熱中症にならないようにするためには、適切に水分補給を行うことが重要です。
しかし、なかには熱中症対策として不適切な飲み物もあります。
この記事では、熱中症対策に有効な飲み物とNGなものを説明します。また、おすすめの飲み物8選もあわせてご紹介します。
熱中症対策に効果的な飲み物
熱中症対策には、「体温を下げる」「水分として吸収しやすい」飲み物が重要です。
冷たい水
冷たい水は、体温をぐっと下げる効果が期待できるため、熱中症対策として有効です。
ただし、常温に近いほうが水分の吸収効率は高くなります。また、汗を大量にかいた場合には塩分補給も同時に行う必要があります。
経口補水液
経口補水液は血液と同じ程度の浸透圧に調整したドリンクです。
糖分、ミネラル分が含まれているため、大量に汗をかいていた場合でも熱中症対策として有効に使えます。
経口補水液にはそのまま飲めるボトルタイプと、水に溶いて使う粉末タイプの2種類があります。
ボトルタイプのメリットは、コンビニなどでも簡単に手に入り、手軽に飲めるという点です。
粉末タイプには、場所を取りにくいためストックをたくさん用意しておけるというメリットがあります。
使い勝手の良い方を選んで活用してみてください。
スポーツドリンク
スポーツドリンクも、糖分やミネラル分が豊富に含まれた飲み物ですので、熱中症対策には有効です。
ただし、経口補水液に比べると味が濃く、何本も飲み続けると糖分の摂りすぎになってしまいます。
水とスポーツドリンクを併用することで、体の中で少し薄めることができ、より水分の吸収効率を上げられます。
熱中症対策にNGな飲み物
対して、以下のような飲み物は熱中症を引き起こしやすくしてしまう可能性があります。
カフェインの多い飲み物
コーヒーなど、カフェインの多いものを飲むことは、熱中症対策として不適切です。カフェインには利尿作用があるため、血液中から水分を減らしてしまいます。
現場作業をしていると、コーヒーを飲みながら一服することも多いですので飲み過ぎに注意しましょう。
糖分の多いジュース
糖分の多いジュースを飲むと血糖値が上がります。すると、却ってのどが渇いてしまうという現象が発生するのです。
水分補給をすべてジュースで行おうとすると、糖分の過剰摂取だけでなく、ミネラル不足に陥る可能性もあるため注意が必要です。
アルコール
アルコールは強力な脱水・利尿作用があります。
炎天下の中、作業中に飲酒するということはまず考えられませんが、仕事上がりに一杯、というタイミングでも注意が必要です。
作業中に脱水症状が進んでいる場合、業務後の飲酒で状態が悪化し、そこで熱中症になってしまう可能性があるためです。
さらに、飲酒によって正常な判断が難しくなることで、熱中症の症状を緩和するための水分摂取などがおろそかになる可能性も高くなります。
熱中症対策に常備したい飲み物おすすめ8選
それでは、具体的に熱中症対策として常備しておきたいおすすめの飲み物をご紹介します。
【Happy Belly】天然水 安曇野 350ml×24本
ボトル入りの水は、熱中症対策に欠かせないアイテムのひとつです。
500mlペットボトルのものが多いですが、熱中症対策としてはこまめな水分補給がより重要になりますので、それよりも規格の小さいもののは携帯しやすいので便利です。
冷やしておくと体温を下げる効果が期待でき、常温に近い温度であれば水分の吸収効率が高まります。
【キリンビバレッジ】やわらか天然水 310ml×30本
上記のアイテムより1回り小さなボトルで、30本セットになっています。小休憩時に飲み干せるサイズ感なので、こまめな給水に適しています。
【ILOHAS】I LOHAS(い・ろ・は・す) 天然水 285mlPET×24本
さらに1回り小さなボトルです。こちらはペットボトル自体が薄く柔らかいため、「ゴミの場所も取りにくい」というメリットがあります。
【大塚製薬】経口補水液 OS-1
血液と同じ浸透圧のドリンクで、水分とミネラル分を効率よく吸収するのに適しています。
経口補水液は脱水症状が現れていないときに飲むとややしょっぱく感じ、脱水症状が起きているときに飲むと無味、もしくはやや甘く感じやすいという特徴があります。
そのため、熱中症対策だけではなく、自分の脱水状態をチェックするという観点でも活用することが可能です。
【コカ・コーラ】アクエリアス 経口補水液
スポーツドリンクの“アクエリアス”よりも浸透圧を少し下げている経口補水液です。
柑橘フレーバーで飲みやすく、作業前後の熱中症予防としてはもちろん、スポーツシーンでも便利に使うことができます。
【日本薬剤】エブリサポート
こちらも経口補水液です。サイドに目盛がついており、数回に分けて飲むときの目安になります。また、経口補水液としては安価なのも嬉しいポイントです。
【サントリー】GREEN DA・KA・RA
“DA・KA・RA”はミネラル分を多めに含んだスポーツドリンクです。
冷凍も可能なので、ペットボトルごと凍らせておき、凍っている間はタオルを巻いて首周りなどを冷やすためのアイテムとして活用することもできます。
【大塚製薬】ポカリスエット イオンウォーター
“イオンウォーター”は、従来の“ポカリスエット”よりも甘さを控えめにし、水分とミネラル分をスムーズに吸収できるよう設計されています。
ミネラルの構成比を汗の成分に近づけたことで、失われたミネラルをすばやく補うことが期待できる仕組みです。
こまめに補給するのが熱中症対策の鍵! 小サイズボトルも活用しよう
水分とミネラル分をこまめに補給することが、熱中症対策では重要なことです。
水分の吸収力を上げるのであれば常温で、体を冷やすことを目的にするのであればなるべく冷たくして飲むようにしましょう。
また、こまめな給水のためには小サイズボトルの存在がありがたいです。積極的に取り入れて、脱水・熱中症を予防してください。