災害の発生についてや、日ごろから防災に関する情報を集めるのに便利なのが、スマホに導入できる防災アプリです。近年の災害規模の広域化、甚大化に伴って、防災アプリもさまざまなものが登場しています。しかし、本当に必要な機能はどのようなものなのでしょうか。この記事では、防災アプリに必要な機能と、どんなものをインストールしておくのが良いかを紹介していきます。
もくじ
防災アプリの選び方
防災アプリは、いくつかのものを導入しておくことをおすすめしますが、特に優先順位が高いものを挙げます。
自分の住んでいる自治体のものを優先
自分の住んでいる自治体が制作、管理している防災アプリは、地域に特に特化した情報が掲載されているため、より細かな情報が確認できるものが多いです。
そのため、できればひとつは都道府県、もしくは市区町村単位で運用している防災アプリを導入しておくことをおすすめします。
ただし、自治体によってはそもそもアプリが存在しなかったり、していても非常に見づらかったり、情報が全く更新されないようなケースも考えられます。
そうした情報不足を埋めるために、ほかの情報媒体のアプリも併用すると良いでしょう。
さまざまな情報を扱っているものが理想
ひとつのアプリで、気象、地震、避難先情報などをマルチに扱っているものは、とても使い勝手が良いです。
これらがひとまとめになっているものを選ぶことで、アプリを多数ダウンロードしておく必要がなくなります。
また、災害情報をチェックするときも、情報をひとまとまりに素早く確認できるというメリットがあります。
大手情報サイトのものだと信用性が高い
情報ソースは複数のものを取得することが重要なのはもちろんですが、大手情報サイトや報道機関が運用しているサービスは、情報の即時性が高く、信ぴょう性も高いと言えます。
全く無名のアプリよりは、聞いたことのある報道機関などと提携しているアプリを活用するようにしましょう。
防災アプリのおすすめ8選
それでは、実際におすすめのアプリを8種類ご紹介します。
マルチな防災アプリ
まず、最低でもひとつは入れておきたいマルチな防災アプリです。
各地方自治体の防災アプリ
各地方自治体が運用している防災アプリは、上でもご紹介した通り、その地域に特化した防災情報が展開されているため、ユーザーの必要としている情報を簡単に得ることができます。
ただし、自治体ごとに運用のレベルが異なり、見易さ、更新の頻度、緊急時における情報の即時性がかならずしも高いものとは言い切れません。
各地方自治体のアプリがあるのであれば導入してみることをおすすめしますが、同時に、別の防災アプリも導入して、情報の正確性、リアルタイム性をより高めると良いでしょう。
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NHKニュース・防災
出典:NHKニュース・防災
NHKが提供しているニュース、防災に関するアプリです。
災害情報、避難指示に関する情報だけではなく、最新のニュースに関する情報も手に入るため、避難前、避難後のどちらでも役に立ちます。
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Yahoo!防災速報
出典:Yahoo!防災速報
ヤフージャパンが運用している防災情報専門のアプリです。
地震速報、豪雨予報、避難情報、津波予報、大雨危険度、土砂災害などに加え、熱中症情報や防犯情報、自治体からの緊急情報、国民保護情報(Jアラート)など、非常に多数の防災・災害情報を扱っているアプリです。
事前登録しておいた3地点と現在地に関するアラート情報が通知されるため、移動中や旅行先などでの緊急事態にも対応できます。
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特務機関NERV防災
出典:特務機関NERV防災
地震や気象警報に関して高い即時性を持つ防災アプリです。書体や配色などにこだわり、色覚多様性の方でも視認しやすい設計となっています。
また、独自に収録した音声セットから生成する自動音声で、地震・津波・火山の情報を読み上げる機能もあり、読字障害や視覚障害がある方にも情報を伝えることができます。
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地震対策アプリ
地震に特化したアプリは、特に地震の多いエリアに住んでいる人におすすめできます。
強震モニタビューワー
出典:強震モニタビューワー
こちらのアプリは、防災科学技術研究所が提供している地震の情報をリアルタイムで提供してくれます。
事前に通知設定をしておくことで、小規模の地震にもアラートが鳴るようにすることができます。地震速報としては最速クラスの情報取得が可能です。
河川増水対策アプリ
大雨時、長雨時に特に気になるのが、河川の増水状態です。増水状態を確認できるアプリをご紹介します。
河川カメラ-国土交通省
出典:河川カメラ-国土交通省
国土交通省が運用している『河川カメラ』は、全国7800か所以上に設置された河川の定点観測カメラの情報をチェックできるアプリです。
河川の増水状態をチェックしたいと家を出て、そのまま水害の犠牲になる人も少なくありません。
こうしたアプリの活用で、安全を確保した状態で川の状態が確認できるようになるのは、大きなメリットです。
大雨対策アプリ
突然の大雨を事前に避けたり、雨が止む時間帯の予報をチェックすることで、被害を小さくすることもできます。
気象庁レーダーJMA(ききくる天気レーダー)
雨雲レーダーと降雨の時間帯別予測や、10日間天気予報など、充実した気象情報が取得できます。
降雨・降雪に関する予報がシンプルなデザインで表示されるため、直感的に情報を理解吸うことができます。
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The Weather Channel
天気に関するマルチな情報を得られるアプリです。
日の入り時間や月の満ち欠け、花粉情報、空気質指数、UV指数などもチケックすることができます。
さらに、iOS版ではアップルウォッチとの連携で、手元に天気情報を表示することも可能になります。
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防災アプリは最低でも2種類程度入れておくことがおすすめ
防災アプリは、ひとつだけだと誤発表や更新遅延などのリスクがあるため、最低でも2種類以上を入れておくことをおすすめします。
特におすすめなのは、居住地域の自治体が発行しているアプリ、マルチな情報に対応したものをそれぞれひとつずつ、さらに特に自分の住んでいる地域で懸念される災害に特化したものをひとつ、という組み合わせで導入しておくことです。
そうすることで、より手厚い情報取得が可能になると考えられます。
防災アプリを活用して、より日常生活での安全を高めていきましょう。