仕事の幅を増やすべく工事担任者の資格取得を目指しているなら、まずはDD3種から取得するのがオススメです。
DD3種は仕事で活用できる場面も多いので受験者も増えており人気の資格ですし、取得難易度やメリットの面から見ても資格取得のための投資が無駄にならない可能性が非常に高いからです。
実際にDD3種とはどんな資格か?
取得までの道のりや資格の強みなどについて解説していきます。
もくじ
工事担任者 DD3種とはどんな資格?
DD3種と略されますが正式には「工事担任者DD第3種」と言われる資格です。
電気通信設備工事担任者資格の一つでデジタル伝送路設備に端末設備を接続するための接続工事をする際に求められる電気通信技術を支える国家資格です。
DD3種の資格は、デジタル伝送路設備(デジタル信号を入出力する電気通信回線設備)に端末設備等の接続工事をすることができる国家資格。
インターネット接続する際にルーターやモデム・IP電話機やパソコンなどを繋ぐ工事のことです。
最近はPC・スマホだけでなくWiFi機能付きの家電やテレビなどでもインターネットに接続して受けられるサービスが増えています。
今後もインターネットが普及によって回線工事の数は増えていく余地があり、デジタル通信に関わる仕事なので需要の安定した仕事が多いです。
またDD3種は工事担任者のDD種資格の中で最も難易度が低い資格のため、初めて電気関係の資格取得にチャレンジする人にもおすすめの資格です。
工事担任者の資格には主に7つの種類があり、AI種とDD種に分かれます。それぞれが第3種~第1種まであります。
AI種の資格は、アナログ回線及びISDN回線(デジタル信号でデータを転送する回線)に関わる仕事に必要な資格なのでDD種の資格と似ていますが別物です。
DD・AI種の難易度は第3種が一番易しく第1種が難関資格です。
工事担任者資格で一番難しいのが、「AI・DD総合種」です。
DD3種の資格はなぜ人気なのか?
DD3種が人気の理由は、取得難易度の低さ。
過去問をきちんと対策すれば合格することができる資格です。
資格があることは電気通信技術の証明でもありますし、いろいろな資格を持っている事は転職時にも有利に働きますので、今までとは違う他業種に挑戦してみようとしている人にも役立つ資格です。
電気工事系の会社では、消防設備士と一緒で資格を取得することを推奨していることが多いのも人気の理由。
資格があると給料に手当などが付く場合もあるため、受験費用を差し引いて考えたとしても、給与面での大きなメリットがあります。
DD3種の受験料金は8700円です。
またDD3種を取得すると、最新の情報通信の知識保持を証明する情報通信エンジニアの資格も取得することができます。
DD種資格証の交付日から1年未満か、もしくは資格交付日から1年以上経過した場合であっても、協会が別に指定する研修を修了すれば通信情報エンジニアの資格が取得可能。
資格者証交付から1年以上経過すると免除されていた条件がなくなってしまうので、必要な方はDD3種を取得出来たらすぐに情報通信エンジニアも取得申請すると良いでしょう。
情報通信エンジニアも取得申請すると最新の技術・知識を修得している工事担任者であることをお客様にも証明することができます。
DD3種の難易度はどのくらい?
DD3種の合格率は平均40%ほどと言われており受ければ誰でも取れるというほど試験が簡単ではありません。
ですが、DD2種の15%前後やDD1種の25%前後と比べるとかなりハードルは低いといえます!
主なDD3種の出題範囲は、
- 電気工学・通信の初歩となる基礎分野
- 実際の通信機器に関する技術や理論、電気通信事業法
- 不正アクセス行為の禁止等に関する法律などの法規類
3つに分けられます。
理論や法規は条文や技術概要をとにかく暗記する事が重要。
基礎分野では計算問題も頻出するため、計算問題へ苦手意識がある場合は難関になりやすい傾向があります。
しかし、どれも初歩的な基礎部分の問題が多いのが特徴です。
しっかりと解き方や解説を読めばすぐに理解出来るものがほとんどのはず。
DD3種を取得するまでのおすすめ勉強法
とにかく暗記が重要。
- 過去問演習の問題集
- 標準テキスト
など、DD3種の参考書や問題集は少し大きな書店にいけばたくさん売っています。
体力が有り余っているという場合であれば、仕事の休憩中や帰宅後の空いている時間に参考書をひたすら読み込んで頭に入れていくのが良いでしょう。
しかし体力は人によって個体差もありますし、疲れ果てていてはいくら参考書を読んでも集中力が伴っておらず頭に入ってきません。
会社の休憩中などは仕事の疲れを取ることに使い、家に帰ってからもまずは食事やお風呂などの必要な休息を取った後で、勉強のための集中する時間を決めて取り組んだ方が効率的に内容を記憶することができるケースもあります。
まずは、勉強する時間の確保が大切なので、
- 開いた時間に勉強するスタイル
- 休日に集中して勉強するスタイル
両方試してみてどちらがより自分に合っているか試してみて、自分に合う勉強方法を探してみてください!
DD3種の申し込み時期は?
DD試験は年に2回実施している試験です。
2020年は5月22日の令和2年1回試験はコロナの影響で中止になりました。
11月の試験は実施予定です。
申し込み期間は試験月の1か月前で申し込みは終了してしまうため、受験しようと思っている方は受験日程を確認しておきましょう。
狙い目の資格!DD3種を取得して可能性を広げよう
最近では会社側でもDD3種取得者には手当を付けるようにする傾向が見られます。
なので、電気通信工事に既に従事している人にはおすすめできます。
これから、電気工事の業種に挑戦したい方にも、資格取得が比較的容易な部類なのでDD3種はおすすめできる資格です。
電気工事は需要の安定も見込める分野なのでこれから新しい事に挑戦してみようと思っている方は是非チャレンジしてみてください。
勉強時間も比較的少なくて済む資格です。
初学の方は2ヶ月、40時間ほど集中して勉強することができれば合格に近づくはず。
追記:令和3年4月1日から工事担任者試験が変更!
日本データ通信協会から工事担任者試験の変更が告知されています。
試験内容などは大きく変化しないとは思われますが、受験される方は変更ポイントなどを確認しておきましょう。