天気を指すことばで「冬日」「真冬日」などがあります。これらは、その日の気温が氷点下になったかどうかで大きく切り分けられています。この記事では、「氷点下」「冬日」「真冬日」などの気象用語の解説とともに、氷点下で工事を進める際に気を付けたいことについてまとめています。ぜひご確認ください。
氷点下・冬日・真冬日とは?
氷点下は、気温が摂氏ゼロ度以下になることです。一般には、「マイナス0度」といわれることもありますが、気象情報では「氷点下(ひょうてんか)」という表現で統一されています。
- 冬日(ふゆび)
その日の最低気温が氷点下(0℃)になったことを表しています。
- 真冬日
その日の最高気温が氷点下(0℃)であったこと指しています。
日本は気候の幅が広く、各地で冬日、真冬日の日数も大きく異なります。
例えば、札幌では冬日の日数が年間110日程度、真冬日の日数は年間30日程度と、年の1/3程度が冬日以下となります。
東京では冬日は年間7日程度が冬日ですが、真冬日はほとんどありません。
大阪や福岡では冬日も真冬日もほとんどなく、沖縄では過去に冬日を記録したこともありません。
また、雪が降っているかどうかと冬日・真冬日には関係がなく、雪が積もりにくい地域や、雪が降っていない日であっても、気温が氷点下になれば冬日・真冬日として集計されます。
氷点下で工事を進める際に気を付けたいことは
氷点下で工事や作業を行う際には、以下の点に注意が必要です。
水道凍結に注意
水道管は、一般に気温が氷点下4度を下回ると凍結するリスクが高まるといわれています。
水は凍ると体積が増えるため、水道凍結となると水道管が破裂してしまいます。
凍結している間は水が使えないという問題もありますが、凍った水が溶けた後も水道管が破裂しているため適切に上水が利用できない恐れがでてきます。関東以下だと冬日・真冬日は年に数日しかないですが、凍結してしまうと工事がストップしてしまうこともあります。
水道凍結を起こさないためには、使用しない間も少量の水を出しっぱなしの状態にしたり、水の元栓を切って水道内の水を出し切っておく「水落とし」を行ったりする必要があります。
塗装などは乾きにくい可能性がある
塗装など、乾燥工程が必要なものは、温度が低いので乾くまでに長い時間がかかる可能性があります。
氷点下まで気温が下がると、空気中に水蒸気が存在していられる量が極端に少なくなるため、塗装などに含まれる水分が飛びにくくなってしまうためです。
氷点下で塗装などを行う場合は、乾燥までの工程を長めに確保しておく必要があります。
事業所の寒さ対策は重要
仮設事務所などを用意している場合は、その施設の防寒対策も重要となります。
屋外作業で体が冷え切っている作業者のために、室内の気温が下がりきらないように工夫しておくことで、作業効率が大幅に向上します。
氷点下でも温かく過ごしたい!おすすめアイテム10選
以下のようなアイテムを利用することで、氷点下でも温かな作業環境を構築することができます。
【ミドリ安全】靴下専用カイロ
靴下に貼るタイプのカイロです。
シンプルですが、非常に効果的に暖を取ることができるアイテムです。ずっと昔からあるカイロはそれだけ寒さ対策に優秀ということですね。
一番寒さを感じやすい足に貼って暖まれる便利なアイテム。
【ミドリ安全】活性炭羊毛インソール
靴の中敷きとして利用できる暖かいインソールです。
羊毛の力で保温・通気性バツグンによく快適に過ごせます。
活性炭で消臭効果があるので臭いが気になる方にもオススメ。作業用靴が寒冷仕様になっていない場合などに、中敷きとして挿入しておくことで、足元からくる冷えをブロックすることができます。
【TONGMO】充電式 電気湯たんぽ
8~12分の充電で、8~10時間程度の利用が可能な電気式の湯たんぽです。
サイズ的に屋外で作業中に使用するのは難しいのですが、事前に充電しておくと、事業所などで冷えた体を温めるのに重宝します。
デザインは現場にゆかりのある猫なんていかがでしょうか?
【ネックウォーマー】メンズ 秋 冬 防寒対策
首元は大きな血管が通っており、保温することで大幅に体温低下を防ぐことができます。
裏起毛のあるネックウォーマーは、しっかり首元を温めてくれる優れものです。
カラーバリエーションも多く、プライベートシーン用と現場用で使い分けることもできるので、複数持っておくのも良いかもしれません。
【ザノースフェイス】ブーツ ヌプシ ブーティー ウォータープルーフ
防寒・防滑対策のできる耐寒用ブーツです。
メインの素材がナイロンでできているため、高い耐水性能を示します。
中敷きに先ほど紹介した『足ぽかシート』を併用すると、さらに温かく現場作業に臨めます。安全靴を使わなくていい現場でオススメです。
【BENQUE】アウトドアジャケット 上下セット メンズ
上下セットの防寒スーツです。
防風性・撥水耐水性があり、登山にも使える動きやすさが特徴です。
サイズはM~3XL(4L)までと豊富で、スマートなシルエットがおすすめのアイテムとなっています。
【ニトムズ】冷気ストップパネル
事業所の防寒対策におすすめのアイテムです。
窓際に設置しておくことで、窓から冷気が漏れて入ってくることを防ぎます。
簡単な取り付けで、窓際の気温を約1.5度アップさせることができます。
【Winthome】着る毛布 足・袖付き毛布
こちらも、事業所で暖を取るためにおすすめしたいアイテムです。
着る毛布は、ガウンのように着て使うことはもちろん、大型のブランケットのように使うことも可能です。
極端に寒さを感じているときは着用、そこまででもないときはひざ掛けの要領で使うことで、体の冷えを改善できます。
仕事用で使うのもおすすめですが、冬の災害対策用としてもストックしておくと便利です。
【Levoit】卓上加湿器
寒さと同時に対策したいのが、乾燥です。
気温が氷点下を割ると、空気中の水分が少なくなってしまうため、口や鼻が乾燥してしまいます。
粘膜の乾燥が進むと、感染症にかかりやすくなるというデメリットもあるため、空間の保湿は重要な課題なのです。
そこでおすすめなのが、スマホと連動させて使用することのできる加湿器です。
Levoitの加湿器は6~17畳に対応しており卓上使用可能と、小さな規模の詰所にも使いやすいコンパクトサイズです。
【TEKNOS】パラボラ型ハロゲンヒーター床置 ブラック PH-801-BK
ストーブなどの設備がない事業所では、電気式のハロゲンヒーターが役に立ちます。
こちらのアイテムは、電源を入れてから2秒で暖まり始め、遠赤外線で照射されたひとや物を温める効果があります。
「大規模な事業所に1台だけ」となると暖房機能としては弱いかもしれませんが、スポットで温めるのには非常に適した商品です。
事務作業が多い方は、足元にあると便利です。(※火災には十分注意してください。)
氷点下でも万全の態勢を整えよう!
氷点下であっても、工期の都合などから現場仕事に出なくてはいけないことも少なくありません。
事前に作業者・事業所の防寒対策を整えておくことで、仕事の効率を落とさず、快適に進められる環境を整えることが重要です。
この記事では事務所での防寒対策グッズを紹介しました。
ぜひ、寒い冬日。過酷な環境の真冬日でも元気に働けるよう今回ご紹介したアイテムを揃えてみてはいかがでしょうか?