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司法試験、公認会計士試験など、専門性が問われる資格分野では老舗の予備校の存在が圧倒的だ。そんななか、2013年に創業したばかりの「資格スクエア」はITを駆使した独自のメソッドとシステムで、高い合格率を上げている。

前編では、サービス誕生の経緯や事業の特徴を代表取締役の鬼頭政人氏に伺った。

いちばん差がつく講義後にフォーカス

インターネットやITの発達で、講義は教室以外でも聞けるようになった。しかし、資格スクエアはそうしたサテライト講義のさらに一歩先をいくサービスを提供している。

その要になるのは独自の学習法「SQUARE」メソッドだ。

「日頃から『独学力』と言っているが、合格に結びつくのは自学自習する力。講義を聞くだけで実力はつかない。「SQUARE」メソッドでは、自習→定着→克服→反復のサイクルを何度も回し、最短で合格へ導く」と鬼頭氏。

具体的には、まずオンラインで講義を受け、その流れで問題演習システムを使って理解度をチェック。個々の理解度に応じた問題を順に提示する「脳科学ラーニング」で、勉強した内容を確実に得点につなげていく。

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▲テキストや関連条文も同時に表示。机に何冊もテキストを広げずに勉強できる。スマホでの学習は隙間時間の活用にも。

「講義時間が多いほど、授業料が高くて質も良いと思われがちだが、合格するためにはもっと効率のいいやり方があるはず。だが、自分が司法試験を受けた時には、学校に通って講義を聞く以外の選択肢はなかった。ここを解決できればユーザーメリットが出せるのではないかと考えた」という。

実力派講師を集めて講義を充実させる以外にも、いかに一人一人にあった学習環境を提供するかに腐心。独自のオンライン学習システムをつくりあげた。

必勝法をITで可視化。学習システムも進化する

オンラインで講義を配信、問題演習システムを提供している裏では、受講生の学習履歴がどんどん溜まっている。つまり、資格スクエアは合格した人がどんな勉強をしたのかをデータで把握している。

「受かる人は無意識に、効率的な学習方法をとっている。たとえば、テキストを読み込むのは落ちる人。受かる人は問題演習に時間をかける」という。

そこで、資格スクエアでは受講生の学習データを客観的に分析し、機能の追加やサービス拡充に役立てている。

講義動画に加えて、テキストと司法試験で使う六法全書、自分のメモしたノートが一画面で見られるようになっているのも、合格者がそうやって勉強していたからだ。

これらの技術や講師の指導力が合い重なり、2016年度の司法試験では複数回の不合格経験のある受験生を合格へ導くなど、結果を出している。

勉強するのは人間。挫折させない仕組みも用意

講義と問題演習のシステムをオンラインで提供する仕組みは、テキストと問題集を郵送して自宅で学習する通信講座にも似ている。しかし、通信講座ではどうしてもサポートしきれない部分がある。「継続性」だ。

「創業当初は講義動画を配信していたが、中途解約が多かった。料金は資格の講座としては破格、コンテンツ自体も優秀な講師の協力を得られていて悪くない。原因を探ると、受講生側が申し込んだ時のやる気を維持できずに挫折していた。合格のためには試験本番まで勉強を継続できるのが大前提。そこで、学習システムの開発から課金のタイミングまで、モチベーションの維持という視点からも最善の方法を探り、今のかたちに落ち着いている」

難関資格の試験勉強は長期戦。疲れて帰ってきて勉強がはかどらない。いざやろうとすると範囲の広さに途方に暮れる。独学にありがちな落とし穴もシステムを工夫することでカバーできる。たとえば、問題演習では理解度にあった出題をし、成績管理では学習の進度や合格ラインへの到達度を表示する。それでも勉強に向かえない人には、教室で個別に学習指導を行うサービスを提供する。

資格スクエアは効率のよい必勝法をITで導き出し、さらに、その必勝法に取り組むためのメンタルも多角的にサポートすることで、従来の予備校とは異なる合格への近道を示すことができた。

後編では、この独自のサービスをこれからどう展開させていくのか、その時どんな人材が必要とされるのかを伺った。

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