大雨や台風が多い季節になってくると、いつ何時、水害などの被害に遭うかわかりません。
いつくるかわからない水害対策のために日頃から避難時に必要な防災用具を備えておくと、緊急時にすぐ対応ができて安心です。
どのような場面で使用するのか、また選び方のポイントについても合わせて、台風や大雨の時に必要な防災用具を3つご紹介します。
もうすぐ「防災の日」9月1日でもあります。
台風シーズンの前に準備できることをしておきましょう。
もくじ
日本では水害は毎年どこかで必ず起きている事実
日本では毎年、どこかで大雨で個人の住宅などに損害が出ていて数名の方が命を亡くされています。
全国1,741市区町村のなかで過去10年間に一度も河川の氾濫などによる水害が起きていないのは、わずか49市区町村しかないのです(2020年現在)。
つまり日本で生活していく上で水害は身近な災害のひとつ。地震と同じくらい発生しています。
日頃からお住いの場所は水害にあう危険性があるのかはハザードマップで調べることができます。
まずは知ることが重要なので、チェックしてみてください。
各自治体のハザードマップを確認しましょう。
日本に住んでいる以上、災害情報を知らないと命取りになります。
ハザードマップ上に何も記載がない地域に住んでいても、最近の水害は規模が大きくなっています。絶対に安全な地域はないのでできる準備をしましょう。
浸水対策!土のうが必要な理由とその選び方
水害のリスクを知ったら災害への備えが大切です。
一軒家に住まれている方はマンションなどに住んでいる方に比べても浸水のリスクが高いです。
浸水を避けるためにバリケードとして使える「土のう」を準備しましょう!
土のうは、大雨による被害から家を守るために必要な防災用具です。
雨が大量に降り続けると、玄関などから家の中に雨水が入り、床下や床上までが浸水してしまいます。
店舗で働いている方は店舗の店先やガレージのシャッター、地下への入り口などにも注意が必要。
大雨で記録的な豪雨が予想される時には、早めに土のうを使い浸水対策をしなければなりません。
水の侵入だけではなく、台風でシャッターが飛ばされないように重しとして使うこともできます。
土嚢を作るのがきついなら・・
しかし、土のうを作った経験がある方はご存知だと思いますが、土のう袋に5〜6分目くらいまで土を入れ、キツく紐を縛るなどの作業が大変です。
家庭で使用する場合は、土を使わず水で膨らむ土のうが使いやすくて便利です。
また、水害時の濁水でも膨らむ土のうもあるので、日頃はあまり水害対策をする機会がない地域で、突然の大雨があるような緊急時にも対応できます。
川や海の近くに住んでいる方はあると安心できます!
なければ、自治体で準備していたりするので市区町村に確認してみてください。
浸水時に命を守るライフジャケット!
海から10km以内のエリアに住んでいる人は、防災用グッズとしてライフジャケット(救命胴衣)を用意すると安心です。
実際に、台風や水害などで波が荒れたり高くなったりした時には、高台に避難することが最も生存率が高いので全力で避難しましょう。
しかし、もし仮に逃げ遅れた場合や急な高波の際は防災用のライフジャケットが役立ちます。
注意点は防災用のものは、釣りやスポーツに使用するライフジャケットとは選び方が少し異なります。
いざという時にすぐに着用できるように着やすいものが一番です。
また、水温で体温が下がるのを防ぐために厚手で保温できる素材のもの、さらにできるだけ浮きやすいものを選ぶようにしましょう。
胸の内側に笛を装備してあるものや反射テープが貼ってあるものは、レスキューに対して目立つので緊急時に安心です。
毛布やブランケットは避難時に必要
水に濡れた時には、体温が急激に低下する恐れがあります。
暖をとるために身体に巻く毛布やブランケットは、着替えや使い捨てカイロと一緒に防寒用具として備えておかなければなりません。
しかし、災害時に移動する際、大きな毛布を持って逃げるのは大変です。
身動きの取りやすさを考えると、薄手のシーツや膝掛け、バスタオルやアルミブランケットなどが良いかもしれません。
実際に災害で避難していた方が、寒さをしのぐためにアルミホイルやサランラップなどを身体に巻いていたという例もあります。
防災用には、真空パックになったタオルケットや降りたたみ式のアルミブランケットなどもあり、防災用具として備えておくと便利です。
コロナ禍の影響で、分散避難などが普通になっています。
避難所も今までの収容人数以下で想定しているので、いざというときのブランケットは防災バッグに入れておいて損はないでしょう。
常に防災用具を備えておくことが必要
日本では、毎年6月から10月頃にかけて、どこで水害が起こるかわかりません。
2021年はすでに水害で被災している方がたくさんいます。
台風や大雨による水害から身を守るためには、常に緊急時のことを考えて必要な防災用具を備えておきましょう。
日頃から、避難時のためのリュックなどを用意しておき、定期的に点検することも忘れないようにすると、いざという時に慌てる心配はありません。