power-ledger企業/サービス名

Power Ledger

企業概要

本社:オーストラリア・パース
設立:2016年

創業者

・Jemma Green: ケンブリッジ大学を卒業後、投資銀行で11年間勤務。その後、Power Ledgerを創設。
・Jenni Conroy: Deakin Universityを卒業後、30年間以上オーストラリアでエネルギー産業に従事した。その後、Power Ledgerを創設。

■資金調達
合計調達金額:$17M
直近の調達:2017年9月 $17M / ICO

サービス概要

・ブロックチェーン技術を活用してP2Pで新しいエネルギーネットワークを作り出せるサービス。
・利用者は太陽光発電によって生じたエネルギーを近所の人に直接売電出来る。
・家庭間で電力の売買を行うため、取引価格は当事者間で決定できる。

ターゲット

一般家庭

ターゲットの課題

・太陽光発電で生じた余剰エネルギーの買取は今まで全て電力会社が行っており、その価格は政府によって定められている。しかし価格は毎年値下がりしていて太陽光発電で利益をあげることが困難になっている。
・家庭で電気を利用する際の電気料金は売電価格と比べてはるかに高い水準で推移している。

本サービスが狙った業界

電力業界

発想の転換

これまで太陽光発電によって生じた余剰エネルギーの売電は全て電力会社によって行われており、その価格は毎年引き下げられており、一方で電力会社の電気料金は毎年値上がりしていた。しかし、本サービスではブロックチェーン技術を活用することによりP2P間でエネルギーの売買が可能になった。また、取引価格も家庭間で設定できるため太陽光発電を行っている家庭は今までよりも高い価格でエネルギーの売電が出来て、エネルギーを購入する家庭も電力会社を通じて電気を利用するときに比べて安い値段で電気を利用できるようになった。

マネタイズ

利用時に必要なトークン(Token)と呼ばれる仮想通貨など

考察

ブロックチェーン技術を活用したP2P間のエネルギーネットワークは現在世界のあらゆる国で注目されており、日本では福島で「電力版シェアエコノミー」の試みが最近始まっている。このように、注目を集めている「ブロックチェーン技術を用いたエネルギーネットワーク」だが、本サービスにはいくつか問題点がある。1つは太陽光発電の設置にかかる高額な初期費用である。太陽光発電の設置には家の規模に合わせて数十万円から数百万円かかると言われている。そして、その資金を回収するには早くて10年から20年かかる。そのため、太陽光発電の導入に積極的なユーザーがどれほどいるかが未知数である。2つ目は、仮想通貨の安全性である。ブロックチェーン技術や仮想通貨は最近注目を集め始めたサービスであるため、まだ安全性が実証されていない。そのため、信頼性・安全性を気にするユーザーにとっては利用に対する心理的障壁が高いと思われる。

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