仕事で汚れてしまう作業着ですが、着るときにはできる限り清潔にしておきたいものです。また、貸し出しを受けている作業着なら、退職する際にはキレイに洗って帰す必要があります。この記事では、普段使い、そして仕事はじめや退職時などに作業着をできるだけ安く、簡単にクリーニングする方法をご紹介します。
作業着をクリーニングに出すと日数と料金はどれくらいかかる?
しつこい汚れを落とすには、クリーニング専門店に任せる方法が、最も手間のかからない方法です。
金額は店舗や汚れの度合い、作業着の生地にもよりますが、1,000円前後のところが多いようです。
最短で、1〜2日程度でクリーニングは完了します。
クリーニング店を利用したいタイミングは、
- ホームクリーニングでは汚れを落とせなかったとき
- 退職時に作業着を返却しなくてはいけないとき
です。
会社支給の作業着であれば、クリーニング費用は会社負担となることもあります。
自宅で汚れを落とすなら種類を見極めて!
クリーニング店に持ち込んで洗ってもらう方法は、手間いらずで簡単ではありますが、金額と時間がそれなりにかかってしまいます。
汚れるたびに毎回クリーニング店を利用するというのは、あまり現実的ではないでしょう。
そこで自宅における「ホームクリーニング」が重要になってきます。
ホームクリーニングでは、汚れの性質を見極めて、その汚れにあった洗剤を選ぶことが重要です。
油汚れ
機械油や食用油の汚れは、酸性の汚れです。
そのため、アルカリ性洗剤が効果的に作用します。
代表的なアルカリ性の洗剤には重曹やオキシドール(過酸化水素水)などがありますが、強力な油汚れの場合は、より強力なアルカリ性洗剤が必要になることもあります。
泥汚れ
泥汚れは、布の繊維の隙間に細かい泥の粒子が入り込んでしまっている状態です。洗濯前に一度乾かして叩き落とすことで、汚れの量を減らすことが重要です。
それでも残ってしまった泥汚れは、布の繊維の中にまで染み込んでしまっています。
これを落とすには、漂白力のある洗剤で洗濯するか、固形石鹸でこすり洗いするのが効果的です。
また、泥汚れに特化した洗剤もあるため、土木作業や農作業などで土汚れを起こしやすい人は、チェックしておくことをおすすめします。
皮脂汚れ
作業着は汗染みから襟やワキなどが黄色く変色してしまうこともあります。
こうした汚れの部分には雑菌が繁殖しやすく、見た目に汚いという問題のほか、衛生状態も悪くなりやすいです。
夏の現場で汗をかくと襟部分が汚れるのはこの皮脂汚れが原因です。
こうした皮脂汚れは酸性汚れなので、こちらもアルカリ性の洗剤が比較的よく効きます。
日常的な洗濯でもアルカリ性洗剤を使うことで汗染みが悪化することを防げます。
また、洗っても落ちない程度に皮脂汚れが付いている場合には専用の洗剤を使用することでよりキレイに洗い落とせます。
ホームクリーニングでおすすめの洗剤8選
自宅で作業着をより簡単に、キレイに洗濯できる洗剤を、8種類ご紹介します。汚れの種類や用途に合わせて、最適なものを選んでください。
【WORKERS】作業着専用洗い 液体洗剤
『WORKERS』の“作業着専用洗い”は、油汚れに重点をおいた洗剤です。
油で激しく汚れている場合には、こちらのアイテムをお湯に適量溶かし、作業着をつけ置きしておくことで、ある程度の汚れを落としてから洗濯することができます。
強いアルカリ性の洗剤のため、皮脂汚れにも効果があります。
【アイメディア】業務用 作業着の油汚れ落としスプレー
スプレータイプのアルカリ洗剤で、ガソリンスタンドの作業着汚れを落とすことにも使える強力な油汚れ落としです。
スプレータイプのため広範囲にまんべんなく薬液を染み込ませやすいというメリットがあります。
ボトル内で2種類の液が分離した状態になっているので、よく振ってから噴霧してください。
1本で、3〜4回程度のホームクリーニングに使えます。
【Hanaten】泥 -doro- 一刀両断
泥汚れに特化したつけ置きタイプの洗剤です。
熱めのお湯にこのアイテムを適量溶かして作業着をつけ置いたのち、一般的な洗濯洗剤を使って洗濯することで、キレイに泥汚れを落としてくれます。
酸素系の洗剤が含まれているため、塩素系洗剤と一緒に使わないように気を付けましょう。
【ウタマロ】ウタマロ石けん 専用ケース付き
泥汚れをはじめとする頑固な汚れ全般に効果がある固形石鹸です。
汚れている部分にしっかり石鹸をこすりつけることで、繊維の奥深くまで洗浄成分を届け、汚れを強力に分解できます。
また、専用ケースがついていることで、石鹸が手に付いて滑ってしまう不便さが解決されます。
【茂木和哉】皮脂汚れ落とし 400g
さまざまな汚れを落とす洗剤を開発している『茂木和哉』シリーズから、皮脂汚れに特化した漬け置き洗剤が販売されています。
皮脂汚れのほか、血液汚れや汗のニオイなどにも対応しており、高い洗浄力、除菌・消臭効果が期待できます。
つけ置きしたあとは一般的な洗剤で洗うだけ。非常に簡単な使い勝手である点もおすすめのポイントです。
【ミヨシ石鹸】暮らしの重曹せっけん エリそで泡スプレー
泡タイプのスプレーボトル・薬液です。
重曹がメインの洗浄成分なので、皮脂汚れや軽めの油汚れなどに対応できます。
汚れを覆う程度に直接スプレーしてもみ洗いしたのち、一般的な洗濯物と一緒に洗濯洗剤で洗います。
汗をかきやすい人は特に、襟袖などの汚れやすいポイントを集中的に、洗濯前にこのスプレーを使用していくことで、清潔な状態をより保ちやすくできます。
【ミドリ安全】ホワイトブリーチE
強力な塩素系の漂白剤です。少量のホワイトブリーチを溶かした水に漬け置くだけで強力に漂白できます。
ただし、衣類本来の色・柄も一緒に脱色してしまうため、使い方には注意しましょう。
また、酸素系洗剤と一緒に使うと有毒ガスが発生してしまうので、ブリーチと一緒に酸素系洗剤を使う場合は、衣類をよくすすいでからにしてください。
【ミドリ安全】液体ホワイトアップ
こちらはオキシドールを中心とした、アルカリ性・酸素系の洗剤です。
色柄の落ちは抑えながら、汗染みや軽い油汚れを落とすのに適しています。
塩素系洗剤と混ぜると有毒ガスが生じるため、一緒に使わないよう注意してください。
普段はホームクリーニングで節約を
作業着の汚れを落とすには、クリーニング店への持ち込みがやはり効果的です。
しかし、金額はそれなりにかかってしまいますので、毎回利用するというわけにもいきません。
特別な理由がなければ、できる限り自宅でのホームクリーニングが理想と言えるでしょう。
作業着の汚れには、それぞれの汚れに合わせて最適な洗剤の選び方があります。
付きやすい汚れの種類をあらかじめ把握しておき、効果的な洗剤を選んで使用してみてください。