人間の体に溜まった静電気を放電する場合、足元から床へ漏洩させる方法があります。
作業者が帯電防止によく使われるのが静電靴です。
通常のスニーカーなどのシューズとは異なり、静電気を効率的に除去できるので事故や災害を防止するのに役立っています。

秋冬は乾燥するので帯電しやすくなり静電気が発生しやすくなります。
静電靴の買い替えを考えている方や、新規で購入しようと考えている方に静電靴の仕組みや選び方をご紹介しますので、静電靴を選ぶときの参考にしてみてください。

- コンフォートラストと3Dカップインソールで快適な履き心地
- 3mmワイドになった樹脂先芯
- 静電気を靴底から逃す静電気帯電防止性能
- 水や油で滑りにくい靴底とつまずきにくい設計
- JSAA認定 A種プロテクティブスニーカー
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静電靴の仕組みは?

静電靴とは静電気帯電防止靴とも呼ばれ、足元から床面に静電気を逃すシューズです。
ウレタンやゴムでできた靴底に導電性物質の素材を混ぜていて、静電気が人体ではなく床に漏洩するようにできています。
静電気が人体に帯電した場合、電気を逃すために床面へ放電させることが必要です。
なので静電気が気になる現場では静電靴の使用によって、人体の静電気帯電を減らすだけでなく、半導体の静電破壊や可燃物質の引火の原因を防ぎ、事故や生産障害を防止しています。
静電靴の選び方①「作業環境によって選ぶ」
静電靴は使用する作業環境によって「静電安全靴」と「静電作業靴」に分かれます。
静電安全靴の革製安全靴は、爆発の危険性があるガスや蒸気・粉じんを取り扱う時に必要です。
つま先まで守らないといけない作業現場では、革製の静電靴を選びます。
また、可燃性の液体や油を使う時には、静電安全靴の耐油性ゴムでできたものを選択する決まりです。
耐油性ゴムなら、足元に可燃性液体や油がしみこまないので、安全性が確保できるので安全ですね!
つま先部分の保護が必要ない作業現場では、静電作業靴を選択しても問題はありません。

- 静電気を素早く逃がす
- 滑りにくい靴底とすぐれた静電性能
- 2層構造の通気メッシュ・通気構造のソールで高い通気性
- クッション性もあり動きやすい
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静電作業靴にも革製とゴム製・ビニルレザー製などがあり、静電気によって作業効率の低下や二次災害の危険がある時に使用します。
平成13年に規格が変更されて名称が「静電気帯電防止靴」となり、静電安全靴と静電作業靴の2つがまとまりました。
それからは、静電安全靴は「AS-P」、静電作業靴は「AS-W」という記号で区分分けされています。
静電安全靴は革もしくはゴムと指定されていて、作業靴はさまざまな素材の商品が各メーカーさんからリリースされています。
静電靴の選び方②「機能性で選ぶ」
静電靴はさまざまなメーカーから発売されていますが、それぞれ機能が異なります。
履き心地や疲れにくい静電靴にしたい場合は、軽さやソールの柔軟性を重要視するといいでしょう。
安全靴や作業靴は重いという印象になりやすいですが、軽量化されているものもたくさんあります。
また、蒸れにくい静電靴として、メッシュ素材を使っているものも多いです。
静電靴でメッシュ素材のものは、静電布を通電糸で縫い合わせて作っていることが多いです。

ただし、蒸れにくい静電靴の場合、素材が薄いので注意が必要です。
作業環境によっては利用できない場合もあり、可燃性液体や油を使用しない時しか履けません。
つまり、静電靴の機能で選ぶ時は、重要視したい項目と作業現場の環境を確認して、適切なものを選べるといいでしょう。
作業環境を確認し、適切な静電靴を選ぼう!

静電靴を選ぶ時には、つま先まで保護したい場合は先芯が入っている安全靴、つま先の保護が必要ない時は作業靴を選びます。
どちらも静電靴になりますが、製品によって素材や機能が異なるので、しっかりと確認した方がいいでしょう。
JIS規格・JSAA規格の安全靴を選べば安心して、作業することができます。
機能で選ぶ時は、履き心地や蒸れにくさなどで選ぶといいです。
静電靴が必要な現場で働く場合は、会社の上司や現場の責任者にどういうものを履いていいのか確認してから購入することをおすすめします!
まとめ
静電気は精密機械を取り扱う方には重要な問題です。
特に秋冬の現場では静電気が発生しやすくなるので注意が必要です。
人によっては静電気を帯電しやすい体質の方もいるので冬場のバチバチを解消するために、いつもの安全靴を「静電安全靴」にかえてつかっている人もいるくらいです。
静電気による火災発生件数は年間およそ70~80件にものぼり、しかもタンカー火災など、大規模な災害につながりやすいこと事実です。
安全に作業するためにも冬場は「静電安全靴」を試してみてはいかがでしょうか?