現場仕事はとても辛いので、会社を辞めて転職したいだけどなかなか会社や上司に伝えられない人って多いと思います。
「上司の反応を想像すると怖くていいだせない!」
「職場の同僚や後輩に迷惑をかけそうで申し訳なくていいだせない…」
人によって理由はいろいろあると思いますが、退職を決めたなら
会社をやめる理由を自分の中で明確にする必要があります!
- なぜ「辞める」と報告することに抵抗を感じているのかを明確にする!
- 辞められない理由を1つづつ消していく!
- 残った理由が会社で解決できないならやめる!
自分の人生ですから、明確な退職理由がある人を会社が引き止めることはできません。
今回は、「仕事を辞める」と会社に伝える方法をよくある事例や退職理由を明確にする方法をもとに紹介します。
仕事を辞めたいけど言い出せない…、6つのよくある理由
会社を辞めたいと言いたいけど言えないということは、あなた自身に辞めたくない理由が何かあるのか、もしくは言い出せない理由があるはずです。
ここでは、言い出せない理由でよくあることを6つ紹介します。
これまでの生活を変えるのが怖い・不安がある
人は変化を嫌う生き物で、基本的に現状維持をしようとします。
初めてのことや慣れないことをしようとしたとき、なかなか腰が上がらなかったり、
「失敗したらどうしよう」と不安になった経験は誰にでもあるでしょう。
人間は変化が苦手です。ワクワクすると同時に怖いと思う人がたくさんいます。
仕事は生きていくために大切なこと。
時期尚早な転職は失敗の元なので、よく考えて行動を起こすようにしましょう。
気まずいから言い出せない
「仕事をやめます!」といってすぐに辞められる仕事はほとんどありません。
通常は退職届を提出した後も1ヶ月〜2ヶ月間はその職場で働くことになります。
なので、気まずい思いをすると考える人も少なからずいます。
「あいつはもう辞めるから」と、今まで和気あいあいと働いていた現場の空気が、よそ者扱いされるかもしれないという人間関係を想像して憂鬱になることもあります。
気にしているのは自分だけで、思っている以上に何にも言われないことの方が多いので気にしない方がいいと思います。
引き止められそうだから言いだすのがめんどくさい
ただでさえ辞職の意志を伝えるのにはエネルギーがいります。
それなのに引き止められて説得されたら次回以降さらに言いにくくなりますし、また退職する決意を固めねばなりません。
- 重要なポジションて頼られている
- 自分にしかできない仕事がある
など引き止められやすい人は、引き止めたら相手にデメリットになるような理由や、引き止めようがない理由を考える必要があります。
退職理由で悩まれている方は、客観的にみて正当性のある退職理由を考えましょう。
上司が怖いから言い出せない
今までお世話になった上司に退職を伝えるのは結構しんどいです。恐ければなおさら…。
「そんな甘い考えでは転職は無理だ」「雇ってもらっている恩を忘れたのか」といったように色々言ってくる口やかましい上司はどこにでもいます。
最近では「ヤメハラ」という言葉まで出てきています。
ここで大切なのは、仕事は誰のためにやっているのかということです。
自分の人生のためにやっている仕事であれば、そもそも上司を気にする必要はないのです。
実際、上司もあなたに退職されると困るので引き止めるわけです。
職場の同僚に迷惑をかけそうで申し訳ない
他人に対し申し訳無さを感じるのは一生懸命働いていれば普通に考えることです。
転職する以上、大なり小なり職場に影響が出るのは避けられないでしょう。
でもそれを気にしているといつまで経っても会社を辞めることはできません。退職をする人ができることは、
- 繁忙期を避ける
- 引き継ぎをしっかりする
などの社会人としてできる最低限のことだけです。
人手が足りなくてあなたが辞めると困ると言われることも当然あるでしょう。
しかし、仮にあなたが辞めることで何らかの悪影響が出たとしても、それはあなたではなく採用できなかった経営側の責任です。
あなたが辞めると人手がいなくなって困るというのは、責任転嫁でしかありません。
「退職する」「新しい職業を選ぶ」ということは、誰にでも認められた権利です。
辞めた後のことが決まっていないから心配で辞められない
辞めてもお先真っ暗だと、言い出せなくて当然です。
でも、「待遇」や「仕事内容」、「人間関係」などを考えると一刻も早く退職して新しい生活をスタートしたいと考える方はいるでしょう。
最近では、コロナ禍ということもあって転職にWeb面接を採用している企業もたくさんあります。
忙しい方でも休日や仕事終わりに転職活動をして、転職先を決めてから退職することもできるので検討されてください。
こんな場合は仕事を辞めていい?判断基準は?
