2021年2月13日(土)23時8分ごろ、宮城県・福島県を中心に大規模な震災が発生しました。
ちょうど10年前に発生した東日本大震災の余震と言われています。
今回のような大規模な地震が発生すると。
- 家の倒壊
- ライフラインのストップ
などが発生してしまいます。
2020年から続いている、新型コロナウィルスの影響で自然災害が発生してもすぐに避難所に避難することも難しい現状で避難の仕方はかなり変化しています。
今回は、コロナ禍での避難の仕方について考えていきます。
分散避難という言葉をみなさんご存知ですか?
もくじ
コロナ禍で大規模な自然災害が発生した時のリスクは?
新型コロナウイルスが大流行中の状況下で、大規模な自然災害、特に避難が必要になる地震・台風が発生した場合は、災害による被害だけでなく、避難先で新型コロナウイルスの集団感染(クラスター)が発生してしまう可能性があります。
避難場所も、クラスター感染を防止するためにコロナ対策グッズを準備したり避難者の受け入れ人数を少なくするなどの対策をしていますが避難所は「3密」になりやすいので完璧な対策をすることはできません。
- 密閉空間
換気が悪い・できない場所 - 密集場所
人が密集している場所 - 密接場所
ソーシャルディスタンスが保てない場所
3密は3つ揃うとダメというわけではなく、1つの密でも危険なので注意しましょう。
さらに、コロナの集団感染リスクを防ぐために災害ボランティアを縮小することもあります。
リスク回避のためにコロナ禍で有効な「分散避難」
コロナが流行する前は、大規模な自然災害が発生した場合。すぐに避難所に避難することが当たり前でした。
でも、その常識は2020年以降は変更されています。
コロナの影響で避難所ではクラスター感染をするリスクがあるため「分散避難」の有効性を政府やメディアで呼びかけているからです。
もちろん、周囲が危険で他に避難する場所がなければ避難所に駆け込む選択をしてください。
- 在宅避難
- 知人宅への避難・ホテルなどへの避難
- 車への避難
避難行動を考える場合の目安
内閣府が発表している「避難行動判定フロー」を確認するとどのように分散避難すればいいのか目安になると思います。
その時に必要なものは、「ハザードマップ」と「市区町村が指定している指定緊急避難場所」。
身内に高齢者の方がいる場合は、離れて暮らしていても確認しておくと安心です。
避難所に避難する時に必要な持ち物
たくさんの人が避難が必要な大規模自然災害が発生した場合、ある程度コロナ対策をしている避難所であってもコロナ対策グッズは数が足りないことが想定されます。
避難先の収容人数も制限されることも予想されます。
避難先で、コロナに感染しないこと・他人をコロナに感染させないことを意識して必要なものは自分で持ち込むようにしましょう。
- マスク
できれば不織布マスク - 消毒用アルコール
- 除菌シート
- 体温計
- モバイルバッテリー
避難所によっては、入口で体温測定をするところがありますが…、長期間避難が必要になる場合は各家庭で体温計があった方が便利です。
いざという時のために持っておいた方がいいです。
避難所で意識することは?
避難所ではたくさんの人がいることが想定されるので、行動にも意識しましょう。
マスクの着用は必須
マスクをずっと外さないことはもちろんですが、コロナ禍で「マスク警察」「不織布マスク警察」などという言葉が生まれるくらい。他人の行動にみんな敏感になっています。
「自分はコロナにかかってないからいいや」「暑いからちょっとくらいはずそう」そう思ってマスクをしないこともあるかもしれませんが、被災した時はみんなストレスを抱えているので思わぬトラブルになってしまうかもしれません。
- 鼻を被わないことはNG
- マスクはできれば不織布のマスクをつける
などをすれば、避難所で思わぬトラブルを回避するように注意しましょう。
呼吸器系統の疾患などによって「不織布マスク」をつけられない人もいます。無理はしないようにしましょう。
3密になる行動は避ける
避難所のスペースにもよりますが、他人とは2メートル以上のソーシャルディスタンスを保つようにしましょう。
避難場所にいる期間にもよりますが、家族とも必要以上に会話をすることは避けるようにしましょう。
換気が悪い部屋の場合、「マスク越しに話していても3分間の会話でくしゃみ1回分の飛沫が飛ぶ」というデータもあります。
共用部分を触る前後に手指の消毒
避難所で注意するべきは共用部分。
トイレ・入口のドア・照明スイッチ・窓の取手部分など、たくさんの人が触ります。
全ての場所にアルコール消毒がおいてあればいいですが、避難場所に無いことも想定できるので個人的に準備をして他人が直接する場所を触る前後に消毒をするようにしましょう。
アルコール消毒できない場合は、共用部を触ったあとすぐに手を洗うなどのセルフケアをすることが大切です。
災害を想定して心の準備しておくことが大切
新型コロナウィルスは、大規模な自然災害発生のときの避難活動にも影響を及ぼしています。
2月13日の大地震。
9月以降は台風による水害が予想されます。
台風による水害などが発生すると、災害について考えることが多くなりますよね?
その機会に、防災グッズの点検をすることも大切ですが避難場所についても確認しておくとさらにいいと思います。
感染リスクを減らすためにどんな対策ができるかを知っておくことで、避難所での1人1人の行動が変わるはずです。