雪対策のグッズは、「足元」「車」「事業所の玄関まわり」の3か所に分けてそろえると、買い忘れが出ません。
このうち、いちばん後回しにされるのが足元です。そして、ケガをする人がいちばん多いのも、除雪中ではなく歩いているときでした。
東京消防庁のまとめでは、積雪や凍結した路面で転んで救急搬送された人が、都内だけで5シーズンに801人います。多い時間帯は午前7時と午前8時、仕事に向かう時間です。
この記事では、足元・車・事業所の順に17点を紹介します。ミドリ安全の商品は、型番と税込価格を2026年9月25日にミドリ安全.comで確かめました。

- 雪や凍結で救急搬送された人の数と、多い時間帯(東京消防庁)
- 雪の日に向く靴の見分け方と、今の靴に足せる1,331円の滑り止め
- 22.0cmからある耐滑スニーカーと、JIS規格を指定される現場で選べる1足
- 車に積んでおく7点と、事業所まわりに置く7点
- 雪の予報が出たときに、前日と当日の朝にやること
- 通勤中に雪で転んだときに、労災の対象になるかどうか
雪だけでなく、地震や停電もふくめて職場の備えを見直したい方は、災害時に必要な防災グッズの揃え方もあわせてご覧ください。
関東で雪が降りやすい時期は、こちらの記事を参考にしてください。
雪対策グッズは足元・車・事業所の3か所に分けてそろえる
雪の日に困る場面は、だいたい決まっています。歩いていて転ぶ・車が出せない・玄関から出られない、の3つです。
買う物を場所ごとに分けておくと、どこが手薄かがひと目でわかります。下のチェックリストを、そのまま発注の下書きに使ってください。

- 足元:底の溝が残っている、滑りにくい靴を人数ぶん
- 足元:今の靴にかぶせる滑り止め(予備も)
- 車:スタッドレスタイヤ・雪用ワイパー・スノーブラシ
- 車:解氷スプレーと、雪道からの脱出用具
- 車:車に積めるショベル(凍った路面を割れるもの)
- 事業所:出入口の雪をどけるスコップかダンプ
- 事業所:融雪剤(玄関に敷く滑り止めマットもあると安心)
この中でいちばん時間がかかるのが、足元です。靴は1人に1足いるので、人数ぶんそろうまでに日数がかかります。
スタッドレスタイヤも、雪の予報が出てから動くと履き替えの予約が埋まります。靴も人気のサイズから欠けていきます。
- ①足元(滑りにくい靴・滑り止め)… 人がケガをするのを防ぐ。1人ずつ必要で、そろうのに時間がかかる
- ②車(タイヤ・ワイパー・脱出用具)… 動けなくなるのを防ぐ
- ③事業所(スコップ・融雪剤)… 降ったあとの作業を軽くする。1つあれば全員で使える
氷点下になる日の備えは、こちらの記事を参考にしてください。
雪でケガをするのは通勤の朝がいちばん多い
雪対策というと、車と除雪の話になりがちです。ところが実際にケガをしているのは、歩いている人でした。
東京消防庁は、積雪や凍結した路面で転ぶ事故の救急搬送人員をまとめています。12月から3月までの5シーズン分で801人、そのうち3割以上が入院を必要とする中等症以上でした。
1シーズンあたり約160人です。雪や凍結のある日にしか起きないので、降った日と、そのあとの数日に集中します。
東京は雪の少ない地域です。それでもこれだけ運ばれています。年に数回しか降らない土地ほど、慣れていないぶん危ないということです。

年齢の出方も、ふだんの転倒とは違います。
通常の転倒による救急搬送は65歳以上の高齢者が多くなりますが、積雪時では50代から増加することが一つの特徴です。
出典:東京消防庁
現場の中心にいる50代が、雪の日には転ぶ側に回るということです。20代や30代が安全という意味ではなく、若い人も同じ路面を歩いています。
急いで歩きがちな通勤・通学の時間帯は、あらかじめ時間に余裕を持って行動をすることが必要です。
出典:東京消防庁
雪の日は歩き方を変える
歩き方のコツは、ウインターライフ推進協議会がまとめています。ポイントは、小さな歩幅で歩く・靴の裏全体をつけて歩く・急がず余裕をもって歩くの3つです。
同じ協議会は、踏み出すときに重心をやや前におくことも挙げています。あわせて4つにすると、下の図のようになります。

