国民生活基礎調査で、日本人の自覚症状の第1位が「腰痛」です。
日本人労働者人口の約9割が腰痛を自覚しており、有訴者率でも男性で1位、女性で2位と悩んでいる方が多い症状です。
病気やけが等で自覚症状のある者(有訴者)は人口千人当たり322.2人(この割合を「有訴者率」という。)となっている。症状別にみると、男では「腰痛」での有訴者率が最も高く、次いで「肩こり」、「鼻がつまる・鼻汁が出る」、女では「肩こり」が最も高く、次いで「腰痛」、「手足の関節が痛む」となっている。
出典:平成22年国民生活基礎調査の概況|厚生労働省
また若い20代でも発症し、その人の仕事内容や体力、生活習慣などの影響を多分に含んでいます。今回は腰痛が起きているメカニズムや、予防のためのベルトの選び方を説明します。
なぜ腰痛が起こるのか?
ヒトの腰および背骨は、合計25個の椎体という骨が縦に連なる構造となっています。
この骨だけでは体の重要部を支えることはできないので、骨の周りには補強のための靭帯や椎間板が一つ一つに付いています。しかし骨格だけでは、あくまで補強程度のもの。重いものを持ったり、通常の作業をしているだけでも腰骨に大きな負担がかかります。朝の体操やストレッチも腰回りが多いですよね?
その負担を背骨一つ一つに均等に分散してくれるのが筋肉の働きです。
この筋肉は背骨の周りに付いている「腹横筋」「多裂筋」などの筋肉は、外見上はあまり目立たない筋肉ですが、姿勢をきれいに保ったり、重いものを持つときに腰を安定させるのに非常に重要な筋肉です。
一方で、腹筋などに代表される外見上目立つ筋肉は、背骨を「動かす」働きが強い筋肉です。
筋トレなどで鍛えることが多い筋肉ですが、背骨の「安定」に関しては苦手なので、この筋肉ばかり鍛えることは、逆に腰痛を強める危険性があるようです…。
20代~30代の男性で、がっしりした体格で体力もありそうなのに腰痛持ちという例がありますが、これは安定させる筋肉よりも、動かす筋肉の方が鍛えられて起きてしまっている腰痛が多いらしいです。
腰痛を予防するには、「腹横筋」「多裂筋」という背骨に直接付いている筋肉の働きを高めることや、コルセット・ベルトなどのサポーターで筋肉の働きを補助することがポイントです。椅子に座っていても腰痛になるので注意しましょう。
腹筋が破れているから腰痛にならないわけではないので、筋トレのやりすぎにも要注意です。
腰痛ベルトの役割と選び方
腰痛がきついときに腰に巻く腰痛ベルトですが。
腰痛ベルトの役割は、腰骨を安定させる筋肉の働きを補助することです。腰痛予防対策としても効果的です。作業中に腰痛ベルトを腰に巻くと腰痛が楽になるのは
- ベルトを腹部に巻くことで、お腹の圧を高めて骨盤を前から支えること
- ベルトに装備している支柱で後ろから支えること
腰痛が軽度の場合、ベルトをしっかり巻くだけでも腰骨を支えることができるので、支柱がないタイプで十分対応できます。
腰痛がやや強い場合や重いものを頻繁に扱う場合は、支柱付きのベルトを選択しましょう。
また補助ベルトが付属しているタイプであれば、固定力を調整しやすく使い勝手も良好です。
腰痛が強めであれば、ベルトが腹部全体を覆うようなタイプでしっかり固定することが重要です。
おすすめの腰痛ベルトはこれ!
長年の工事現場の仕事で腰痛に悩まされてきました…、20代の頃は精神力でなんとかなったんですが…。
30代になると腰の痛みが耐えられなくなったので腰痛ベルトをいくつか試しましたが最近使っている腰痛防止ベルトは「スーパーリリーフ」という商品です。
サイズはSからLLまで選択でき、補助ベルトや支柱が装備されています。
カラーはブラックで、インナーはもちろん、アウター上から装着していても違和感はありません。
また抗菌加工による防臭効果や、遠赤外線吸収蓄熱素材の温熱による腰痛軽減効果も期待できます。
日常使用から仕事での使用まで幅広く活用できる万能ベルトです。
腰痛ベルトで早めの腰痛対策を!
腰痛は様々な要因で起こりえる症状ですが、主な原因は腰骨への負担が増加することです。
腰を支える役割がある筋肉を鍛えることは重要ですが、効果を出すまでには時間がかかります。
そしてその間に腰痛を放っておくことは、腰痛を慢性化させる危険を高めます。
腰痛予防ベルトは、筋肉の働きを補助して腰骨へのストレスを減らして腰痛を軽くする効果があります。
日常生活や仕事でうまく活用し、腰痛予防していきましょう!