電気系の資格の種類は?電気工事士と電験のちがいと令和7年度の合格率

電気系の資格の種類は?電気工事士と電験のちがいと令和7年度の合格率

電気系の資格はたくさんありますが、現場で役に立つものは大きく4つにまとまります。電気工事士と電気工事施工管理技士と電気主任技術者、それに通信の工事担任者です。

最初の1つは受験資格のいらない第二種電気工事士がおすすめです。いちばん新しい1年分の令和7年度は、技能試験の受験者の71.8%が合格しています。

安全くん
電気の資格は、どの設備の工事や管理を任されるかで種類が分かれています。まず第二種電気工事士を取ってから、仕事に合わせて次を選ぶのが一般的です。
この記事でわかること
  • 電気系の資格の種類と、それぞれで何ができるか
  • 第一種と第二種の電気工事士のちがい
  • 電験三種や施工管理技士との関係
  • 令和7年度の合格率(試験センターの数字から計算)
  • 実務経験がなくても受けられる資格と取る順番

倉庫や工場の仕事で役立つ資格もまとめて知りたい人は、現場の資格のおすすめ一覧も読んでみてください。

電気系の資格の種類は大きく4つ

電気の資格は、法律で決まった仕事をするための国家資格がほとんどです。種類ごとに、任される設備と役割がちがいます。

  • 電気工事士 家やビルの配線工事をする人の資格
  • 電気工事施工管理技士 工事の段取りと現場の管理をする人の資格
  • 電気主任技術者(電験) ビルや工場の電気設備の保安を監督する人の資格
  • 工事担任者 電話やネットの回線をつなぐ工事の資格

ざっくり言うと工事をする人と、工事を管理する人と、設備を守る人に分かれます。自分がどの立場で働きたいかで選びましょう。

電気工事士の種類は第一種と第二種

電気工事士は電気工事士法で決められた国家資格です。資格のない人がしてはいけない工事があるので、電気の仕事ではまず求められます。

第二種電気工事士でできること

第二種は、一般の家や商店などの配線工事ができる資格です。コンセントの増設や照明の配線など、身近な工事の多くがこれに当たります。

試験は学科と技能の2段階です。技能試験は出る候補の問題が前もって公表されるので、練習の的をしぼれます。

第一種電気工事士でできること

第一種は、第二種の範囲に加えて最大電力500kW未満のビルや工場の電気設備の工事もできます。試験センターの説明では、高い電圧で電気を受ける小規模なビルや工場がこれに当たります。

試験に受かったあと、一定の実務経験を積むと免状がもらえます。

電気の資格を取る順番の目安 第二種電気工事士から電験三種まで

試験を行う電気技術者試験センターも、第二種を最初の一歩としています。

電気技術者の国家資格の中では、比較的受験しやすく、よりハードルの高い資格となる第一種電気工事士~第三種電気主任技術者へとステップアップしていく過程における最初の登竜門ともなっています。

出典:電気技術者試験センター

受験料はインターネットで申し込むと11,100円です。郵送で申し込むと12,500円かかります。

技能試験は、実際に工具で電線をつなぐ実技です。工具と材料をそろえて、家で練習してから受けるのが一般的です。

第二種電気工事士の勉強法や難易度は、こちらの記事を参考にしてください。

第2種電気工事士の勉強法や難易度は?合格しやすく実用性が高い資格!

第二種電気工事士の資格を取るメリットは、こちらの記事を参考にしてください。

第二種電気工事士の資格とは?資格取得のメリット!

電気工事施工管理技士は現場を管理する資格

電気工事施工管理技士は、建設業法にもとづく技術検定に合格すると名乗れる国家資格です。受け持つのは工事の計画や安全と品質の管理です。

  • 2級 会社の営業所に置く専任技術者や、現場ごとに置く主任技術者になれる
  • 1級 大きな工事を下請けに出す元請けの会社で、専任技術者や監理技術者になれる

主任技術者と監理技術者は、どちらも現場の工事を技術の面で取りしきる人です。下請けに出す金額が大きい元請けの現場には、監理技術者を置く決まりがあります。

施工管理技士がいないと、会社は建設業の許可を取ったり工事を受けたりできない場合があります。会社にとって置いておきたい資格です。

1級と2級でなれる立場は、試験を行う建設業振興基金の説明で確かめました(2026年10月27日)。

電気主任技術者(電験)は設備を守る資格

電気主任技術者は電気事業法で決められた国家資格で、電験(でんけん)とも呼ばれます。高い電圧で電気を受けるビルや工場は、原則としてこの資格を持つ人を選ばなければいけません。

  • 第三種(電験三種) 電圧5万ボルト未満の設備(出力5千kW以上の発電所はのぞく)
  • 第二種 電圧17万ボルト未満の設備
  • 第一種 すべての事業用の電気設備

電気工事士が工事をする人なのに対して、電験は設備の保守と管理の監督をする人です。ビルの管理会社や工場の設備担当で求められます。

第三種の試験は理論と電力と機械と法規の4科目です。科目ごとの合格は3年間持ち越せるので、働きながら数年かけて取る人もいます。

電気系の資格の合格率と難易度

電気技術者試験センターが公表している人数から、令和7年度の合格率を出しました。合格者の数を受験者の数で割っています。

電気の資格の合格率 令和7年度 第二種電気工事士と第一種電気工事士と電験三種
  • 第二種電気工事士 学科56.6% 技能71.8%
  • 第一種電気工事士 学科57.4% 技能58.1%
  • 電験三種 13.0%(その年に4科目がそろって合格になった人の割合)

