冬日(ふゆび)は、その日の最低気温が0℃を下回った日です。真冬日(まふゆび)は、最高気温まで0℃を下回った日をいいます。
どちらも気象庁が決めている言葉です。冬日は朝だけの冷え込みでも入り、真冬日は一日中氷点下だった日だけが入ります。
冬日は北国だけの話ではありません。気象庁の平年値では、東京でも1年に15日ほど冬日があります。
この記事では、2つの違いと各地の日数を気象庁のデータで確かめました。そのうえで、冬日の朝に現場で起きることと、前の日の備えをまとめています。

- 冬日と真冬日の違いと、何度からそう呼ぶのか
- 札幌・仙台・東京・大阪など9都市の、冬日と真冬日の1年の日数
- 氷点下の朝に、現場や倉庫で起きやすいこと
- 冬日の予報が出た日の、前の日にやること
- 氷点下の現場で足元と体を冷やさない道具と値段
- 事務所や詰所を暖かく保つための道具
台風・大雪・寒波まで、1年の荒天に現場でどう備えるかは工事現場の台風対策と大雪・寒波の備えにまとめています。
冬日と真冬日の違いは?何度からかを気象庁の定義で確認
冬日と真冬日は、気温の「どの値」を見るかが違います。気象庁の予報用語では、次のように決められています。
冬日 日最低気温が0度未満の日。 真冬日 日最高気温が0度未満の日。
冬日は、その日の最低気温が0℃を下回った日です。朝方だけ氷点下になり、昼に5℃まで上がった日も冬日に入ります。
真冬日は、その日の最高気温が0℃を下回った日です。一日のどの時間も0℃に届かなかった日なので、冬日よりずっと少なくなります。

- 冬日(ふゆび):その日の最低気温が0℃未満。朝だけ氷点下の日も入る
- 真冬日(まふゆび):その日の最高気温が0℃未満。一日中氷点下の日だけが入る
- 真冬日の日は、最低気温も必ず0℃未満なので、冬日にも数えられる
0℃ちょうどの日は冬日に入らない
どちらも「0度未満」なので、0.0℃ちょうどの日は入りません。最低気温が-0.1℃なら冬日になります。
氷点下(ひょうてんか)は、気温が0℃より下にあることです。ニュースで「氷点下3度」と言えば、-3℃のことです。
予報用語で最低気温を見るのは冬日だけです。真冬日も、夏日・真夏日も、最高気温で決まります。
冬日・真冬日は1年に何日ある?9都市の平年値
冬日の日数は、住んでいる地域で大きく変わります。気象庁の平年値(1991〜2020年の平均)から、9都市の日数を拾いました。