会社を辞めるのに、誰でも納得する妥当性のある理由を言える人は少ないです。
会社辞めたい人は「こんな理由で仕事を辞めていいのかな」と不安を感じている人がたくさんいます。
そこでもし、自分だけで辞める理由の妥当性が判断ができないのであれば次のシチュエーションを参考にてみてください。
基本的に辞めさせられない理由はない
日本人には、生まれながらにして人権があります。
誰でも会社を辞める権利(職業選択の自由)を持っています。
法律の上では退職届を出した後2週間で退職できます。
とは言っても、会社に入社するタイミングで労働契約(規約)を交わしている人がほとんどなのでトラブルを避ける意味でも規約に定められた期間で辞めるのが無難です。
こちらがルールを守っていれば、会社にあなたを引き止められる法的根拠はないので安心して退職しましょう。
「退職願い」を会社(上司)に提出してから話し合いをして退職日を決定します。
その後「退職願」を提出するのか通常のフローです。
精神的にも体力的にもやばい
日々の業務が、キツイ場合は会社を辞めるのは仕方ないことです。
そもそも消耗が激しいと、転職どころではなくなることもあるので、無理をせずに的確に判断することが必要です。
体力や精神力は人によるので耐えられる仕事はなんとも言えませんが、体が何かしらのサインを出している場合は無理して働くと取り返しがつかなくなることもあります。
軽い不調でも慢性的に続くようであれば、早いうちに対処しましょう。
仮に無理をし続けて、障害や精神病になってしまった場合は、これまであなたが貢献していても、使えなくなった労働者を雇い続けたいと思う企業はないので解雇されてしまうかもしれません。
自分の身は自分で守るしかありません。
重労働で収入が多いとしてもこれからの人生を考えた行動が必要です。
人間関係が苦痛しかない、改善できない
改善したいと考えた時に変化できるのは自分だけです。
他人と過去は変えられません。
どうしても今の職場の人間関係がストレスなら退職するというのもまた1つの解決策です。
心理学者のアドラーは「全ての悩みは対人関係の悩み」といっています。
人間関係の悩みはどこでも起こる問題です。今の職場で修復できないほどの関係ならば転職するのは1つの選択です。
自分に仕事が合っていない
やりたくもない部署や現場に異動させられることは、大きい会社では普通にあることです。
ジョブローテーションという言葉も最近普通に使われるようになっています。
組織の中の営業、経理、企画、総務などさまざまな職種を一定期間ごとに社員に経験させていく制度のことで、組織のマンネリ化を防いで生産性を上げるための施策です
とはいっても施策なしで、本人の適正に関係なく仕事を振り分ける会社は多くあります。
向き不向きは人それぞれですし、やりたくない仕事も実は適職だったということも多いですが…実績もでない、自分に仕事内容が合わなくて続けられないと考える場合は、会社を辞めるのもいいのかもしれません。
やりたい仕事が今の会社で実現できない
20代のうちは、やりたい仕事にチャレンジするのに壁が低いです。
30代以上になると家庭や育児など何かと出費が増えるので年収が重要になってきます。そもそも年齢的に未経験では雇われなくなってきます。
年代によって会社が転職者に求めるスキルは変化していくからです。
全く経験したことのない業界にチャレンジするのであれば、若いほど転職が有利になります。
昇給・昇進が期待できないほど飽和している
業界や会社の成長性によっては昇給・昇進できないことがあります。
ビジネスマンにとって、社会的地位や年収は仕事をする上でとても重要な要素です。
現職の会社で、出世や昇給が見込めないのであれば転職が最も現実的かと思います。
市場価値のあるスキルや実績があれば年収アップが可能ですし、成長している業界にいれば自然と年収もアップしていきます。
仕事を辞めたいと言いやすくするための対策
ここまで、
- 会社に辞めると言い出せない理由
- 会社をやめるべきシュチュエーション
について解説しましたが、ここでは仕事を辞めると言い出せない理由を1つ1つ潰して「退職します」と言いやすくするにはどうすればいいのか解説していきます。
言いにくいのは言えない理由ばかり考えているから
人間は変化に対してネガティブに考えがちです。
「会社辞めたい」と悩んでから、辞めたいと言い出せない理由は「言えない」理由ばかり考えているからかもしれません。
結局のところ会社や上司に言い出せないのは自分自身で会社を辞めるハードルを高くしているからかもしれません。
過去に辞めて言った人の感じはどうだったのでしょうか?
