kamakura06

仏教書や葬儀・仏具関連書籍の専門出版社から葬儀・墓石・仏具・相続手続等を提供する事業者と顧客を結び付けるマッチングサービスを提供する情報サービス企業に転身した鎌倉新書。

同社代表取締役会長の清水祐孝氏は、今後は葬儀や供養をする人に向けてのサービスだけでなく、自分の人生の終着地に向けて自ら準備する「終活」を行う人すべてに向けたサービスをさらに拡充していくことを計画している。

今年4月には楽天でフュージョン・コミュニケーションズ代表取締役社長、Rakuten Kobo, Inc CEO、Viber Media Limited 取締役会長などを歴任した相木孝仁氏を取締役副社長として迎え(現在は代表取締役社長)、さらなる事業拡大と人員獲得を行う体制を整えた。

新しい人材には、記事前編で取り上げた鎌倉新書の革新の歴史を引き継ぎ、発展させることが求められる。その詳細について、相木氏にうかがった。

必要なのは鎌倉新書の信条に共感でき、成長を喜びと感じられる人

kamakura07

相木氏は鎌倉新書の事業を「低く見積もっても10倍に成長する」と見込んでいる。市場は増え続けているにもかかわらず、同社のように葬儀や仏具、墓石など複数の業界情報の蓄積で競合できる企業は少ない。

加えて、葬儀・仏具、墓石関連は消費者が何度も購入を繰り返す商品ではない。消費者は情報を得ることが難しく不安に陥りがちだ。そのため、第三者的な視点から情報を提供するサービスは社会貢献的な要素も大きい。

「事業規模は年30%以上伸びています。これほどの圧倒的な成長をしつつ、業務に社会貢献性を感じられる企業は、個人的には珍しいと感じています。まだその点が十分に知られていないと思うので、ぜひその点も対外的に発信もしていきたいですね」と相木氏。

鎌倉新書の目下の課題はその急拡大を支える専門人材を確保することだ。各部門で専門職の増員を計画しており、特にエンジニアは最も不足しているという。UI/UXデザイナー、営業部門人員も獲得し、現状のサービスや新規サービスの開発を強化していくことが計画されている。

一方で、企業の名が知れ渡り、急拡大する局面での人材獲得において注意を払っている点もあるそうだ。

「間口は広げすぎないようにしたいですね。急拡大期にはスキルや実績で人を判断してしまいがちですが、そうすると会社の方向性が安定しなくなってしまう。我々のサービスは人生の極めて重要な局面の情報を提供する仕事。鎌倉新書の信念に心から共感できる方でなければならないと思っています」

同社のオープンスペースにはその信念を表した社是がかかげられ、社員たちを常に見守っている。

kamakura08

幅広い年代、性別、業種の人材が「みんなで成長する」家族的な雰囲気

急拡大した企業だが、歩んできた歴史も短くはない鎌倉新書。そのため、所属する社員の年代は幅広い。また、サービスや事業を数多く運営しているため、所属する人材の職能や雇用形態なども多様だ。

「現在、月に3~5人ほど採用しているので、会社がどんどん大きくなっている実感はありますね。加えてこの成長速度に対して、退職者が極めて少ないのです。私も入社当時は驚いたのですが、社内の雰囲気がアットホームでとても居心地がよい。社員のまっすぐさが表れた珍しい社風だと思います」

kamakura09

新卒採用にも力を入れる同社は、社内交流も活発。歓迎会や花見、ファミリーデイには社員が随分労力を割いて準備をしているそうだ。

「この社内交流は『A to M(エイトム)』と名付け実施しているプロジェクトで、社員が20人を超えたときに、社長(現代表取締役会長)の発案で始まりました。仕事以外のことでも社内交流を盛んにすることで、人材の成長や自立心、協業のしやすさ、企画する力を育てるきっかけづくりになることを意図しています」

会社の規模が大きくなるにつれ、社内のコミュニケーションは難しくなる。鎌倉新書は2017年現在、約80人の社員を擁する組織になっても家族的なつながりを失うことなく事業を運営してきた。東証一部上場企業となったいま、どんな組織作りを予定しているのだろうか。

「私個人は、成長に向けて現在の鎌倉新書の文化に少し味付けをしていきたいと思っています」と相木氏。

「まっすぐさや思いやりという従来の素晴らしい点を損なわないまま、成長目標は必達する。そんな強い組織を作りたい。現在社内では会社の成長と社員個人の利益が比例するようにストックオプションの制度も敷いています」

今後、日本の高齢者は年を追うごとに増加し、「終活」と呼ばれる市場は拡大していくことが確実だ。鎌倉新書で働くことは、「市場」も「企業」も「人」も成長する、そんな近年では稀となった環境で働くことを意味しているのかもしれない。

鎌倉新書の転職に興味がある方、キャリア相談したい方は、エムアウトキャリアからご応募ください。
株式会社エムアウトキャリアはBizna運営会社の株式会社エムアウトのグループ企業です。


スタートアップ転職をご希望の方へ

  • この記事をはてなブックマークに追加

関連記事