日本ではここ数年で大地震が発生する確率が70%と言われている地震大国です。
災害が発生した時に必要な防災グッズは各ご家庭で用意していると思いますが、避難する時に必要になる「防災靴」や「ヘルメット」などの防災グッズの準備はされていますか?
「防災用のヘルメットとか防災グッズなんて必要あるの?」そう思っている方もたくさんいますが、地震から身を守るためにあった方が絶対にいいです。
ヘルメットは避難するときに瓦礫が上から降ってくることを想定すると必要ですし、安全靴はガラスや危険物が散乱している場所を通行するときに普通の靴だとあまりに危険だからです。その他の防災グッズも命を守るために必要になります。特にお子様がいる家庭では必須アイテム。
震度5以上の大きな地震は毎年、日本のどこかで発生しています。
いつ発生するかわからない震災に備えるためにも、防災ヘルメット・避難用の安全靴は準備しておきましょう。
この記事では、「防災ヘルメット」の選び方や耐用年数などについて紹介します。
特に、防災ヘルメットに限らずヘルメットには耐用年数があることについては知らない方が多いと思いますので、防災について詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。
もくじ
防災ヘルメットの耐用年数はどのくらい?寿命はあるの?
防災用のヘルメットは、避難の時に必要です。体の中で特に重要な頭を守れるアイテムだからです。
震災に備えて防災用ヘルメットを準備されている家庭も多いと思います。
でも、ご存知の方は少ないと思いますがヘルメットには寿命があります。
材質 | 廃棄・交換規準 |
---|---|
ABS、PC、PE製(熱可塑性樹脂) | 異常が認められなくても3年以内 |
FRP製(熱硬化性樹脂) | 異常が認められなくても5年以内 |
着装体 | 異常が認められなくても1年以内 |
詳しくは上記の記事で説明していますが、ヘルメットに使われている樹脂には耐用年数があるのでそれをすぎると耐久性が下がるからです。
ちなみに防災用ヘルメットの耐久年数は6年とされているものが多いです。
防災グッズの点検の際に、ヘルメットの寿命を確認して耐用年数があまりにも過ぎてしまっている場合は交換した方が良いです。
毎年、3月11日・9月1日は防災を確認する日にしている方も多いと思いますのでその際に、防災用ヘルメットについても点検してみてはいかがでしょうか?
防災ヘルメットが必要な理由は?
震災はいつ私たちに襲いかかってくるかわかりません。
そして地震は「本震」「余震」があり、大きな本震が起こった後に大中さまざまな余震が発生する可能性があります。
建物の倒壊や津波から避難するために、屋外に出て建物の崩壊で頭上に瓦礫などが落ちてくることも十分想定されます。都心などであれば上空から飛来するものさらにたくさんあります。
また、昼間の明るい時間に地震が発生すれば危険が見えるのでいいですが…、暗くなった時間帯に大規模な震災が発生する可能性もあります。
避難中に人間の急所である頭に落下物が直撃すると、打ち所が悪いと最悪の場合は命を落としてしまう可能性があるだけではなく、緊急時は軽症で済んだとしても救急車が救助しに来てくれない可能性もあります。視界の悪い状況で、歩行しているときに墜落してしまった時にもヘルメットがあることで頭部を守ることができます。
そのため、少しでもそれらの危険を回避するために防災ヘルメットは必要です。
防災用ヘルメットなどの保護用の帽体、防災頭巾などがない状態で避難する場合は、クッション・枕などで頭を保護しましょう。
安全な防災ヘルメットの選び方は?
防災用のヘルメットは、ネットで探せばたくさんの商品が出ています。
値段は、1000円台で購入できるモノから高いヘルメットは5000円台までピンキリ。
- 国家検定合格品であること
- 耐用年数が長いヘルメットを選ぶ
- 収納に困らない折りたたみ式が便利で魅力的
新型コロナの影響で毎日つけているマスクは購入する前に性能について考えるますよね。
マスクを購入するときに「日本製」「検定品」などの項目を確認するのと一緒で、防災用ヘルメットも品質を確認して購入するようにしましょう。
どれも同じように見えるヘルメットにも質を担保するために「国家検定合格品」という規格があります。
防災ヘルメットは「国家検定合格品」がおすすめ
使う可能性が低いからと、粗悪品を購入するのはやめましょう。
せっかく防災用に購入して備蓄していても、いざ使って怪我を防げなかったら全く意味がありません。
使えないとヘルメットはかさばるゴミになってしまって邪魔です。
ヘルメットには厚生労働省が定める労働安全衛生法第42条の規定に基づく「保護帽(ヘルメット)の規格」があって、検定基準に基づいて作られたヘルメットが国家検定合格品。
「国家検定」ヘルメットとは?