意外とすんなり辞められることの方が多いはずです。
頭でっかちにならずに、「言えない理由」を考えずに、「辞めた後どうなりたいのか」を考えた方が退職理由を考えやすくなります。
避けたいことを紙に書き出してみる
辞めたいより、避けたい欲求の方が人間勝ります。
辞める理由より「避けたいこと」を紙に書き出してみましょう。
例)
- 体を壊したくない
- 給料を下げたくない
- 家族との時間を奪われたくない
など、これからの人生で避けていきたいことを辞めたい理由にすれば「会社辞めます」を言いやすくなります。
具体的に会社に「退職します」と言ったらどうなるのか考えてみる
具体的にどうなるのかがわからないと、想像力だけが膨らみどんどん怖くなるものです。
不安だけが先行して、いる状態です。
でも、自分が想像していることが実際に起こらないことの方が圧倒的に多いはずです。
過去の先輩たちが退職した時にどうなったのか思い出してください。
または、これまで転職したときのことを思い出してみましょう。
上司はどんな感じだったか?退職が決まった人はどんな風に働いていたか?
そもそも辞める会社で好かれて辞める必要はないはずです。筋を通していれば退職してどんな会社に転職しても誰も何も思わないはずです。
主観的ではなく客観的にどうなるのか考えてみましょう。
退職願を書く
「退職届を書く」その行為自体はプレッシャーはかかりません。
ただの作業だからです。
その後、直属の上司に渡して「退職理由」を伝えるだけです。
退職届のフォーマットはネットに落ちているので紙に手書きで書けばいいだけの単純作業ですし、直属の上司に渡せばそれだけで作業は完了します。
結果迷惑がかかるかどうかは、あなたが判断することではないのです。
退職するルールを守るだけなので上記の行為自体で何も言われることはありません。
辞めようとしている人を止めることができる法律はないのです。
当たり前のことをしていると割り切る
会社に就職して退職するのは当たり前のことです。
「入社してすぐだからな…」と悩んでいる人もいるかもしれませんが、期間が単純に短かっただけのことなのです。
逆に仕事にやる気がない人に給料を払う会社を思えば、正しい行動と考えることもできます。
勝手に想像をせずに、自分だけじゃなく会社にとってもポジティブなことをしているのだと割り切って行動しましょう。
おすすめは転職先を先に決めてしまうこと
一番、会社を辞めるということができる方法は退路を断つこと、つまり転職先を決めてしまうことです。
次に働く職場さえ決めて入社時期を特定してしまえば、今の職場に辞めると言わざるを得なくなります。今の職場を辞めないと転職先にも迷惑をかけてしまうからです。
内定を先にもらって、上司にきちんと伝えれば下手な引き止めはされません。
いつでも退職できる状態を作れば安心感も手にすることができます。
退職する前に、転職先を決めると心の余裕も出てくるからです。
また、転職先に働いていることを伝えれば足元もみられることなく一石二鳥です。
まとめ
仕事をやめるのは悪いことではありません。
そうは分かっていても、なかなか言い出せないことは当然あります。
何も考えずに退職できる人よりは悩むということは、真剣に会社と向き合っていたということです。
まずはなぜ、「会社を辞めたい…」言い出せないのか、どうすれば言いやすくなるのかを考えてみましょう。
いきなり「辞めたい」と言えなくても、上司や先輩に相談する程で伺うのはいいかもしれません。
今回は、どちらかというと「会社辞めたい!」という時の心構えを書きましたが、退職の仕方も人それぞれです。
迷った時は自分の心に聞いてみましょう。きっと答えは出てくるはずです。