暑い作業環境で役に立つのが空調服です。なかには、服に帽子型のフードが付いているものもありますが、このメリットは一体なんなのでしょうか?
この記事ではフード付き空調服のおすすめポイントと選び方、そしておすすめアイテムを10種類ご紹介します。
もくじ
空調服にフードが付いているメリット
空調服にフードが付いていることの最大のメリットは、フードをかぶることで頭の周りにまで風が送られて、涼しさを得られるという点です。
通常の空調服では顔や頭までは風が回らないため、体は涼しくても頭は暑いということがよくあります。
フードが付いていることで、この問題が解決され、より涼しさを得やすくなるのです。
フード付き空調服を選ぶポイント
フード付きの空調服を選ぶ際には、以下のような点に注意すると良いでしょう。
フードの取り外しができるか
フードを被っていないときは、首の後ろに余った服の一部に過ぎませんので、作業資材に引っかかって首が締まるような危険な状態にもなりかねません。
こうした理由から、作業現場によってはフード付きの服を禁止にしている可能性があります。
そこでおすすめなのが、フードの着脱が可能なアイテムを選ぶという方法です。
フードを外さなければいけないときは外し、フードを付けていても良い現場やオフでの使用時にはフードを付けることで、あらゆるシーンでも快適に空調服を使用することができます。
空調服としての性能
もちろん、空調服としての性能も重要です。空調服の性能を決めるポイントは、服の遮熱性、吸湿速乾性、ファンの性能などいくつかの要素があります。
空気漏れを起こしにくく、外部からの熱を通しにくい服の素材を選び、ファン性能の高いものがセットアイテムとなっている商品を選ぶことで、空調服はかなり快適なものが選びやすくなります。
袖の長さ
もう1つ気にしておきたいのが、袖の長さです。
ベスト型は体幹部を効率よく冷やすのに向いていますが、腕はむき出しになるというデメリットがあります。
長袖型は腕まで丸ごと冷やすことができますが、袖口にまで風が通って膨らみ、作業の邪魔になることもあります。
半袖型はその間で、腕の途中までは冷やすことができますが、袖口が膨らまないというハイブリッド性能を持っています。
ただし、袖口が詰まっていないものだと、空気が袖口から漏れやすいため、全体的な冷却効率は落ちてしまうという問題もあります。
これらの特性を考えて、自分にあった袖丈のものを選ぶようにしてください。
おすすめのフード付き空調服10選
それでは、実際におすすめのフード付き空調服を10アイテム紹介します。
ベスト型
まずは、袖のまったくないベスト型です。
【空調服】空調風神服 フードベスト立体風気路付き
かなり大型のフードを備えた空調服です。フードを使わないときは、コンパクトにまとめておける首裏ファスナーが活躍します。
立襟、高襟仕様となっており、首周りへの空気の流れも良好に保つことができるというのも大きなメリットです。
なお、ファン・アッテリーは別売りとなっていますので、別途購入が必要です。
【自重堂】ジードラゴン
首元に調整ひもが付いたフード付きのベスト型空調服です。
バッテリー専用の内ポケットや、保冷剤を入れるためのメッシュポケットなど、シンプルながら嬉しい性能となっています。
カラーリングはホワイトカモフラとブラックカモフラの2パターンで、いずれもおしゃれな迷彩柄です。
なお、こちらのアイテムはファンがセットとなっていませんので、別にサイズの合うものを用意する必要があります。
【村上被服】HOOH 快適ウェアV3309
吸汗速乾性能のある生地を採用したベスト型空調服です。さらに、撥水性能やUVカット効果もあるため、外作業全般で高い能力を発揮してくれます。
カラーリングはレオパード(白のヒョウ柄)、カーキ、ピンク、ロイヤルブルーの4種で、自分の好みのファッションに合わせて選ぶことができます。
【ノーブランド】アイズフロンティア
完全フルハーネスモデルで、ヘルメット着用時やフード着用時でも広い視界が持てるように設計されています。
汗の消臭についても考慮されており、繊維の素材にこだわって作られています。
第三者研究機関の消臭試験結果では、アンモニア、酢酸、イソ吉草酸など、体臭の原因となる化学物質を97%以上の高い割合で減少させることが確認されました。
半袖型
日常シーンでも活躍の場が多い半袖型の空調服をご紹介します。
【バートル】エアークラフト AC1086
空調服としてだけでなく、ファッションアイテムとしても高い評価を得ている『BURTLE』の“エアークラフト AC1086”です。
撥水性、耐久性、軽量を兼ね備えたタクラスナイロンクロスは、空気漏れを防ぐのにも最適の素材です。
さらにこれにアルミコーティング加工を行い、UVカット、マイナス9度の遮熱効果を獲得させました。
【コーコス】G-1910
フードと背中に反射材のテープが付き、夜間視認性がアップされています。内側の背中部分には保冷剤用のポケットも付いており、より快適な作業環境を手に入れられます。
フードアジャスターで、顔回りからの空気の流れを調整することができるのも嬉しいポイントです。
なお、こちらのアイテムはファン・バッテリー別売りとなっていますので、専用ファンを別途購入する必要があります。
【ビッグボーン】半袖空調服
背中部に風の通りをよくするためのメッシュが採用されています。
これにより通気性をアップさせ、服の内側で効率的に空気を循環させ、体温を下げやすくする効果が期待できます。
また、両脇にファスナーポケットがついていたり、左腕にペン差し用のポケットがあったりと、収納が多めに用意されています。
ファン・バッテリーが別売りとなっているため、こちらも別で用意する必要があるので注意しましょう。
長袖型
長袖型の空調服は、袖先まで風が通るため、より効果的に体温を下げやすくなるメリットがあります。
【リアドベント】ファン付き作業服
ポリエステルをメインに構成された空調服で、撥水性能、紫外線対策などに活用できます。
セットとなっているファンは、羽の枚数を5枚から9枚にグレードアップすることで、吸気性能を大幅に改善しています。
また、USB給電方式のため、市販の5V2A出力となるモバイルバッテリーであれば、専用バッテリーでなくても使用が可能です。
【村上被服】V8305
裏地にチタンコートを施すことで、遮熱性を大幅にアップさせています。
保冷剤用の内ポケットが背中部分にあり、より効率的に体温を下げることができる1着です。
なお、こちらの商品にはファン・バッテリーが付属していませんので、別途購入する必要があります。
【サンエス】空調風神服 KU90800
こちらも裏地にチタン加工を施した空調服です。紫外線・赤外線をカットできます。
首裏の調整ゴムを使用することで、首筋への空気の流れを調整することができ、フードへの風の流れも効果的に調整可能です。
ファンとバッテリーは別売りなので、自分に合った形の専用のものを選んでみてください。
フード付き空調服は使うシーンに合わせて選択を!
フード付き空調服は、現場によっては使用不可となっていることもあるため、「絶対におすすめ」とは言い切れません。
しかし、涼しさだけで言えば、頭まで風が回ってくる分、フードなしの空調服よりも効果的な冷却性能はあります。
より涼しい環境で作業を行いたいのであれば、作業現場でフード付き空調服の使用がOKかどうかを確認したうえで、購入すると良いでしょう。