電気工事士は学科も技能も半分以上が受かっています。一方で電験三種は受験者の約8人に1人しか合格していません。

電験三種の受験者は1科目でも受けた人の合計です。科目ごとに受かって翌年に持ち越した人は13.0%に入らないので、電気工事士の数字とは数え方が少しちがいます。
安全くん
電験三種は難しいので、いきなり狙うより電気工事士で基礎を固めてからのほうが続けやすいと思われます。

電気工事士と一緒に役立つ電気系の資格

4つのほかにも、電気の仕事で役立つ資格があります。

工事担任者

電話やインターネットの回線を、利用者側の設備につなぐ工事に必要な資格です。通信の仕事に進みたい人に向いています。

電気通信の資格である工事担任者は、こちらの記事を参考にしてください。

工事担任者 DD3種の資格は取りやすい?難易度や勉強方法を紹介!

認定電気工事従事者

ビルや工場の設備のうち600V以下の部分の工事ができる資格です。第二種の免状を持つ人が講習を受けるか、第一種の試験に受かった人が申請すると取れます。

消防設備士

火災報知器などの消防設備を点検したり工事したりする資格です。ビルの設備管理の仕事で、電気工事士と一緒に求められることがあります。

消防設備士の乙4の難易度や勉強法は、こちらの記事を参考にしてください。

消防設備士 乙4は転職にも有利な資格!乙4の難易度や勉強法

実務経験なしで取れる電気系の資格と取る順番

電気の仕事をしたことがない人でも、電気工事士の試験は受けられます。試験センターのよくある質問では、こう答えています。

はい、受験資格に実務経験は不要で、誰でも受験可能です。

出典:電気技術者試験センター

受験資格に年齢や性別の決まりもありません。倉庫や工場のパートの人も、建設現場で長く働いてきた50代の人も同じ条件で受けられます。

今の仕事を続けながらまず第二種を取り、電気の仕事に移るかを考えるのが無理のない順番です。

  • 第二種電気工事士を取る(受験資格なし)
  • 電気の現場で経験を積み、第一種電気工事士を受ける
  • 管理の仕事に進むなら電気工事施工管理技士を受ける
  • 設備の保安に進むなら電験三種を受ける

電気工事士と電験は、一度取れば更新の手続きはいりません。早めに取っておくと長く使えます。

倉庫や工場や建設で何から資格を取るかは、こちらの記事を参考にしてください。

現場の資格おすすめ一覧!倉庫や工場や建設で何から取るか順番で紹介

電気工事の資格を取ったらそろえたい道具

ここからは、資格を取って電気の現場に出る人向けの話です。まだ受験前の人は読み飛ばしてもかまいません。

配線にさわる前に電気が来ていないかを確かめる道具が検電器です。電線の上から当てるだけで、音と光で知らせてくれる型があります。

低圧検電器 音響発光式 HTE-610-Y

低圧検電器 音響発光式 HTE-610-Y
おすすめポイント
  • 電気が来ているかを音と光で知らせる
  • 低圧の絶縁電線の上から当てて確かめられる
  • 表面に金属が出ていない作りで、重さは22g
  • ミドリ安全.comの販売価格は3,960円(税込)
感度を切り替えられるので、使う前に取扱説明書で合わせ方を確かめましょう。

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現場で資格を持っていることを周りに知らせたいときは、ヘルメットにステッカーを貼る方法があります。

ヘルメット用ステッカー HL-33 電気工事士

ヘルメット用ステッカー HL-33 電気工事士
おすすめポイント
  • 免状を取ったあと、電気工事士だと周りにひと目で伝わる
  • 大きさは35×35mmで、10枚1組
  • 販売価格は770円(税込)

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公式サイト

どちらも作業服店やホームセンターで似たものが売られています。ミドリ安全.comの送料は全国一律450円(税込・沖縄と離島はのぞく)です。

電気系の資格の種類でよくある質問

電気の資格について、よく聞かれることに答えます。

電気資格の2種とは何ですか?

ふつうは第二種電気工事士のことです。家や商店の配線工事ができる資格で、受験資格はありません。

電気系の資格でいちばん難しいのはどれですか?

この記事で紹介した中では電気主任技術者です。いちばん受けやすい第三種でも、令和7年度の合格率は13.0%でした。

電気工事士の資格に有効期限はありますか?

試験センターのよくある質問では、一度取れば基本的に有効期限はなく更新もいらないと説明されています。電験も同じく更新の制度はありません。

試験は年に何回ありますか?

電気工事士と電験三種は、上期と下期の年2回です。学科は紙のマークシートのほかに、試験会場のパソコンで答えるCBT方式も選べます。

受験料はいくらですか?

第二種電気工事士は、インターネットで申し込むと11,100円です。郵送の申し込みは12,500円です。

まとめ!電気系の資格は第二種電気工事士から

電気系の資格は、工事をする電気工事士と管理をする施工管理技士と設備を守る電験に分かれます。実務経験がなくても受けられるのは電気工事士です。

この記事のまとめ
  • 最初の1つは受験資格のいらない第二種電気工事士
  • 令和7年度の第二種の合格率は学科56.6%と技能71.8%
  • ビルや工場まで広げるなら第一種電気工事士
  • 管理の仕事なら電気工事施工管理技士、保安なら電験三種
  • 電気工事士と電験は一度取れば更新はいらない
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