厚生労働省告示第120号「保護帽の規格」に則った性能試験に合格し、型式検定合格証と検定番号の交付を受けたヘルメットのことを指します。確かな保護性能を持つヘルメットである証明であり、本体の内側に「労・検」と書かれたラベルが貼られているのが目印です。
出典:DICプラスチック株式会社
国家検定合格のヘルメットは、
- 耐貫通性試験
- 衝撃吸収性試験
2つの試験に合格しています。
大切な家族や社員の命を守る防災用ヘルメットとして準備するなら安全性は重視しましょう。
耐用年数が長いヘルメットを選ぶ
先ほども述べましたがヘルメットの耐用年数は、使っている樹脂によって変わりますが3年〜5年。
防災用に使うなら6年。
使っていない状態で保管していても、耐用年数が伸びるわけではないので寿命が長い「FRP製(熱硬化性樹脂)」のヘルメットがおすすめです。
FRPは、ファイバーグラス・レインフォースド・プラスチックの略で繊維強化プラスチックのことをいいます。熱に強い性質があります。
自転車のヘルメットなどで、代変えを考えるご家庭は多いかもしれませんが…、自転車のヘルメットはベンチレーションという大きな穴があるので被災した時にはその隙間からの飛来物を防げないので危険です。防災ヘルメットには子供用ヘルメットもございますのでご検討ください。
収納に困らない折りたたみ式が便利
企業であれば、防災倉庫やキャビネットがあるので従業員のヘルメットを保管しておくことは難しくないかもしれません。
でも、一般家庭で人数分のヘルメットを準備しておくことは費用以上に保管場所が大変です。
ヘルメットは大人用だと横幅20センチ・縦30センチ・高さ20センチくらいはあるので、それが家族分と考えると重ねて収納しても保管場所に困ってしまいます…。
折りたたみ式であれば、収納スペースが最小限ですむ魅力があります。
収納場所がなければ折り畳み式が便利。重さも420gと軽量なので装着していてもストレスはありません。ミドリ安全さんの商品以外にも、楽天市場やAmazonなどのネットショップ。ロフトや東急ハンズなどのホームセンターで折り畳みのヘルメットは販売しているので是非確認してみてください。
適切なサイズとフィット感を確認する
適切なサイズとフィット感は、防災ヘルメット選びの非常に重要なポイントです。もしヘルメットが大きすぎたり、小さすぎたりすると、頭を適切に保護することができません。不適切なサイズのヘルメットは長時間の使用すると不快感なのでちょうどいいサイズを選ぶようにしましょう。
サイズの確認方法
まず、自分の頭のサイズを正確に測定しましょう。ソフトテープタイプのメジャーを使い、眉の上約1cmのおでこが出ている位置から頭の周囲を測ります。
次に、選びたいヘルメットのサイズチャートを確認します。メーカーごとにサイズ感は異なるため、必ず確認してください。
フィット感の確認
ネットで購入する場合は難しいですが、ヘルメットを試着できるなら以下のポイントに注意してフィット感を確認しましょう。
- 頭全体に均等にフィットしているか
- 顎ひもが適切に調整でき、きつすぎず緩すぎないか
- 顔や頭の動きを妨げることなく、適切な視界が確保されているか
サイズとフィット感が適切の方がより安全に使えます。購入する際にはサイズ測定をすることがおすすめです。
防災グッズを考えるなら防災用ヘルメットもセットで検討しよう
防災用ヘルメットの重要性や選び方・耐用年数について紹介しました。
防災について考えると、日用品や食料(非常食)を揃えるご家庭が多いです。被災して生き延びるために食料について考えることはとても大切ですが…。
大規模な震災で「津波」「建物の倒壊」を考えると避難する時に必要なヘルメットや安全靴などを準備しておいた方が良いです。