- 旭川:冬日 約158日・真冬日 約74日
- 札幌:冬日 約122日・真冬日 約44日
- 長野:冬日 約103日・真冬日 約5日
- 仙台:冬日 約65日・真冬日 1日ほど
- 新潟:冬日 約39日・真冬日 1日に満たない
- 名古屋:冬日 約24日・真冬日 0日
- 東京:冬日 約15日・真冬日 0日
- 大阪:冬日 約4日・真冬日 0日
- 福岡:冬日 約3日・真冬日 0日
札幌では1年の3分の1が冬日です。真冬日も1か月半ほどあります。
東京・名古屋・大阪・福岡は、真冬日が平年で0日です。それでも冬日はあるので、関東や東海の現場でも、朝の氷点下には備えが必要です。
雪が降らなくても冬日になる
冬日かどうかは気温だけで決まり、雪が降ったかどうかは関係ありません。
晴れた夜は、昼に地面にたまった熱が空へ逃げていき、明け方に冷え込みます。気象庁はこれを放射冷却と呼んでいて、雪のない地域でも朝に氷点下になる理由の1つです。
今シーズン(2026〜2027年の冬)の冷え込みの見通しは、気象庁の季節予報(3か月予報・寒候期予報)で見られます。冬日になった地点の数は、気象庁の「真冬日などの地点数」で毎日更新されています。
関東で雪が降る時期と、降ったときのための対策はこちらの記事を参考にしてください。
氷点下の朝に現場で起きること
冬日の朝は、昼には消えてしまう危なさがあります。工事現場・倉庫・工場の屋外で、とくに起きやすいことを3つ挙げます。
水道管やホースが凍る
屋外の水道やホースは、氷点下の朝に凍ることがあります。目安について、東京都水道局は次のように説明しています。
水道管は、気温が-4℃以下になると凍結しやすいと言われていますが、風が当たりやすいところや日の当たりにくいところでは、-4℃にならなくても凍結する恐れがあります。
現場の仮設の水道は、むき出しで風に当たる場所が多くあります。-4℃より高い朝でも、凍ると考えて段取りをしてください。
水は凍ると体積が増えるので、管や蛇口が割れることがあります。溶けたあとに水が漏れ出して、初めて気づくこともあります。
凍って水が出ないときの溶かし方も、同じページに書かれています。
いきなり熱湯をかけると、水道管や蛇口が破裂することがありますので、ご注意ください。
水道局の説明では、凍った部分にタオルをかぶせ、人肌程度(40℃程度)のぬるま湯をゆっくりかけます。自然に溶けるのを待つ方法もあります。
通路・階段・足場の表面が凍る
夜に降った雨や結露は、冬日の朝に薄い氷になります。見た目はぬれているだけでも、踏むと滑ることがあります。
日の当たらない北側の通路や鉄板は、昼まで凍ったままのことがあります。倉庫の搬入口のスロープ、トラックの荷台、階段も同じです。
朝いちばんの持ち場は、歩く前に足元を確かめてください。凍った通路には砂や融雪剤をまく方法があります。凍った足場に上がるかどうかは、職長や現場の責任者の判断に従います。
凍った通路や出入口に敷く滑り止めは、こちらの記事を参考にしてください。
建設の現場では塗装や左官が乾きにくい
建設の現場で気をつけたいのが、塗料やモルタルです。どちらにも作業してよい気温の条件があります。
製品の仕様書やカタログに、その下限が書かれています。
気温が低いと乾くまでの時間が延びます。冬日の予報が出ている週は、乾燥の時間を長めにとる工程にしておくと、やり直しを防げます。
- 冷え切った体で急に重い物を持つと、腰を痛めやすくなります。作業の前に体を動かしてからにしてください
- 手がかじかむと、工具や荷物を落としやすくなります。手袋は作業に合ったものを選んでください
- 震えが止まらない、手足の感覚がにぶいときは、暖かい場所で休んでください
冬日の予報が出たら前の日にやること
冬日になるかは、天気予報の「最低気温」が0℃を下回っているかで分かります。前の日の夕方の予報を見て、次の6つを片づけておきます。

- 屋外の水道・ホースの水を抜くか、保温材を巻く
- 朝の通路・階段・足場の凍結を、誰が見るか決める
- 車のフロントガラスの霜を取る道具を積む
- 靴下用・靴用のカイロを用意する
- 首・手首・足首を覆うものを用意する
- 塗装・左官など、気温の条件がある作業の予定を確かめる
水道は、使わない夜に元栓を閉めて管の水を抜いておくと凍りにくくなります。水落とし(みずおとし)と呼ばれるやり方です。
屋外の蛇口や管には、保温材を巻く方法もあります。東京都水道局は、毛布や発泡スチロールなど家にあるもので代わりになると説明しています。
車で現場へ向かう人は、朝のフロントガラスの霜で出発が遅れます。スクレーパーや解氷スプレーを前の晩に車へ積んでおきます。
解氷スプレーのデメリットと正しい使い方は、こちらの記事を参考にしてください。
大雪や寒波で作業を止めるかどうかの基準は、冬日とは別に決まっています。荒天の日の前の晩にやることは、季節ごとにまとめた記事で確かめられます。
台風・大雪・寒波の作業中止の基準と前日にやることは、こちらの記事を参考にしてください。
氷点下の現場で体を冷やさない足元と服
冬日の朝にまず冷えるのは、地面に近い足先です。服を厚くする前に、足元から手当てすると楽になります。
ここで挙げる値段は、2026年10月1日にミドリ安全.comで確かめた税込の販売価格です。ミドリ安全.comの送料は、沖縄・離島を除いて全国一律450円(税込)です。
カイロ1つだけなら、送料のほうが高くつきます。上着や靴とまとめて買うときに足すか、ドラッグストアやホームセンターで同じようなものを選んでください。
靴下に貼るカイロで足先を温める
いちばん安く試せるのが、靴下に貼るカイロです。安全靴の中は先芯(つま先を守るかたい板)があり、指先が冷えやすいためです。