- 小さな歩幅で歩く(足を高く上げると体の揺れが大きくなる)
- 靴の裏全体をつけて歩く(かかとから着地しない)
- 急がず、焦らず、余裕をもって歩く
- 重心はやや前におく
冬は夏より移動に時間がかかることは仕方がないと思って「余裕をもって」行動し、「急がず、焦らず」に歩くことが大事です。
歩き方を変えるだけなら、今日からできて費用もかかりません。朝礼で3つに分けて伝えるだけでも意味があります。
自転車で通う人は、雪や凍結のある日は押して歩いてください。自転車は片足ずつしか地面につけられず、転んだときに体の下に車体が来ます。
- 両手に荷物を持って歩く(転んだときに受け身が取れません。背負う形にしてください)
- 横断歩道や坂を、いつもと同じ速さで渡る
- 前日に降った雪が残っている場所を、溶けたと思い込んで歩く
- 転んで腰や頭を打ったあと、自己判断で仕事に戻る(医師に診てもらってください)
足元の雪対策は滑りにくい靴から
ここが、雪対策でいちばん抜けやすいところです。車とスコップはそろえても、靴は会社支給のまま、という職場は少なくありません。
屋内の仕事でも関係があります。入口から持ち込まれた雪と水で、倉庫や工場の床は雪の日にいちばん滑るからです。
50人の調査では、滑りにくさが満足点の3番目
安全ワークでは、仕事で安全靴を履いている50人にアンケートを行いました。「特に満足している点」を1つ選んでもらう質問で、「滑りにくく安全」は50人中8人(16%)でした。

履き心地13人、軽い11人に次ぐ3番目です。デザインや値段より上にきているので、底のグリップを気にして選んでいる人が一定数います。
実際に、冬の靴選びで失敗した声もありました。

「冬用」と書いてあるだけで決めると、こうなります。防寒・防水・耐滑は別の性能です。どれが必要かを分けて確かめてください。
50人がどの安全靴を履いていたかは、こちらの記事を参考にしてください。
雪の日に向く靴の見分け方
店頭や商品ページで見るところは、次の4つです。
- 靴底の溝が残っているか(溝が浅くなった靴は、新品のときより滑ります)
- 靴底に細かい切れ込みがあるか(水の膜を切って、氷に食いつきます。売り場では「耐滑」と表示されています)
- 水が染みてこない作りか(濡れると体温が奪われ、動きが鈍くなります)
- 現場でJIS規格かJSAA規格を指定されていないか(指定があれば、それが先です)
JIS規格は国が決めた安全靴の基準、JSAA規格は協会が決めたプロスニーカーの基準です。どちらも、つま先を守る先芯(さきしん)が入っています。
どこまで減ったら替えるかは、靴底の減り方と甲の傷みで判断します。見分け方は別の記事にまとめました。
安全靴の劣化の見極め方は、こちらの記事を参考にしてください。
防寒ブーツの選び方4つのポイントはこちらの記事を参考にしてください。
【ミドリ安全】雪上でも滑りにくい耐滑安全靴 オールラウンダー AR210N
雪と氷の上を歩く時間が長い人の本命です。元請けからJIS規格品を指定される現場でも使えます。

雪の上を長く歩くなら、まずこの1足
- 商品名のとおり、雪の上で滑りにくいことを狙って作られた靴です
- 表示はJIS T8101の CⅠ/S/P1/F1。Sは普通作業用、Fはすべりにくさの区分を表します
- 表面は牛革なので、メッシュの靴のように水がしみ込みません
- 公式の特徴欄に「スリップサイン搭載」とあります。靴底の減りを見るための目印です
- サイズは23.5〜28.0cm(EEE)、標準重量は両足で850g(26.0cm基準)
- 販売価格は11,913円(税込・本体10,830円)
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【ミドリ安全】超耐滑先芯入りスニーカー WPT-110
規格の指定がない現場なら、こちらのほうが安くて軽く済みます。サイズが22.0cmからあるのも、この靴の強みです。

