空調服のファン・バッテリー比較!選び方もあわせてチェック

空調服のファン・バッテリー比較!選び方もあわせてチェック

空調服は、服とファン、バッテリーの3つの部品からできています。これらのいずれもが空調服の性能に大きくかかわります。

この記事では、空調服用のファン・バッテリーの選び方と、おすすめアイテムをご紹介します。記事を参考に、理想的な構成を考えてみてください。

ファン・バッテリーを選ぶときのポイント

ファン・バッテリーを選ぶときのポイント

ファン・バッテリーを選ぶ際のポイントは多くあります。それぞれ確認していきましょう。

空調服を使う場合は、

  • ブルゾン+ファン+バッテリーをセット購入する
  • ブルゾン+ファン+バッテリーを別々で揃える

2つのパターンがあります。

それぞれ分かれているからこそ、コスパ良く別々で使う人も少なくはないです。

でも、ファンの規格が合わないと空調服としての効果が弱まってしまうこともありますので、どんなことに注意して選べばいいのか紹介します。

サイズ・規格が一致しているか

何よりも大切なのは、空調服本体に対して使えるかです。

空調服は、本体にファン用の穴が開いています。

ファンのサイズがこの穴と違う径だと、はまらずに固定できない、もしくは緩くてしっかり固定できないなどのトラブルが起きます。

また、バッテリーとファンの間にも規格違いは存在します。

指定されている電圧で出力しないとファン故障の原因になったり、そもそも出力・入力ポートの規格が異なると、接続すらできないということもあり得ます。

サイズ・規格が一致しているかは、必ず確認しておきましょう。

空調服のファン・バッテリーの互換性|同一メーカー内以外はダメ?

上記の記事でも紹介しましたが、空調服を購入するときは同一メーカーであればほとんどの場合互換性があります。

初めて購入する場合は、セットで購入すると間違いがないのでおすすめです。

バッテリー容量=継続使用可能な時間

バッテリー容量は、「そのバッテリーを使って空調服を動かせる時間」に直結します。

一般的な出力のファンであれば、10,000mAh程度あれば8時間弱は運転可能かと思いますが、これはファンの稼働効率にもよるため、一概には言えません。

目安として、フルタイム勤務で空調服を使い続けるのであれば、10,000mAh程度はあると安心と覚えておくといいかもしれません。

最大出力=送風力

ファンの最大出力は、送風力の強さを意味します。

商品によっては風速を表示してくれているものもありますので、参考にしてみましょう。

もちろん強風でファンを回そうとすれば、その分バッテリーの電気を消費しますので、注意してください。

空調服の選び方はどうすればいい?少し大きめがいい?ファンの出力はどのくらいがいいの?

重さ

バッテリーは、容量が大きくなればなるほど重たくなる傾向にあります。

大は小を兼ねる、と大きい充電容量があるバッテリーを購入すると、重たくて作業性が悪くなる可能性もあります。

継続使用する時間と、運転風量を考慮して、できるだけ最小の容量で済むようなバッテリーを利用するのが理想です。

とは言っても、空調服の内部にしまえるので重さはそこまで重要ではないです。

基本は服のメーカーと同一の企業が出しているもの

バッテリーとファン、服を組み合わせて使用する方法は色々あります。ネットで検索すれば互換性がある商品は簡単に見つかります。

ですが、基本的には空調服のメーカーが出している、同一規格のファン・バッテリーを使うようにしましょう。

メーカー自体がそうした使い方を推奨しているケースが多く、場合によっては完全に独自規格で作られているシリーズもあります。

故障した時のメーカーからの補償を考える場合は推奨されている組み合わせを使わないと、万が一何らかのトラブルが起きた場合に、補償対象外となる可能性が高いです。

また、空調服に用意されているファン用の穴やバッテリー用のポケットなどの大きさを考えると、様々なパーツを組み合わせて空調服として完成させるより、セット品として押さえておくほうが簡単で便利です。

ファンのおすすめ7選&バッテリーのおすすめ3選

ファンのおすすめ7選&バッテリーのおすすめ3選

それでは、ファンとバッテリー両方のおすすめをみていきましょう。

【ミドリ安全】クールファン用 ハイパワーファンセット WE20FSHP

【ミドリ安全】クールファン用 ハイパワーファンセット WE20FSHP

『ミドリ安全』の“クールファン用ハイパワーファンセット”は、同社が出している空調服『ク-ルファン』シリーズ用のファン・バッテリーのセットです。

7時間の充電で、5~15.5時間程度の使用が可能です。

最大風力で1日中使うのであれば、交換用バッテリーも用意して、バッテリー2本体制で臨むことをおすすめします。

【BURTLE】黒ファン+13V黒バッテリーセット AC260+AC270 エアークラフト

こちらは、『BURTLE』が出しているエアークラフトシリーズ用のファン・バッテリーのセットです。

『BURTLE』のアイテムは専用品になっており、BURTLEのファンに他社のバッテリーや、他社のファンに『BURTLE』のバッテリーというような組み合わせは使えません。

