.jp/2017/02/08/thepoultryexchange/):以前紹介した、鶏肉の取引をインターネット上で行うことで効率化を図った、同社の鶏肉版のサービス。

考察

・穀物とは主に「小麦、米、トウモロコシ、大麦、オート麦、ライ麦、キビ、モロコシ、ソバ、雑穀」のことを指す。
・2015年度の情報によると、カナダにおける穀物の生産量は66,372,400トン、日本における穀物生産量はその約1/6倍の11,786,590トンである (The World Rankings ”http://top10.sakura.ne.jp/index.html” より引用)。カナダの国土は約99,847万ha、日本は約3,780万haであり、そのうちの農用地はカナダは6,260万ha、日本は456万ha (2013年度)。カナダの農業人口は約35万人に対して、日本は226万人にであり(2014)、農業従事者一人当たりの農用地はカナダの180haに対して、日本は約1/135倍の1.34haである。このようにそもそも日本では穀物生産を行う土地が少なく、生産高も少ないという現状がある。
・また、日本の農業従事者も2010年には260.6万人であったが2016年には192.2万人となり毎年減少している。
・日本の農業のバックグラウンドとして、農業協同組合(農協)というものがあり、契約している農家は農協が農作物を全て買取り、販売まで行ってくれる。メリットとしては、全量買取り・販売先を探す必要がない・販売明細書などを作成してくれる点、デメリットとしては価格設定ができない・販売先が決められない・手数料がかかる(12%程度)など。
・こういった日本の農業の規模や背景を考慮すると、Farmleadのようなアプリが日本でスケールするのは考えにくい。しかし、穀物生産量が高い国(アメリカや中国)や第一次産業で生計を立てる国においてはスケールが期待できそう。

マーケットアウト度

★★☆☆☆

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