5,962円。22.0cmから30.0cmまであるので、職場でサイズをそろえやすい1足です
- JSAA認定のA種プロスニーカーで、規格の表示に「耐滑」が入っています
- サイズは22.0〜28.0cmと29.0・30.0cm(EEE)。22.5cmや23.0cmの在庫もあります
- 標準重量は両足で640g(26.0cm基準)。AR210Nより210g軽くなります
- こちらも「スリップサイン搭載」で、減りを見る目印が入っています
- 販売価格は5,962円(税込・本体5,420円)
JSAA規格なので、JIS規格品を指定されている現場では使えません。
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どちらも通販だけの商品ではありません。ネットを使わない方は、作業服店で「ミドリ安全の耐滑の安全靴」と型番を伝えて、取り寄せてもらえるか聞いてみてください。
今の靴に足す滑り止め
靴を買い替えるまでの間は、今の靴にかぶせる滑り止めが使えます。年に数回しか雪が降らない地域なら、まずこちらで足ります。

1,331円。靴を買い替える前に、まずここから試せます
- 今履いている靴にかぶせて使う、ゴム製の滑り止めです
- 適合する靴のサイズは23.0〜28.5cmのフリーサイズ。1組94gで、2個入りです
- 公式の説明に「金属スパイクレスなので、路面に傷がつきにくい」とあります
- チャック付きの袋に入っていて、そのまま持ち歩けます
- 販売価格は1,331円(税込・本体1,210円)
しっかり固定したい方向けに、バンドで留める「ズレナイ・スパイク」(2,332円・M/L)もあります。
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注意してほしいのは、靴の中で足が動いている場合です。外側に滑り止めを付けても、靴の中の滑りは直りません。
サイズの合う靴にするのが先です。そのうえで、路面が凍る日に滑り止めを足してください。
- WPT-110は22.0cmから。22.5cm・23.0cmの在庫もあるので、小さいサイズでも選べます
- スタッドレス・スパイクが合うのは23.0cm以上の靴です。22.5cmの靴には使えません
- サイズが合わない靴は、中で足が動いて、雪の日にいちばん滑ります
- 会社支給の靴が大きすぎるときは、規格の指定だけ確認して、自分でサイズの合うものを選べないか相談してください
- 相談するときは「支給品と同じJSAA規格で、22.5cmのものを自分で買いたい」と型番と規格を添えると通りやすくなります
足の幅も、合う合わないが分かれるところです。調査にはこんな声もありました。

女性向けのサイズがそろう安全靴は、こちらの記事を参考にしてください。
防寒タイプの安全長靴やブーツは、こちらの記事を参考にしてください。
車の雪対策グッズ7選
車で現場を回る人と、社用車を持つ事業所の備えです。走るためのものと、動けなくなったときのものを分けて紹介します。
走り出す前にそろえる3点
タイヤ・ワイパー・視界の3つは、雪が降る前に用意しておくものです。
【PIAA】ワイパーブレード雪用

冬用ワイパーはゴムが柔らかく、気温が下がっても凍りつきにくい作りです。ガラスに張りついた水滴や雪を、そのまま払えます。
ワイパーの長さは車ごとに違います。取扱説明書か、今ついているブレードの長さを見てから注文してください。
【ブリヂストン】スタッドレスタイヤ

雪が多い地域では、ふだんのタイヤを「夏タイヤ」、雪用を「冬タイヤ」と呼んで履き替えます。夏タイヤのまま雪道や凍った路面を走ると、滑って止まれません。
冬タイヤはゴムが柔らかいぶん、雪のない路面では燃費が落ちたり、ハンドルの反応が鈍く感じたりします。
雪が少ない地域なら、事業所で保管しておいて、降りそうなときに履き替える形が現実的です。
サイズは車種ごとに決まっています。下のボタンは14インチの商品ページですが、車検証かタイヤ側面の表示を見て、自分の車に合うサイズを選び直してください。
【キャプテンスタッグ】スノーブラシ