また、『BURTLE』のバッテリーを他社の空調服に使用した場合についても補償対象外となりますので、注意が必要です。

【空調服】76L/秒薄型ワンタッチファン新型14.4Vバッテリーセット SK00012

『株式会社空調服』の扱う空調服に使用できる、高風量・薄型のファン・バッテリーセットです。

充電速度が早い点も高く評価できます。

高効率の起動であれば連続6.8時間使用可能と、高風量のまま長時間使用できます。

こちらのアイテムは、同社内でのほかのバッテリー・ファンとも互換性がありません。また、ケーブルも専用のものとなりますので、注意して下さい。

【サンエス】ハイパワーファンセット

こちらのアイテムは、軽量で高風量なスペックを有している空調服用ファンです。

低速運転であれば最大20時間という超長時間駆動が可能な点もおすすめのポイント。

同社の2019年以前のモデルとの互換性がない点には、気を付けてください。

【ARRIS】作業服専用ファンセット 扇風服 USB&DC ケーブル 作業服ファンユニット

取付穴の径が90mmに設定された、ファン・ケーブルのセットです。

こちらのアイテムは、90mmの取付穴であればどのようなアイテムでも使用可能となっています。

USB充電・DC電源からの充電が可能で、他社のモバイルバッテリー、もしくは変換器経由でコンセントから直接給電することもできます。

空調服のバッテリーではなく、手持ち汎用性が高いモバイルバッテリーを有効活用したい方におすすめです。

【TENSIK】作業服ファン クールウェア用 ファン USBケーブル付属

こちらは、取付穴径90mmのものに対応しているUSB給電タイプの空調服用ファンです。

リモコン操作で風量を変えられる簡単さもおすすめのポイント。

こちらも、モバイルバッテリーは別添ですので、作業時間に合わせた容量のものを用意することをおすすめします。

【NQG】空調ウェア用 ファンセット

こちらは、90mmサイズの取付穴に適合した空調服用のファン・バッテリーのセットです。

付属のバッテリーを使えば、最大風量で連続7時間の起動が可能です。

9枚羽で静音性が高く、また4段階の風速調整ができる点もおすすめできます。

【TNTOR】PowerPod 超軽量 モバイルバッテリー 小型

こちらは、充電容量5,000mAhのモバイルバッテリーです。

高速運転で4時間程度のバッテリー持ちが期待できます。

75mm×26mm×36mmの程度の小型サイズに加え、重量100g程度と超軽量級なので、複数持っておいて、休憩時間に交換して使用するというのもおすすめできます。

【エレコム】モバイルバッテリー 10000mAh 大容量

スマホサイズのバッテリーで、厚さはわずかに15mmと、高い携帯性も有したモバイルバッテリーです。

10,000mAhの充電が可能で、高速運転でも8時間程度の連続使用が期待できます。

重量は約230gと、こちらも携帯性に問題があるほどの大きさではありません。

長時間、大風力で連続使用したい方におすすめです。

【Anker】PowerCore Essential 20000

こちらもスマホサイズ、厚みは19mm程度の高い携行性があるモバイルバッテリーです。

20,000mAhの大容量充電が可能なので、空調服だけでなく、スマホ充電用のモバイルバッテリーとしても併用できます。

重量は約350gと小容量のものに比べて重ためですが、その分高い性能があるため、使い方次第では非常に便利です。

一番大切なのは規格の一致!購入時は十分注意を

空調服用(送風ベスト)のファン・バッテリーを選ぶ際にもっとも重要なポイントは規格が一致しているかどうかです。

どれほど優れた性能のあるファン・バッテリーでも、規格が一致していなければ使用できません。

この記事では、コスパを考えて空調服用ブルゾンに使える「ファン」「バッテリー」を紹介しました。

購入時には、自分が今持っている空調服のメーカー、ファン取付用穴の直径、バッテリー用ポケットのサイズなどを確認したうえで、適切なものを選ぶよう心がけて下さい。

メーカーで全て揃えると、約2万円かかってしまいますが…、ブルゾンとファンとバッテリーを別々で揃えると1万円くらいで空調服は完成しますので。

作業服メーカーで揃えるのは、コスト的に抵抗がある人は紹介したアイテムで空調服を自作するのもアリかもしれません。

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