いざ台風や地震などの自然災害が発生した時のために、防災リュックを準備していますか?
突然発生する大規模な災害の時に防災リュックに必要なものが揃っていて、中身をきちんと把握できていれば避難時間の短縮をすることができます。
人によっては自分で揃えたり、ホームセンターや通販サイトのパッケージを購入されますが、自宅で準備するときは家庭環境。事務所や施設で準備するときはどのくらいの規模で必要なのかを考える必要があります。
この記事ではチェックリストなどを参考に、防災リュックの中身について考えていきます。
もくじ
防災リュックの中身は何が必要なの?
まず、防災グッズを入れるバッグはリュックがおすすめです。
理由は両手が空くからです。トートバックなどに荷物を入れると歩行するときに手が開かずに危険です。また同じ量の荷物を持つ時もリュックの方が体への負担が少ないので体力の消耗を抑えることができます。
防災バッグを準備する時はリュック形式にしましょう。
リュックの肩紐は細すぎると食い込んで長時間背負うのが辛くなります。できるだけ太めの肩紐のリュックがおすすめです。
防災リュックは一人につき一つが基本
家庭で防災リュックを作る・購入する場合に一家に一つ準備することがありますが、後で紹介するように防災リュックの中に入れるものは意外と多いです。
それを考えると家族で1つ準備するよりは、一人につき一つ準備する方がおすすめです。
いざ被災してどこかに避難しなくてはいけなくなった時は、準備する時間がないことも想定されるので準備する段階で一人一人が無理なく背負える重さで調節するようにしましょう。
防災リュックの中身に入れるべきもののリストは?
防災リュックの中身に入れるべきものリストは、首相官邸ホームページの「災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~」に紹介されているのでぜひ参考にしてください。
ここでは、リストを引用して詳細に紹介します。
最低限必要なもののチェックリスト
生命維持に関わってくる水・食料などは必ず防災リュックに入れておきましょう。
飲料・水など
一番大切な水について国は1日分で3リットルの水の備蓄が望ましいとされていますが、重すぎるとリュックとしての機能が失われてしまうので防災リュックの中には500mlのペットボトルを3本ほど入れるのが現実的なラインだと思います。
食品
防災リュックに入れるべき食料品は、加熱料理が必要なくて手を汚さずに栄養補給できるものがお勧めです。
最低限1日分(3食)は準備しておきましょう。
防災ラジオ
緊急時に情報収集するために必要です。防災ラジオがあった方がいい理由は過去記事で紹介しているのでそちらを参考にしてください。
最近の防災ラジオは、充電器・ライトなどの機能が付いているものがあるのでそちらを活用することで荷物の量を減らすことができます。
救急セット・薬・マスク
持病がある方、いつも飲んでいる常備薬がある方は薬を忘れないようにしてください。
また、避難中に怪我をする可能性があるので絆創膏・ガーゼ・包帯なども必要になります。感染症が流行する冬などの季節はその対策のためにマスクや手指用の消毒液も準備しておきましょう。
簡易トイレ
意外と見落としがちですが、停電や断水でトイレが使えないことも想定されます。男性か女性によっても必要なトイレの形式は変わりますが簡易トイレを準備すると安心することができます。
防災用ヘルメット・防災頭巾
大規模な震災などが発生した場合、怪我をすると治療までに時間がかかってしまうので予防できるヘルメットなどを被って避難するようにしましょう。
ただ、家族分を準備すると嵩張ってしまうので収納しやすいアイテムがお勧めです。
避難が1日以上必要な場合にあると便利なもの
災害規模によって避難する時間が長時間になる場合に必要なものを紹介します。
毛布・ブランケット・防寒着
秋・冬などの寒い時期に被災した場合、暖房器具のない寒い体育館や公民館などの避難所で過ごす可能性が高いです。その場合は冷たくかたい床で寝ることになっても体の負担が少なくなるように、毛布などの柔らかい布を準備することがおすすめです。
軍手・スリッパ
災害時には、避難経路に割れたガラス片などが散らばっている危険性があります。軍手は何かを触る時の怪我の予防に、スリッパは裸足で逃げた場合の防寒対策に大切なアイテムです。
着替え・下着
最低でも1日分の着替えを準備しておくことで、避難所での生活が大幅に快適になります。避難中はいろんなことがストレスになってしまうので最低限下着などを着替えることでリフレッシュできる可能性があります。
衛生用品
避難中でも食事を食べたり、汗をかくのでタオルや歯ブラシなどの衛生用品を準備しましょう。お風呂に入れなくても体を拭うことができるウェットシートや水を使わないシャンプーがあるとなお便利です。
現金
キャッシュレスが当たり前になっている方も少なくないと思います。カードやQR決済は電子機器がないと使えません。ものが必要になって購入するときに現金があれば安心なのでリュックの中にある程度のお金を現金で入れておきましょう。
早く避難することを考えて!あとは家庭・施設に合わせてカスタムする
防災リュックに入れるべき中身を紹介しました。
防災リュックを準備する意味は、命を守るために
- 避難を迅速に行うこと
- 緊急時に持っていくべきものを忘れないこと
などが重要になります。
まだ準備されていない場合は、チェックリストを参考に準備しましょう。
でも、家庭や施設によっては小さい子供がいるケースや高齢者の方がいるケースもあるので必要なものは変わってきます。
例えば、小さな子供がいる場合は気を紛らわせるためにおもちゃがあった方がいい。高齢者の方がいるのであればお薬手帳のコピーが必要などです。
日本では過去にたくさんの自然災害が発生していて、特に被害が大きかった3月11日(いのちの日)9月1日(防災の日)はメディアでも特集されます。
なのでそのタイミングなどを利用して、防災リュックの中身などを見直してみてください。
防災グッズや防災リュックの中に入れるべきもののチェックリストがあるので、備蓄品を購入するときに便利なサイトです。細かくチェックしたい方はこちらを確認してみてください。
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