- 5足組で671円。1足分あたり約134円で、冬日の朝だけ使うのに向きます
- 靴下の上から貼るタイプ。大きさは95×70mm
- メーカーの表示は持続時間9時間・平均温度36℃・最高温度43℃
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靴の中に敷くカイロで足裏を温める
足裏から冷える人は、中敷きの形をしたカイロが合います。靴の中に入れるので、靴下を選びません。

- 足裏の冷えに。靴の中に敷く、中敷きの形のカイロです
- サイズは22cm(22×7cm)と25cm(25×8.5cm)の2つ。足の小さい人は22cmを選べます
- どちらも737円(税込)。メーカーの表示は持続時間8時間・平均温度35℃
靴の中に厚みが加わります。休みの日に今の安全靴へ入れて、きつくならないか試してから現場で使うと安心です。
\足ぽかシート 22cm(737円)の購入はこちら/
足首と首を覆って熱を逃がさない
ズボンの裾と靴の間は、冷たい風が入りやすい場所です。足首を覆うだけでも、立ち仕事の冷えが変わります。

- 裾と靴のすき間の冷えに。巻き付けて留めるので、安全靴を脱がずに着け外しできます
- 汗や湿気を吸って熱を出す素材を使っているとメーカーは説明しています
- 足首周り16〜29cm。2,892円(税込)。カイロを入れるポケットつき(カイロは別売り)
\足首用ウォーマー(2個組・2,892円)の購入はこちら/
- 靴に敷くカイロは、22cmの足ぽかシートがあります
- 足首用ウォーマーは足首周り16cmから留められます
- 防寒ブルゾン M3177はSサイズからあります
- 自転車で通う人は、手の冷えに防寒手袋を足してください(下の記事で選び方を説明しています)
作業用の防寒手袋の選び方は、こちらの記事を参考にしてください。
首元は、マフラーよりも輪になったネックウォーマーが向いています。マフラーのように端がたれない形です。
上着は動きやすさと腰のカイロポケットで選ぶ
真冬日がある地域や、朝から屋外の持ち場なら、裏地のある防寒の上着がいります。厚さよりも、腕を上げたときに突っ張らないかを先に見てください。

