非常時に持ち出したいアイテムは、できるだけ最小限に留めたいものです。そこで、何が必要になるかを事前に知っておき、可能な限りまとめておくことがとても重要になります。この記事では、どのようなものを持ち出す必要があるのかをリストアップしてご紹介しています。今手元にないものについては、早めに購入して確保しておきましょう。
毎年9月1日は防災の日。毎年どこかで自然災害は起きています。被災した時に後悔しないように防災グッズの点検をしましょう。
もくじ
成人男性一人暮らしの場合
成人男性1人分の荷物が最小となりますので、まずはこちらについてご紹介します。
- 貴重品類
財布や運転免許証、家の鍵など、財産や個人が特定できるものは必ず持ち出しましょう。
こうしたものは普段から防災バッグの中に入れておくわけにはいかないので、非常時に慌てずしっかり持ち出すことを意識します。
- 水・非常食・缶切り
水は1日1人あたり3L程度必要になります。非常食は、1日あたり主食3食、おかず3~6食程度が必要です。
また、非常食を食べるためのお箸やスプーンなども忘れずに同梱しておきましょう。
- カッターナイフ・はさみ
袋の開封などで使用します。
- 懐中電灯・電池
暗い中での避難になる場合、足元を照らす懐中電灯は必須です。また、懐中電灯用の電池も予備を含め忘れずに保持しておきましょう。
- 携帯ラジオ
停電中でも、ラジオ放送は受信できる可能性が高いです。正しい情報確保のために、携帯用ラジオが役に立ちます。
- 毛布・ブランケット
体育館などのかたい床で寝ることになっても、毛布などの柔らかい布があれば多少マシになります。もちろん、暖を取る目的でも使用可能です。
- 軍手・スリッパ
災害時には、避難経路に割れたガラス片などが散らばっている危険性があります。軍手やスリッパは、いざというときに自分の身をケガから守るために大切なアイテムです。
- 着替え
最低でも1日分の着替えを準備しておくことで、避難所での生活が大幅に快適になります。
- 防災頭巾など頭を守れるもの
頭を守るためのアイテムは必須です。野球帽のような厚みのない帽子ではなく、防災頭巾やヘルメットなど、落下物から頭をしっかり守れるものを準備しましょう。
- 救急箱・普段飲んでいる薬
被災時は清潔な水が確保しづらく、小さな傷が化膿して大きな問題につながる可能性もあります。
消毒薬や絆創膏をまとめた救急箱を用意しておく必要があります。また、普段から飲んでいる常備薬も、忘れず準備しておきましょう。
- ホイッスル
万が一倒壊した建物に閉じ込められるなどした場合に、自分の居場所を知らせやすくなるホイッスルは確保しておくべきです。
- 太めのマジックなどの筆記具
避難所で自分と他の家族の境界部を分けたり、何かメモを書き残したりするのに便利です。目立ちやすい、太めの油性マジックが理想的です。
- ビニール袋・ガムテープ
意外と何にでも役立つのがビニール袋とガムテープです。袋は傷口を汚水から防いだり、清潔なものとそうでないものを区別したりと、さまざまな用途があります。
そのほかに必要になるもの
これらのほかに、条件によって必要になるアイテムは以下の通りです。
【必要な場合】めがね
視力が悪い方は、普段コンタクトをしている方でも、予備のめがねを1本入れておくことをおすすめします。緊急時はコンタクトの衛生状態を保つのが難しくなります。
また、普段めがねをしている人であっても、万が一使用しているめがねが破損した場合を想定しておく必要があるでしょう。
【女性がいる場合】生理用品
女性で閉経前の方がいる場合は、生理用品を入れておくことをおすすめします。
災害はいつ起こるか分かりませんし、強いストレスを受けて生理周期が変化してしまう可能性もあります。
また、吸水力が高いため、水をこぼしてしまった際のふき取り用のアイテムや、ビニール袋と組み合わせて簡易的なトイレの代用とすることもできます。
【乳児がいる場合】哺乳瓶・粉ミルク/紙おむつ/おしりふき/母子手帳
乳児がいる場合には、哺乳瓶と粉ミルクなど、必要なアイテムを一緒に持ち出しましょう。緊急時には、強いストレスで母乳が出なくなってしまう可能性があります。
また、紙おむつ・おしりふきなど、赤ちゃんのお世話に必須となるアイテムも忘れずに持ち出します。
そのほか、母子手帳は赤ちゃんの健康状態などを記録したものですので、今後の適切な医療行為のために、忘れず携帯してください。
【要介護者がいる場合】介護用品
介護を必要とする方がいる場合には、介護のために必要な各種用品を合わせてセットにしておきましょう。
最低限必要な防災グッズをまとめて準備!おすすめ5選
上記のアイテムを個別に買い足していくと、どうしても抜け・漏れが発生してしまいます。そこで、まとめてセットになっているアイテムを選んで用意しておくと、非常に便利です。
【ミドリ安全】非常持出セット
『ミドリ安全』の“非常持出セット”は、水、非常食、携帯トイレセット、携帯ラジオ付き懐中電灯、サバイバルシート、ウェットタオル、救急セット、軍手、タオル、ポケットサイズのレインコートなどがひとつのナップザックにまとめられたセットです。
非常食や水の量などにはあまり余裕がないので、必要に応じて追加しましょう。
【備えて安心】女性用防災セット
女性向けの防災用品として安心なセットです。
非常食や水などの男女で共通する必要なアイテムはもちろん、女性用携帯ビデや、ドライシャンプーなど、非常時でも身だしなみに気を使えるうれしいセットになっています。
エアークッションやアルミ製寝袋で、安眠も確保できます。
【Refian】防災グッズ1人用
『Refian』の“防災グッズ1人用”は、お箸やラップなどもセットになった、便利な防災グッズです。
実際に被災者の意見を聞き、本当に役立った、必要だった防災アイテムを35点収容しています。
【アイリスオーヤマ】防災グッズ1人用40点セット
1人が3日間過ごすのに必要な保存食を確保できる、40点セットの豪華な防災アイテムです。
ただし、水はやや少ないため、確認して買い足しておく必要があるでしょう。しっかりとした厚みのあるエアベッドは、避難先でも快適に過ごすために重要なアイテムです。
【HIH】ハザードリュック36点セット
エアベッドや防災頭巾、マスクなどが入った緊急時用のリュックです。懐中電灯型とランタン型の2種類のライトが、夜間でも安心できる明かりを確保してくれます。
こちらも、非常食と水はやや不足していますので、追加しておくことをおすすめします。
基本セットを買って自分に必要なものを追加しよう
避難時に必要なアイテムは、数も種類も非常に多くなります。
そのため、ひとつずつを買い集めるのではなく、まとめてセットで揃えたうえで、必要なものを追加するというほうが安心です。
特にキットの中だけでは、水や食料は不足しがちです。避難日数を考えて買い足しましょう。
また、現金や通帳などの貴重品は、常に防災バッグの中に入れておくわけにはいきません。緊急時には、忘れず持ち出すよう心がけましょう。
防災については、どこかで水害や自信が発生すると「きちんとしないとな」と思うものの何も準備せずに忘れてしまう人が多いです。
この記事を読んだ方は、ぜひこれを機会に準備をしましょう。