車の上やフロントガラスに積もった雪を、払い落とすための道具です。柄が伸びるので、屋根の真ん中まで届きます。
ワイパーで雪を無理に動かすと、ゴムが傷みます。ブラシで落としたほうが速くて確実です。
屋根に雪を乗せたまま走ると、後ろの車に落ちて事故のもとになります。
動けなくなったときのための4点
ここからは、立ち往生したときに自力で抜け出すための道具です。車のどこに積んだかを、使う人全員に伝えておいてください。
解氷スプレー
車内が暖まると、ガラスに落ちた雪が溶けて、そのまま氷の粒になって張りつきます。力ずくで削るとガラスに傷がつくので、吹きかけて溶かす解氷スプレーを使います。
選ぶときは、ガラス用と書いてあるものにしてください。ボディ用や鍵穴用は中身が違います。
削って落とす手間がなくなり、そのままワイパーで流せます
どの商品を選ぶかは、ガラス用かどうかと、容量で決めます。
銘柄ごとの違いは、下の記事で5本を比べています。自分で作る方法も載せました。
解氷スプレーの選び方と自分で作る方法は、こちらの記事を参考にしてください。
【ミドリ安全】雪道脱出用具 スグラ
タイヤと雪の間に差し込んで、タイヤが噛むところを作る板です。

1枚160g・厚さ13mm。荷室の隅に入れておける薄さです
- タイヤの下に差し込んで、雪から抜け出すための板です
- 硬質パルプ(かたく固めた紙の板)製で、1枚あたり約160g。女性でも片手で扱えます
- 大きさはW200×D550×H13mmと薄く、座席の下や荷室の隅に入れたままにできます
- ミドリ安全.comの販売価格は1,518円(税込・本体1,380円)
雪が深すぎる場合や、車の底が雪に乗り上げている場合は、無理をせず救援を呼んでください。
\スグラの購入はこちら/
【コンパル】雪対策 緊急脱出・タスカル 1枚入

二輪駆動の車は、前後どちらかのタイヤにしかエンジンの力が伝わりません。四輪駆動より、深い雪ではまったときに抜け出しにくくなります。
こちらは樹脂製で、くり返し使えるタイプです。上のスグラと役割は同じなので、車1台につきどちらか1つあれば足ります。
【ミドリ安全】メタル車載ショベル
脱出用の板を差し込む前に、タイヤのまわりの雪をどける必要があります。そのための、車に積んでおける小さなショベルです。

朝いちばんに割るのは、降りたての雪ではなく前日の踏み固められた氷です
- 公式の説明に「凍結路の氷結カットにも」とあり、固まった雪や氷を割る用途に向きます
- 雪をすくう部分(皿)は鉄製で、粉体塗装というさびにくい塗装がしてあります
- 約W153×L690mm・約870g。荷室に立てて入れておける長さです
- ミドリ安全.comの販売価格は1,958円(税込・本体1,780円)
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事業所まわりの雪対策グッズ7選
次は、事業所や倉庫の出入口を開けるための道具です。朝いちばんに人が通る場所から手をつけます。
雪をどける道具5点
量と体力に合わせて、ダンプ・スコップ・除雪機から選びます。
【村の鍛冶屋】強靭スノーダンプ 大

スノーダンプは、雪をすくって押して運ぶ大きな道具です。雪国では家庭にも置いてあります。
よく売られているプラスチック製に対して、こちらは金属製です。変形しにくく、一度に運べる量も多くなります。
降雪量がそれなりにある地域の事業所向けです。
【ミドリ安全】除雪作業 TATAMU・ダンプ(ハンディー)
同じスノーダンプでも、しまう場所と使う人で選び方が変わります。こちらは折りたためて、柄の高さも変えられるタイプです。

