熱中症対策には、水分を摂っているだけではいけません。塩分をはじめとした、さまざまなミネラル成分が汗で流れ出ていますので、それを補うように栄養素も補給する必要があります。そこで今回おすすめしたいのが、おやつ感覚で常備しやすいタブレットです。この記事では、タブレット型のおすすめアイテムを9点ご紹介します。
もくじ
水を飲むだけでは熱中症対策として不十分
大量の汗をかいているときに水だけを摂取すると、体内の塩分濃度がどんどん低下していき、熱中症のリスクが逆に高まってしまうことが知られています。
こうならないための対策としては、水分と一緒に適度な塩分やミネラル、糖分を摂取することが望ましいです。
もっとも簡単な対策のひとつとして、水と一緒に塩味のタブレットを舐めるというものがあります。
また、クエン酸も含まれるアイテムであれば、疲労感の軽減なども期待できます。
塩タブレットの摂取量目安は?
塩タブレットにはさまざまな栄養素が含まれている場合が多いのですが、食べ過ぎると今度は塩分過多になってしまいます。
極端に塩分過多になると、今度は体内から消化器官に水を引っ張ってきてしまい、血液中の水分量が少なくなってこれも脱水につながってしまう恐れがありますので、注意してください。
摂取目安としては、水100mlあたり0.2g程度の塩分濃度です。
アイテムの塩含有量にもよりますが、一度に食べるのは2粒程度というバランスを保つことで塩分過多になることを防げます。
熱中症対策におすすめのタブレット9選!
実際におすすめのタブレットアイテムを9つご紹介します。
それぞれに特性がありますので、汗のかき方や摂取タイミングなどを考えて、最適なものを選んでみてください。
【ミドリ安全】塩熱サプリ ソーダ味
塩熱サプリの塩分相当量は、1粒あたり約0.11gです。そのため、100mlの水に対して2粒程度摂取するのが理想と言えるでしょう。
ナトリウム以外のミネラルも豊富に含まれており、クエン酸量も多いことから、作業中の塩分対策として非常に有効です。
【森永製菓】inタブレット塩分プラス
塩分相当量が1粒あたり0.1gと表記されていますので、こちらも100mlの水に対して2粒程度を目安に摂取すると良いでしょう。
塩分のほかに各種ビタミンBやビタミンC、ブドウ糖なども含んだマルチなアイテムです。
小休憩時のおやつなどとして水と一緒に摂ることで、手軽に熱中症予防が実践できます。
【ミドリ安全】塩熱サプリ スイカ味
1粒あたり約0.11gの塩分量ですので、100mlの水に対して2粒程度を目安に摂取することが理想です。
汗に近いイオン比率を実現した塩タブレットなので、熱中症対策として使うのにはもってこいのアイテムとなっています。
疲労感の軽減に役立つ栄養素配合している点と、すっきりとしたスイカ味が特徴です。
【カバヤ】塩分チャージタブレッツ
100mlの水と一緒に1~2粒程度の摂取が推奨されている、カバヤの塩タブレットです。
塩分だけでなくカリウムも一緒に配合されていることで、汗で失われていくミネラルを同に補給することができる点も見逃せません。
クエン酸配合の塩レモン味は、暑い作業環境でもすっきりとした気分にさせてくれるアイテムです。
【吉松】塩クエン酸ブドウ糖
1粒あたりの食塩相当量が0.02gと少なめなアイテムのため、作業で大量に汗をかく人というよりは、事務作業などで知らず知らずのうちに脱水を起こしてしまいやすい人におすすめできるアイテムです。
メインで配合されているブドウ糖は、筋肉だけでなく脳を動かすためにも必要ですので、全ての業務で大切な栄養素です。
小休憩時にみんなでシェアして食べやすい大箱ですので、事業所にひとつおいておく、などの使い方もおすすめできます。
【ランドアート】塩タブレット5兄弟
1粒当たりの食塩相当量が0.1g程度なので、100mlの水に対して2粒程度を目安に摂取すると良いでしょう。
塩飴や塩タブレットを大袋で買うと、どうしても画一的な味で飽きがきやすいという人もいるでしょう。
塩タブレット5兄弟は、ひとつのパックに5種類の味が含まれていますので、そのような人には非常におすすめできます。
【トーヤク】塩ピュアタブ
塩分摂取に特化したアイテムであれば、トーヤクの塩ピュアタブをおすすめします。
こちらは、原材料が塩化ナトリウムのみとなっていますので、ほぼ純粋な塩の結晶です。
1粒あたりの塩分量は約0.45gとなっており、タブレット1粒に対して水250~500ml程度を同時に摂取することをおすすめします。
また、口の中で長時間溶かそうとするとかなりしょっぱいと感じてしまいますので、薬などと同じように水で飲むように使うと良いでしょう。
熱中症対策としては非常に効率的ですので、容量を守って使用してください。
【中山食品工業】磯の木昆布
ひとつあたりの塩分量にはバラツキがありますが、約0.2g程度となりますので、ひとつに対して水150ml程度を目安に摂ることをおすすめします。
おつまみとして食べられることもあるアイテムですが、カルシウムなどのミネラルも多く、アルカリ性の昆布が疲れた体を回復させてくれる効果も期待できるため、実は仕事休憩のお菓子としても活用できるのです。
甘めの味付けになっているので塩分をそこまで感じにくいかもしれません。ただ、塩分量は比較的高めなので、ついつい食べ過ぎてしまわないよう注意が必要です。
【アサヒ食品】梅ぼし純
梅干しをタブレット状にしたアイテムも、塩分摂取と疲労回復効果が期待できるアイテムです。
原料の梅干しをそのままフリーズドライしているため、ひとつあたりの塩分は約0.19~0.36gと大きな開きがありますが、水200ml程度と一緒に摂取するのが良いでしょう。
梅干しにはクエン酸が多く含まれており、疲労の原因となる乳酸の排出を促す効果が期待できます。
適度な塩分補給で熱中症を予防しよう!
塩分を含んだタブレットアイテムは、熱中症対策に大いに役立ちます。
ただし、一度に大量に摂取すると塩分過多になり、かえって脱水を加速させてしまう可能性を高めます。また、塩分過多の状態が続くと、生活習慣病などのリスクも高めてしまうことにつながります。
適度な量の水と一緒に摂取することで、熱中症対策を実施していきましょう。
また熱中症を防ぐために、暑すぎる現場では無理をしないこと。適切に休憩をすることが重要です。