mpirica-health-analytics

企業/サービス名

MPIRICA Health Analytics

企業概要

本社:アメリカ・ワシントン・ベルビュー
設立:2014年

創業者

・Shakil Haroon(CEO兼共同創設者): University of the Pacificを卒業後、米Microsoftのダイレクトセールスのリーダーを務めるなどして、現在に至る。
・Chris Diede(CMO兼共同創設者): Vanguard University of Southern Californiaを卒業後、DGWB Advertising & Comuunicationでデジタルマーケティング部門のトップを務めるなどして、現在に至る。

資金調達

合計調達金額:$20.8M
直近の調達:$4.6M Series A 2017/4/25
主な調達先:McQuinn Trust, OurCrowd First

サービス概要

・クラウドベースで手術の透明性を向上させるためのスコアリングシステムを開発している会社。手術においての間違った選択は無駄な費用や痛み、最悪な場合は死にも至ってしまう重大な選択である。 本サービスによって患者は手術を受ける際に、主観的な医療従事者の意見や口コミだけではなく、広く客観性に基づいて評価された医療機関とその手術の評価を閲覧した上で手術を選択できるようになる。
・スコアリングシステムについては特許を取得中であり、100-800点で評価される。
・それぞれの医療機関にすでにある手術の情報を傾向分析し、予測モデルを作りだし、そこにリスク調整を加えて(患者の病状など)予測結果を導くのが従来の手法であった。同社はそれに加えて独自の評価基準を考案しており、それは「Mortality(死亡率)/Readmissions(再入院可能性)/Complications(複雑性)」の3つに基づく。

ターゲット

手術を受ける患者

ターゲットの課題

手術に関してのアカデミックな指標や評価がなく、医師や医療期間を信頼するしかなかった。

本サービスが狙った業界

ヘルスケア業界

発想の転換

これまではそれぞれの医療機関がすでにある手術の情報の傾向分析を行い、予測モデルを作りだし、そこに患者の病状などのリスク調整を加えて予測結果を導いていたが、本サービスによって、患者は広く客観性に基づいて評価された医療機関とその手術の評価を閲覧した上で手術を選択できるようになった。

マネタイズ

・MPIRICA Personal:$49
個人で使う場合のみ利用可能で、1つのエリアにおける1個の手術について3ヶ月間のアクセスが可能。
・MPIRICA Premiumはヘルスケアに関わる会社に対する商業用のプランで、幾つかの地域の全ての手術についてのアクセスが可能。値段は会社の規模により要相談。
・MPIRICA APIもヘルスケアに関わる会社に対する商業用のプランで、全ての地域の全ての情報にアクセスでき、またそれを各々のHPなどに引用することができる。値段は会社の規模により要相談。

類似企業

Caloo(カルー):「最適な医療機関で最適な治療を受ける」ことを目的とした病院口コミ検索サイト。例えば脳卒中と検索すると、その手術件数が多い順に病院が表示され、その病院で手術を行ったユーザーの口コミが見れたり、やりとりをすることができる。MPIRICA Health Analyticsとの相違点としては、やはり情報が主観的であるということ。そのため、アカデミックに査定されたという、情報や手術に対する信頼はMPIRICA Health Analyticsの方が高いと言える。

考察

・2009年に4800万人の手術がアメリカで行われている。
・2007年の調査によると(対象人数99人)、手術に不安を感じているのは全体の約44%で、気手術が気になってしょうがないと答えた人は約82%である(麻酔の術前説明に対する患者の満足度、不安感の調査 栗山陽子)。
・手術において、日本ではセカンドオピニオンという考え方(治療の進行状況や次の段階の治療の選択について、現在診療を受けている主治医の意見を踏まえ、異なる医療機関の医師に意見を求めること)が浸透している(日経Gooday, 2015)。これは医師や医療機関から一方的になっている医療業界の現状を、より双方的なものとするために考案された1つのアイディアである。しかし様々な意見を得て患者側としても評価がしやすくなる一方でその分選択の複雑性も増し、また専門知識が乏しいために主観的な比較となり正しい判断ができるかどうかも分からない。そういった中で本サービスは専門性が必要な部分は自動でスコアリングを行って、患者はただアカデミックに評価された数値の大小の比較するだけで手術を客観的に比較することができるので、大いにスケールが期待できそうである。また、スコアリングに関しても特許を取得中であるため、類似した競合が現れる可能性は低い。

マーケットアウト度

★★★★☆

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