使う人の背の高さが違う職場では、高さを変えられるほうが腰に来ません
- 柄の高さを125cm・130cm・135cmの3段階に変えられます
- 公式の説明に「女性やお年寄りでも使いやすいサイズ」とあります
- 折りたたむとW48.5×D20×H67cmになり、倉庫の隙間に立てられます
- 本体は約4kg。雪をすくう部分はポリエチレン、柄は鋼管パイプです
すくう部分は樹脂なので、凍って固まった雪を割る用途には向きません。割るのは鉄のスコップの役目です。
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【リス印】アルミ炭スコップ

雪が少ないときは、小さなアルミのスコップで足ります。先が平たいので、床面の雪をすくい残しなく寄せられます。
アルミはスチールより軽く、女性や50代以上の方でも扱いやすくなります。ただし軽いぶん、凍って固まった氷を割る用途には向きません。
氷を割るのは、前に紹介した鉄製のショベルの役目です。道具を分けて考えてください。
【ミドリ安全】軽量角型スコップ アルミ雪スコ(角型)
広い駐車場や荷さばき場をまとめて片づけるなら、皿の大きい角型が早いです。

1,150gと軽く、2,695円。除雪の道具を初めて買う事業所向けです
- 雪をすくう部分にアルミを使った角型スコップで、公式の説明は「軽くサビに強いアルミ製」です
- W250×L1000mm・1150g。柄は天然木なので、素手でも冷たくなりにくい作りです
- 角型なので、平らな床面の雪をすくい残しなく寄せられます
- 販売価格2,695円(税込・本体2,450円)で、1台目の除雪道具として買いやすい値段です
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ミドリ安全.comのほかに、作業服店やホームセンターでも同じような角型スコップを扱っています。通販を使わない方は、店頭で皿の幅と柄の長さを見てから決めてください。
【ワキタ】MEIHO エンジン式小型除雪機

毎年まとまった雪が降る地域なら、エンジン式の除雪機が現実的です。ガソリンで動き、雪山に向かって押していくだけで雪をどけてくれます。
作業は一気に楽になりますが、本体の値段は今回紹介する中でいちばん高くなります。
凍らせない・落とす道具2点
どけたあとに残るのが、屋根の雪と、出入口の凍結です。
【らくらく雪すべ~る】雪下ろし道具

屋根に積もった雪を下ろすための道具です。屋根の雪は室内の熱で下の面が溶け、あるとき一気に滑り落ちます。
地上からと屋根の上からの両方で使えます。固まってしまう前に下ろすのがこつです。
【みやちゅう】凍結防止融雪剤

玄関前や通路にまいておくと、雪が溶けて凍りにくくなります。ペットボトルに入っていて、保存とまくのが楽な形です。
中身は塩化カルシウムです。花壇にはまかないでください。植物が枯れたり、金属がさびたりすることがあります。
融雪剤は使うたびに減ります。シーズン前に、ひと冬ぶんをまとめて用意しておくと途中で切れません。
凍った出入口に敷く滑り止めマットは、こちらの記事を参考にしてください。
凍った路面の上で働く日は、履き物も見直してください。長靴やゴム底の靴は、種類によって効き方がまったく違います。
雨や雪の日に滑りにくい靴は、こちらの記事を参考にしてください。
長靴の底の材質で選ぶ方法は、こちらの記事を参考にしてください。
雪の予報が出たら、前日と当日の朝にやること
道具がそろっていても、置き場所と段取りが決まっていないと間に合いません。前日と当日に分けて確かめます。
前日のうちにやること
- 社用車のタイヤを冬タイヤに替える(替えてある車と、まだの車を一覧にする)
- 解氷スプレー・スノーブラシ・脱出用具を、使う車に積んだか確かめる
- スコップと融雪剤を、出入口のすぐ内側に出しておく
- 翌朝に歩いて来る人へ、出発を早めるよう伝える
- 翌日の作業のうち、屋外でなくてもよいものを前倒しできないか見直す
工事現場の大雪・寒波の備えと前日にやることはこちらの記事を参考にしてください。
当日の朝にやること
- 人が通る動線(駐車場から入口まで)を先に除雪して、融雪剤をまく
- 屋根やひさしの下に、人と車を置かない
- 車は雪を屋根から全部下ろしてから出す
- 凍った場所には、滑り止めマットかコーンを置いて知らせる
気象庁は毎月25日ごろに3か月予報を出しています。秋の終わりに冬の見通しを出す寒候期予報も、9月25日ごろの発表です。

