作業着でも、普段着でもチャックはいろんなところについています。
普通に使っているはずなのに、「突然閉まらなくなってしまった」「チャックが噛んでしまってそれ以上動かない」とチャックがらみで困った経験がある人が多いと思います。
チャックの修理をしてくれる業者さんはありますが料金は意外と高額なので、壊れたから諦める人も多いのではないでしょうか?
今回は、チャックの構造などから壊れた時の直し方を紹介していきます。
もくじ
ファスナーの構造はどうなってるの?
ファスナーには重要な3つの部品からできています。
- エレメント
ファスナー生地の中央にある歯のような部品のこと。エレメントが噛み合うことでチャックが閉まります。
- スライダー
エレメントを噛み合わせるための部分。「YKK」とかのブランドロゴが書いてある部分のこと - エレメントの土台テープ
エレメントと布地を接続する部分のこと
ファスナーを閉めても閉まらない場合は、エレメントかスライダーに不具合があることが多いです。
エレメントの種類によってファスナーの名前が違います。
よく見かけるのは、金属ファスナー・樹脂ファスナー・ピスロンファスナーです。
出典:YKK
ファスナーの故障の原因は?
ファスナーには、安全靴と同じように規格があります。
JIS規格のファスナーは、耐久性が高く安心です。
逆に粗悪品のファスナーもあるので、ファスナー付きの製品を購入するときは注意しましょう。
きちんとしたファスナーでも故障する場合があります。
過度な負荷がかかると壊れる
ファスナーは、過度な負荷で壊れます。
JIS規格では、強度を示しています。
区分の等級が高いほどエレメントの密度が高いです。
使っている環境や使い方によりますが、JIS規格のファスナーは耐久性が高いです。
ただし、ファスナーにも劣化があり長期的に使っていると壊れやすくなります。
ファスナーが閉まらない時の対処方法は?
よくあるファスナーが壊れた症状は、
- チャックを閉めたはずなのに閉まらない
- スライダーが全く動かない
- エレメントの一部がなくなってしまってそこからほつれる
- 土台テープが布地から外れてしまっている
- 布地を噛んでしまってスライダーが動かない
ファスナーは、「エレメント」「スライダー」「テープ」でできているのでそれぞれの部分が壊れてしまった時に不具合が発生します。
スライダーが原因でファスナーが閉まらない場合
スライダーを閉めたのに、エレメント部分が閉まらないときはスライダー部分を確認してみましょう。
スライダーが歪んでしまっている場合は、ペンチで締め直すことで直る場合が多いです。
また、服の脱着のときに布地などを噛んでしまって動かなくこともあります。
その場合は、力任せに動かさず徐々に動かすようにするといいです。
エレメントが原因でファスナーが閉まらない場合
エレメントはたくさんのピン状の務歯(むし)があります。
その一部が欠損したり、変形してしまうことでスライダーが動かなくなったり、閉まらなくなることがあります。
ファスナーは、エレメントが欠けてしまうと素人が修復することは難しいです。
大部分が欠けてしまった場合は、チャックを閉めてもスライダーが取れてしまったり・欠損した部分からチャックが空いてしまうので修理するか、買い換えた方がいいです。
変形してしまった場合はペンチなどで修理しましょう。
変形や欠損がないのにスライダーがうまく動かない場合は、エレメント部分を鉛筆でなぞってみたり潤滑スプレーを使ってみるのもおすすめです。
テープが外れてしまった場合
ほとんどの製品で、エレメントの土台になるテープ部分はキッチリ接着されていますが強い力で引っ張ると外れてしまうことがあります。
デープ部分に余白があれば元々の布地などに縫い合わせて修理することもできます。
素人では直せないようなひどい場合には、手芸屋さんなどに修理に出して対応してもらうようにするのもありです。
ファスナー(チャック)が壊れて直せなかったら買い換えるのが一般的
ファスナーが破損して使えなくなってしまった場合、ほとんどの人は自分で直します。
ブランドのバッグや靴の場合は、修理業者さんに依頼して直すこともありますが料金は少し高めです。
作業着や普段着でチャックが壊れてしまった場合は、自分で直らなかったら買い替えをした方がコスパ的にはいいようです。
作業着などを着用している時、チャックが壊れると脱げないしor着れなくて困りますが、イライラせずファスナーの構造を考えて工夫して直しましょう。