- 朝夕の冷え込みに。裏は起毛のキルトで、腰の裏にカイロを入れるポケットがあります
- フードは出し入れでき、衿のボアは外せます。日中に気温が上がっても調節できます
- サイズはSから5Lまで。9,361円(税込・2026年9月29日に価格改定)
\防寒ブルゾン M3177(9,361円)の購入はこちら/
登山用のように、上下そろった防寒スーツもあります。会社の指定がない現場や、通勤・休憩のときの重ね着に向きます。
現場では使えませんが、通勤や休みの日の雪道用に防水の防寒ブーツを持つ人もいます。先芯がないので、安全靴の代わりにはなりません。
先芯の入った防寒の安全靴を探している人は、こちらの記事を参考にしてください。
服の下に着る防寒インナーの選び方は、こちらの記事を参考にしてください。
冬の工事現場で使える防寒グッズの活用方法は、こちらの記事を参考にしてください。
事務所・詰所を暖かく保つアイテム
屋外で冷えた体は、休憩のたびに温め直すと楽になります。仮設の事務所や詰所は窓が薄く、暖房1台では足りないことがよくあります。
ここからの商品は楽天とAmazonで扱っています。時期で値段が変わるので、金額は書いていません。
雪の多い地域の事業所で備える雪対策グッズは、こちらの記事を参考にしてください。
窓からの冷気を止める
暖房を足す前に、冷たい空気の入り口をふさぐと効きがよくなります。窓の下に立てるパネルなら、工事をせずに置けます。
足元をスポットで温める
広い部屋を暖めるより、座る場所の足元だけを温めるほうが早く効きます。電気のヒーターなら、灯油のように換気の心配が増えません。
コンセントのない休憩所では、充電して使う湯たんぽが役に立ちます。大きいので、作業中に持ち歩くものではありません。
ひざ掛けと加湿で休憩を楽にする
椅子に座ったときは、体の下半分が冷えます。着る毛布なら、ひざ掛けとしても羽織りとしても使えます。
冬に停電や災害が起きると、暖房が使えなくなります。毛布やカイロは、事業所の防災用品と一緒に置いておくと二役になります。
防災グッズとして最低限必要なものは、こちらの記事を参考にしてください。
暖房を使う部屋は、空気が乾きます。のどや鼻が乾くと感じたら、小さな加湿器を机に置く方法があります。
- とにかく安く足先を温めたい:貼るオンパックス くつ下用(5足組671円)
- 足裏が冷える・足が小さい:足ぽかシート 22cm(737円)
- 裾から風が入る:発熱ウォーマー 足首用(2,892円)
- 朝から屋外に立つ:防寒ブルゾン M3177(9,361円・S〜5L)
- 事務所が寒い:まず冷気ストップパネル、次にスポットのヒーター
- ミドリ安全.comで買うときは、送料450円(税込)が別にかかります
靴下用のカイロや防寒の上着は、作業服店やホームセンターでも同じようなものが買えます。
冬日・真冬日でよくある質問
冬日と真冬日について、よく聞かれることに答えます。
真冬日とは何度以下の日ですか?
真冬日は、その日の最高気温が0℃未満の日です。「以下」ではなく「未満」なので、最高気温が0.0℃ちょうどの日は入りません。
冬日なのに昼は暖かいことはありますか?
あります。冬日は最低気温だけで決まるので、朝が-1℃で昼が10℃の日も冬日です。朝の凍結は、昼に溶けて見えなくなります。
最低気温が1℃や2℃の予報なら凍らないですか?
言い切れません。予報の気温は空気の温度で、地面や鉄板そのものの温度ではないからです。
日の当たらない場所や風の当たる場所は、まわりより冷えることがあります。0℃を少し上回る予報の朝も、北側の通路や階段は歩く前に確かめてください。
冬日・真冬日の日数はどこで調べられますか?
気象庁の「過去の気象データ検索」で、地点ごとの平年値を見られます。今シーズンの冬日の地点数は、「真冬日などの地点数」のページで毎日更新されています。
冬日だと現場の作業は中止になりますか?
冬日だけで作業を止める決まりはありません。中止の判断は、大雪や強風など別の基準で、会社や元請け(工事を直接請け負った会社)が決めます。冬日の朝は、凍結の確認と段取りの見直しをする日と考えてください。
まとめ:冬日と真冬日の違いを知って氷点下の朝に備える
冬日は最低気温、真冬日は最高気温が0℃を下回った日です。真冬日がない地域でも、冬日の朝は凍結が起きます。
- 冬日=最低気温が0℃未満の日。真冬日=最高気温が0℃未満の日
- 平年値で札幌は冬日121.8日・真冬日43.6日。東京は冬日15.2日・真冬日0日
- 水道管は-4℃以下で凍りやすく、風の当たる場所ではそれより高くても凍ることがある
- 冬日の予報が出たら、前の日に水道・通路・車・足元の準備をする
- 足元の冷えは、靴下用や靴用のカイロから安く試せる

- 気象庁「予報用語(気温、湿度)」(2026-10-01に確認)
- 気象庁「過去の気象データ検索」平年値(東京・詳細(気温・蒸気圧・湿度))(2026-10-01に確認)
- 気象庁「真冬日などの地点数」(2026-10-01に確認)
- 気象庁「季節予報」(2026-10-01に確認)
- 東京都水道局「水道管の凍結について」(2026-10-01に確認)
- ミドリ安全.com「送料について」(2026-10-01に確認)
- 情報は確認した日のものです。最新の情報は各公式サイトでご確認ください





