寒い現場で使える防寒グッズは、こちらの記事を参考にしてください。
雪対策グッズでよくある質問
検索でよく見かける疑問に、順番に答えます。
雪害対策用品には何がありますか?
大きく3つに分けられます。
- 足元用 … 滑りにくい靴・靴にかぶせる滑り止め・滑り止めマット
- 車用 … 冬タイヤ・雪用ワイパー・スノーブラシ・解氷スプレー・脱出用具
- 除雪用 … スコップ・スノーダンプ・除雪機・雪下ろし道具
このほかに、融雪剤と屋外作業のための防寒着が加わります。
通勤中に雪で転んでケガをしたら労災になりますか?
通勤中のケガは、労災保険の対象になる場合があります。厚生労働省は制度をこう説明しています。
労災保険制度は、労働者の業務上の事由または通勤による労働者の傷病等に対して必要な保険給付を行い、あわせて被災労働者の社会復帰の促進等の事業を行う制度です。
出典:厚生労働省
ここでいう通勤とは、住居と職場の間を合理的な経路と方法で移動することをいいます。自分の車で通っている場合も、決められた経路であれば含まれます。
途中で私用のために経路をそれたり、通勤を中断したりすると、その間とそのあとの移動は原則として通勤に当たりません。ただし、日常生活上必要な行為をやむを得ない事情で最小限度行う場合は、その間を除いて通勤として扱われます。
転んだら、まずその日のうちに会社へ伝えてください。いつ・どこで・どちらへ向かう途中だったかをメモし、病院にも通勤中のケガだと伝えます。
会社が手続きを渋る場合は、労災保険の請求書は自分でも労働基準監督署に出せます。まずは最寄りの労働基準監督署に相談してください。
融雪剤と滑り止めの砂は、どちらを買えばいいですか?
溶かしたいなら融雪剤、今すぐ歩けるようにしたいなら砂です。融雪剤は雪や氷を溶かし、砂は溶かさずにその上で滑りにくくします。
植木や車の出入りがある場所では、塩化カルシウムの融雪剤を避けて砂を使う手もあります。両方を用意して、場所で使い分けるのがいちばん確実です。
スタッドレスタイヤがあれば、タイヤチェーンはいりませんか?
大雪のときは、冬タイヤでもチェーンを求められることがあります。高速道路や峠の区間で、チェーンを着けた車だけ通す規制が出る場合があるためです。
長い距離を走る車には、冬タイヤに加えてチェーンも積んでおいてください。着け方は、雪のない日に一度練習しておくと当日あわてません。
年に数回しか雪が降らない地域では、どこまでそろえればいいですか?
歩いて通う人は、まず1,331円のスタッドレス・スパイクです。靴を買い替えるより安く、通勤の行き帰りだけ着ければ済みます。
今の靴の溝が減っていたら、そこで買い替えを考えます。5,962円のWPT-110なら、雪の日以外もそのまま履けるので無駄になりません。
車を使うなら、次に解氷スプレーとスノーブラシです。タイヤの履き替えは、走る距離と峠を越えるかどうかで決めてください。
子どもの送り迎えをしてから出勤して転んだら、労災になりますか?
経路と事情によって判断が分かれます。通勤の途中にある保育園に寄るだけなら、合理的な経路の中と見られることが多い形です。
ただし、実際に通勤災害と認められるかどうかを決めるのは労働基準監督署です。毎日の経路と時間をメモしておくと、説明しやすくなります。
雪対策グッズは、いくらくらいかかりますか?
この記事で紹介したミドリ安全の7点は、全部そろえると42,471円(税込)です。内訳は次のとおりです。
- スタッドレス・スパイク フリー … 1,331円
- 雪道脱出用具 スグラ … 1,518円
- メタル車載ショベル … 1,958円
- 軽量角型スコップ アルミ雪スコ(角型) … 2,695円
- 超耐滑先芯入りスニーカー WPT-110 … 5,962円
- 耐滑安全靴 オールラウンダー AR210N … 11,913円
- 除雪作業 TATAMU・ダンプ(ハンディー) … 17,094円
靴は現場の規格に合う1種類でよいので、AR210Nを外すと30,558円です。いちばん高いTATAMU・ダンプも外すと13,464円になります。
ただし靴だけは1人に1足いるので、人数ぶんの金額になります。10人ならWPT-110で59,620円です。
スタッドレスタイヤと除雪機、そして楽天やAmazonで買う商品は、これとは別にかかります。台数と降雪量を見て、年度の予算に入れておいてください。
まとめ:雪対策グッズは降る前にしか買えない
雪の対策は、降ってから始めても間に合いません。降った日は、店にも通販にも在庫が残っていないからです。
足元・車・事業所の3か所をそろえて、置き場所と朝の段取りまで決めておく。ここまでやって、ようやく「備えた」と言えます。

