farmnote

企業/サービス名

Farmnote

企業概要

本社:北海道・帯広
設立:2013年

創業者

・小林 晋也(CEO兼共同創設者): 旭川工業高等専門学校を卒業後、株式会社スカイアークシステムの代表取締役などを務め、現在に至る。

資金調達

合計調達金額:$6.08M
直近の調達:$4.38M Series A 2017/5/11
主な調達先:Daiji Hirata, GREE, Innovation Network Corporation of Japan, Kanematsu Agritech ,Kotaro Chiba, National Federation of Agricultural Cooperative Associations, Sumitomo Corporation, The Norinchukin Bank

サービス概要

・同社は酪農・畜産を営む人向けに、リアルタイムに牛の活動情報をチェックできる、牛の首に取り付けるIoTセンサー「Farmnote Color」とそこから得たデータを管理するクラウド牛群管理システムの「Farmnote」を提供している。
・FarmnoteはPC・タブレット・スマートフォンで最適化されており、場所や時間を問わずに牛群の様々な情報を管理・記録・分析を簡単にすることができる。事前に登録してあるデバイスをFarmnote Colorに近づけることで個体の情報をすぐに調べることも可能。
・Farmnote Colorによって、牛の発育状況の変化や病気の兆候などを早期に発見することができ、繁殖活動の予定などのスケジュール管理も自動作成され、また発情・繁殖・治療・移動・肥育成績なども簡易に書き込むことができる。またデータから数値をグラフにして見える化を測り、発情見逃し率や妊娠率などを可視化する。
・小規模農家から数千頭の大規模牛群まで利用可能。
・日本において既に1,600の農家が本サービスをを導入し、 160,000頭の牛が管理されている。

ターゲット

酪農・畜産を営む人

ターゲットの課題

酪農・畜産を営む人々はその業界自体(農業)が未だアナログ状態であったため、データを集計して効率的に繁殖させたり、牛群を管理することができなかった。

本サービスが狙った業界

酪農機器業界

発想の転換

これまでの酪農・畜産家はアナログに行われており、データなどを利用して統計的・計画的に牛群を管理することはできなかったが、本サービスによって牛群管理をデジタル化し、無駄な時間や時期の見逃しなく効率的に行うことができるようになった。

マネタイズ

・Freeプラン:0円/月 牛の数の制限、利用できるデータ分析機能にも制限あり
・Personalプラン:40円/月 牛の数の制限、データ分析機能は全て利用可能
・Standardプラン:問い合わせ 牛の数の制限なし、データ分析機能は全て利用可能かつエクスポート可能

類似企業

・アルプロ牛群管理システム(デラバル日本):牛群に関する情報を処理するソフトウェア。搾乳、給餌、繁殖、健康の記録ができる。Farmnoteとの相違点としては、AIなどを利用していないため自動分析が行われないただの記録用ソフトであるという点。

考察

・2015年度の農業産出額は8兆7,979億円で、そのうち畜産は3兆1,179億円となっており、全体35%を占める。畜産の産出額のうち、生乳が23%、肉用牛が22%、豚が20%、鶏が29%。
・ 産出額を都道府県別に見ると、1,000億円以上が9道県(北海道、岩手県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、熊本県、宮崎県、鹿児島県)で、この9道県で全国の約60%を占める。
・ 乳用牛が1年間に生産する生乳は、平均で約8500kgで、2015年度の我が国の生乳生産量は741万トンである。
・飼養戸数、飼養頭数共に、毎年年率4%程度の減少傾向だが、 一戸当たり経産牛飼養頭数は増加傾向である。
・全国の牛肉供給量は約850千トンであり、そのうち国産は約38.1%、輸入は61.9%である。
(2017年5月, 農林水産省)
・日本では酪農・畜産の戸数自体は減少しているものの、一戸当たり飼育数が増加傾向であり(大規模経営化)、また食物を輸入に頼る日本でありながら4割程度は国内でまかなっているという状況を考慮すると、今後も一定の市場はあると見込まれる。また、業界自体がデジタル化があまり進んでいない業界であるため競合もいないので、画期的かつユーザーも使いやすい簡易な管理システムである本サービスのスケールは大いに期待できそう。

マーケットアウト度

★★★★☆

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