災害などの対策や準備として水や食料などを用意しなくてはいけないとよく言われますが、実際に災害があった時に問題になるのはそれ以外にもトイレの問題です。
そんな災害時にトイレ問題を解消してくれるのが「簡易トイレ」ですが、簡易トイレとは具体的にどのようなものなのでしょうか。
また、簡易トイレのメリットやデメリットについても解説していきます。
簡易トイレとは?
簡易トイレとは、トイレを使用することが出来ない時に便意や尿意を催した際、トイレとして使用する小型の便器や実際のトイレに被せるなどして使用するもののことです。
簡易トイレが活躍するシーンは、自然災害で被災したときです。
災害時に停電や断水があるといつも使っている水洗トイレを使うことが出来ませんので、簡易トイレで用を済ませるしかありません。
特に女性は男性よりも用を足すのが難しいので簡易トイレや携帯トイレを準備しておいた方がいいでしょう。
簡易トイレは停電や断水など災害時だけではなく下水道やマンションの配水管が壊れた場合にも役立ちますので災害時だけに使うものではありません。
簡易トイレのメリット
簡易トイレのメリットとしては、排尿や排便を我慢しなくていいということ。
災害時にトイレが自由に使えないとなると、排尿を我慢するために水分の摂取を控えてしまう人が少なくありません。
水分の摂取を控えることで熱中症や脱水などの症状を引き起こしやすくなりますので、そういったリスクを軽減させることにも繋がります。
避難所にトイレがあるとも限らないので用意しておくと安心です。
簡易トイレのデメリット
簡易トイレのデメリットは、ニオイです。
また、衛生面も問題になるので1回ごとに交換できる物を選ぶことがおすすめです。
どのように排泄物を処理することが出来るのかをよく確認して選びましょう。
ビニール袋だけでも、簡易トイレは作れますけど…。匂い対策ができないのでメーカーで開発している簡易トイレがおすすめです。
簡易トイレの選び方
簡易トイレは尿や便をどのように処理するのかによって種類が異なっています。
まずは吸水タイプの簡易トイレです。
おむつなどに使用されている吸水シートを使って尿を吸い取って処理するというタイプです。
手軽なタイプですが、吸水量には限界があるので尿の量が多かったりすると1回分の吸水シートでは足りなくなってしまうこともあります。
簡易トイレとしては吸水タイプよりも排泄物を固めるタイプが主流です。
固めるタイプの簡易トイレで最も安価なのは、排泄物を固めるだけのものです。
ただし、固めるだけなのでニオイや雑菌の拡散などのリスクは高いです。なので排泄物を固めた上で消臭効果もあるというものが、災害の時に一番おすすめです!
消臭効果があるので固めるだけのタイプのものよりも不快感は少ないですし排泄物を固めた上に抗菌・消臭効果があるものを使用すれば不快感が少なく、感染症のリスクも抑えることが出来ます。
ただし、機能が充実しているため少し高価になります。
災害の備えは食料だけでなくトイレも準備しましょう!
災害の備えと言うとどうしても水や食料のことばかりに注目しがちですが、空腹はある程度我慢できても排泄に関してはなかなか我慢し続けることは難しいので水や食料だけではなく、簡易トイレを準備しておくことも大切です。
今回紹介したように簡易トイレにもいくつかの種類がありますので、ご自分や家族に合ったものを選んで備えておくようにしましょう。
お近くのホームセンターや、ネット通販で購入できるのでいざという時のために準備しておくと安心です。