熱中症警戒アラート|発動基準や活用法を知っておこう

熱中症対策の重要なポイントでもある、当日の熱中症のリスクがどの程度あるかを知る方法として有効なもののひとつに、気象庁が発表している“熱中症警戒アラート”というものがあります。これは、2021年から全国運用が開始されたばかりのシステムです。

この記事では、その熱中症警戒アラートの概要と、効果的な活用方法についてご紹介します。

気象庁発表の熱中症警戒アラートとは

気象庁発表の熱中症警戒アラートとは出典:熱中症予防情報サイト|環境省

熱中症警戒アラートとは、熱中症になるリスクを、予想気温・予想湿度・予想日射量などから割り出して、一定以上のリスクがあると判断された場合には気象庁が警報を発令するというシステムです。

基本的には報道機関を通して知ることができる

熱中症警戒アラートは、気象庁から各報道機関に送られ、報道機関から個人に情報が届く、というのが一般的なルートです。

テレビやラジオの速報、インターネットニュース、各種SNSによる発信などから情報を受け取れます。

労働者は事業所を経由して情報を受け取れる場合も

労働者の場合は、気象庁から事業所宛に贈られる熱中症警戒アラートによって作業中のリスクを知ることもできます。

事業所は、通知を受け取った際に各作業員・現場に通達する方法を事前に整えておくことで、よりスムーズに安全を確保できます。

参考元:熱中症予防情報サイト|環境省

熱中症警戒アラートが発動する基準は

熱中症警戒アラートが発動する基準は

熱中症警戒アラートは暑さ指数(WBGT)が33以上になった際に発令されます。

暑さ指数(WBGT)ってなに?熱中症対策に知っておくべきこと!

この暑さ指数は、気温・湿度・日射量・風速などの数値から算出される複雑なスコアです。

一般に、WBGTは31以上になると熱中症のリスクがとても高く、屋外での運動を避けることが推奨されます。

そのため、熱中症警戒アラートが発令された場合は、かなり熱中症のリスクが高いと想定されます。

警報が発令されたら、作業の中断、もしくは十分な水分・ミネラル補給をより入念に行うことをおすすめします。

参考元:暑さ指数(WBGT)計算|testpage.jp

熱中症警戒アラートの活用

熱中症警戒アラートの活用

それでは、具体的に熱中症警戒アラートを活用できるものや、熱中症警戒アラートの代わりに使用できるものをご紹介します。

熱中症アラート: お天気ナビゲータ

出典:App Store

こちらのアプリは、付近の気温・湿度などの情報から、熱中症のリスクを計算し、必要に応じて通知してくれます。

熱中症のリスクを手軽に知れるだけではなく、持ち運べるデバイスから通知を受け取れるというのが優れたポイントです。

iOS版とAndroid版の2種類があります。

App Storeでダウンロード
Google Playでダウンロード

熱中症予報計

出典:App Store

熱中症予報計は、その日の気温・天気などの情報から、どの程度熱中症のリスクがあるかを事前に知ることができるアプリです。

その日の熱中症リスクを把握することができるため、事前に対策が立てやすく、熱中症予防に大きな効果を発揮します。

現在はiOS版のみの展開となっています。

App Storeでダウンロード

気象庁公式のLINEアカウント

出典:LINE

気象庁はLINEに公式アカウントを持っています。

このアカウントを友だち登録し、事前に発報してほしい地域を選択しておくと、必要な時にLINEに警戒アラートの通知が届くようになります。

気象庁発表の情報なので正確性が高く、かつスピーディに情報を得られるメリットがあります。

【ミドリ安全】DNP電子ペーパー 熱中症注意喚起ボード

現場単位で、より高い熱中症対策を行いたいのであれば、ミドリ安全の熱中症注意喚起ボードがおすすめです。

こちらのアイテムを使うと、自動で暑さ指数を計算し、表示してくれます。

熱中症警戒アラートは33以上にならないと発令されませんが、このボードであれば、現在の暑さ指数がどの程度かを知れるため、より細やかな対策が可能になります。

熱中症警戒アラートを活用して体調に気を付けよう

熱中症警戒アラートを活用して体調に気を付けよう

熱中症警戒アラートは、暑さ指数が33以上という極めて危険な数値になったときに発令されます。

アラートが発令されたときには、作業を一時中断して、冷房の効いた部屋で、適切に水分・ミネラルを補給しながら、休憩をとるように心がけましょう。

また、熱中症警戒アラートが発令されていなくても、暑い時期の現場は熱中症のリスクがつきまといます。

水分・ミネラル分を忘れず、作業にあたってください。

熱中症対策としては、水分や必要な栄養素を取ることも有効なので過去記事も参考にしてください。

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