- 雪対策グッズは、足元・車・事業所の玄関まわりの3か所に分けてそろえる
- 積雪や凍結で転んだ事故の救急搬送は、東京都内だけで5シーズンに801人。午前7時と8時に多い(東京消防庁)
- 足元は、今の靴に足すスタッドレス・スパイク1,331円から。買い替えるならWPT-110が5,962円(22.0cm〜)
- JIS規格を指定される現場なら、雪上向けの耐滑安全靴 AR210Nが11,913円
- 車に積むのは、解氷スプレー・脱出用具(スグラ1,518円)・鉄のショベル(1,958円)
- 事業所は、雪をどけるスコップかダンプ(アルミ雪スコ2,695円・TATAMU・ダンプ17,094円)と融雪剤
- 凍った路面では、小さな歩幅で靴の裏全体をつけて、急がずに歩く
- 調査方法:クラウドワークスでのアンケート
- 回答数:50人(仕事で安全靴を履いている・履いていた人)
- 調査項目:年代・性別・職種・使う頻度・メーカーと商品名・満足度・満足している点・不満な点・おすすめ度
- この記事では「特に満足している点」の集計(選択式・50人)を使っています
- 口コミは誤字も含め、原文のまま掲載しています
- 数字は調査したときの回答です。すべての人に同じ結果になることを保証するものではありません
- 東京消防庁 積雪や凍結路面に係る救急事故に注意しよう(2026-09-25に確認)
- ウインターライフ推進協議会 転びにくい冬みちの歩き方(2026-09-25に確認)
- 厚生労働省 労災補償(2026-09-25に確認)
- e-Gov法令検索 労働者災害補償保険法(2026-09-25に確認)
- 気象庁 3か月予報と暖寒候期予報について(2026-09-25に確認)
- ミドリ安全.com 雪対策・除雪グッズ・用品おすすめ特集(2026-09-25に確認)
- ミドリ安全.com スタッドレス・スパイク フリー(2026-09-25に確認)
- ミドリ安全.com 雪道脱出用具 スグラ(2026-09-25に確認)
- ミドリ安全.com メタル車載ショベル(2026-09-25に確認)
- ミドリ安全.com 軽量角型スコップ アルミ雪スコ(角型)(2026-09-25に確認)
- ミドリ安全.com 除雪作業 TATAMU・ダンプ(ハンディー)(2026-09-25に確認)
- ミドリ安全.com 超耐滑先芯入りスニーカー WPT-110(2026-09-25に確認)
- ミドリ安全.com 雪上でも滑りにくい耐滑安全靴 オールラウンダー AR210N(2026-09-25に確認)
- 情報は確認した日のものです。最新の情報は各公式サイトでご確認ください
職場と家の防災グッズを一度に見直したい方は、こちらの記事を参考にしてください。



























