土木作業員の仕事は重労働です。
土方の仕事は肉体労働を伴うため、決して楽な仕事ではありません。
そしてほとんどが屋外作業なので、暑さや寒さの影響をモロに受けるので体力を消耗する仕事です。
一方で、土方の仕事は肉体労働だけではなく、とても頭を使う仕事で工事が完了すると、ずっと残っていくものを作れるので達成感を味わえる仕事でもあります。
技術の進化は進んでいて作業内容も楽になっている現場も増えているようですが、会社によっては新人の定着率が悪く悩んでいることがあるそうです…。
辛い仕事に分類される土木作業員の仕事はどのような理由で辞めている人が多いのでしょうか?
土木作業員の方が「仕事を辞めよう!」「転職しよう!」と思う理由や、転職を考えたらどんなことをすればいいのかを解説します。
もくじ
土木作業員が辞めて転職しようと思う理由は?
土木業界は、日常生活で使うマンション・商業ビル・道路・河川など数えていたらキリがないくらい、目につくもののほとんどに関わる重要な仕事です。
だからこそ、やりがいもありますし、仕事もたくさんありますけど。
その分、肉体的に厳しい仕事です。
土木作業員の仕事はどんなところが大変なのか紹介します。
労働環境は相当過酷
1年を通して過酷な環境の中、屋外作業をしています。
春は花粉症・夏は炎天下・秋は台風やゲリラ豪雨・冬は極寒の中で仕事をすることが普通にあります。
また、資材が重いので持ち運ぶ時に腰をやってしまう人がとても多いです。
体を壊してしまうと、仕事に支障が出てしまうことが土木業界のあるあるです。
20代のうちは問題なく働けたとしても、30代40代になると続けられるか不安になっていきます。
仕事が好きでも将来のことを考えて、他の業種に転職する人がいます。
職場の人間関係が昭和なことも
土木業界の人間関係は体育会系なことが多い。
作業中は、大きな音がどこかしらで鳴り響いていることが多いので、現場のコミュニケーションは大声が基本です。
現場以外でも、先輩社員さんで大声の人はかなり多い…。
ほとんどの会社では先輩や上司との関係性が体育会系ノリなので、上下関係がガチガチだったりします。
風通しのいい会社も増えていますけど、小規模な会社だとほとんどが体育会系。
はじめて土木業界で働く人は人間関係が息苦しくて悩むかもしれません。
自由な社風の会社が増えている令和の時代だからこそ、職場の社風が合わなくて転職を考える20代30代は多いです。
合う合わないが激しい
土木業界の仕事は、ずっと残っていく「ものづくり」の仕事。
何かを作っていくことが好きな人。
体を鍛えるのが好きな人。
体育会系のノリが好きな人。
そんな方には、とても合っている仕事ですが、いずれにも当てはまらない人にとっては苦痛な仕事になってしまいやすい仕事。
危険な仕事が多い
建築業界全般に当てはまることですが、工事現場での仕事はさまざまな危険がつきまといます。
資材は重いし、パワーショベルやクレーンなどの大型重機も使われています。
各土木作業員は、どんなに乱暴な人でも安全に対する意識は高いです。
でも、集中力が切れてしまった時に一瞬の判断ミスが事故につながることが多いです。
本人が細心の注意を払っていても不可抗力で巻き添え事故に遭遇する可能性もあります。
仕事をしていくと危険な経験をすることがあり、身の危険を感じて仕事を続けられない人もいます。
土木作業員の将来性を考える人がとるべき行動は2つ
土木業界は、生活していく上でのライフラインを支えている仕事なので、仕事自体がこれからなくなることはない仕事の1つです。
ですが、30代以上で作業員としてやっていくのは体への負担を考えると相当しんどいこと。
なので、必然的に転職をしてしまう人が多い業界です。
いま土木作業員で、将来のことについて悩んでいる人はとるべき行動は2つだと思います。
- 転職する
- 専門的な資格を取得して仕事を続る
土木作業員は転職する人が多いですけど、転職先は多岐にわたります。
肉体労働をしてきた人は、その反動で営業などの仕事を選びやすいと思います。
実際私の知っている現場作業員の人たちの転職先はほとんどが営業職。
理由は、現場から転職できる職種自体が少ないので、求人が多い営業を選ぶ人が多いのです。
資格を取って続けていくのは賢い選択かも?!
土木業界は、昔から3Kと言われて人気がない仕事ではあります。
なので、ほとんどの人はすぐ辞めてしまいます。
しかし考え方を帰ると、「人がすぐ辞めてしまう仕事で、社会的にニーズのある仕事。」
続けている人にとってはチャンスが多い職場ともいえます。
普通の会社だと、優秀な人は出世していきますけど土木作業員は優秀なライバルがどんどん辞めていくので、出世がしやすいです。
もちろん、一作業員としてずっと続けていくのは肉体的に厳しいので勉強をして取得できる資格にチャレンジしていくことがおすすめです。
実際に、ただの作業員だった人が重機や建設機械の免許を取得することで機械土工になることも、玉掛作業などの専門的な作業まで仕事の幅を広げることで、収入や役職をアップさせていくこともできます。
経験を積んで、土木施工管理技士の資格をとれば現場監督になることは十分可能です。
現場の経験をきちんと積んで、難関資格を取得すれば鬼に金棒。
業界で食べていくことができます。
まとめ
土方の仕事は、つらい仕事。
仕事を始めて、1か月くらいで辞めてしまう人が多い仕事です。
仕事がキツくて、会社や現場の特殊な人間関係に慣れないと辞めていく気持ちはよくわかります。
ですが、達成感ややりがいがある仕事でもあります。
辞めていく人が多いですが、資格を取得して専門的な仕事ができるようになれば、役職もお給料もアップする可能性が高い仕事です。
社会的に需要が高い仕事なので、これから先仕事がなくなっていくことは考えにくい将来性がある仕事です。
転職しようか迷っている人は、これからどんなことをしていきたいかよく考えてから選択しましょう。