熱中症対策には、水分補給と体を冷やすことが重要です。汗は乾くときに周りの熱を奪い、高くなった体温を下げます。しかし、炎天下や温度が高い室内・野外では十分に体温が下がりません。そのため「クールタオル」や「冷感タオル」と呼ばれるタオルが、熱中症対策には有効です。
この記事では、クールタオルの種類やおすすめの商品を紹介しています。
もくじ
濡らして使う「瞬間冷却タオル」と乾いたまま使う「接触冷感タオル」の違い
熱中症対策に有効なクールタオルには「瞬間冷却タオル」と「接触冷感タオル」の2種類があります。
どちらのタオルも体を冷やす効果が期待できますが、使い方と冷却効果に違いがあります。それぞれの特徴は以下のとおりです。
瞬間冷却タオル
瞬間冷却タオルは、水で濡らして使います。そのため、肌に貼り付かない素材で織られたタオルを選ぶことが着用のしやすさを考えると重要になります。
また、速乾性の高い素材を用いているため、気化熱でより多くの温度を奪い、タオル自体が冷たくなります。
乾いても再び濡らせば冷却効果が復活し、タオルを振るとより冷たくなります。「接触冷感タオル」より冷却効果が高いタオルなので、炎天下や温度が高い工事現場などの暑い場所での使用に向いているでしょう。
接触冷感タオル
乾いたまま使う接触冷感タオルは、熱を持ちにくい素材で織られています。
そのため、瞬間冷却タオルのように濡らさなくても、触ると冷たく感じます。瞬間冷却タオルほどの冷却効果はありませんが、汗の吸収力に優れたタオルです。
また、接触冷感タオルの中には、濡らせば瞬間冷却タオルとしても使えるものも少なくありません。
クールタオルを選ぶ際の3つの注意点
熱中症対策に効果的なクールタオルですが、選ぶ際には以下の3つに注意しましょう。
抗菌防臭加工が施されている
クールタオルは洗えば繰り返し使うことが可能です。
なお、使用中は汗を吸収しているか濡れている状態なので、菌が繁殖しやすくなり、臭いの原因にもなります。
そこで、クールタオルを快適に使うためには、抗菌防臭加工が施されているものを選ぶようにしましょう。
首に巻けるサイズ
体温を下げるためには、首や脇、股関節などの太い血管がある部分を冷やすと効果的です。
しかし、仕事中にクールタオルを使う場合、脇と股関節に当てておくのは難しいので、首に巻いて使うことになります。そのため、余裕を持って首に巻けるサイズを選ぶことが大切です。
瞬間冷却タオルはケースの用意も必要
瞬間冷却タオルを選ぶなら、使用後に入れるケースが必要になります。瞬間冷却タオルは濡らして使うため、そのままカバンに入れると周りの物も濡れてしまうからです。
ビニール袋でも代用できますが、中の湿度が高くなり菌が繁殖しやすい状況になります。瞬間冷却タオル用のケースには、防水加工がありながら通気性もあり、湿度が高くならないように設計されているものもあるのでおすすめです。
炎天下で働くならネッククーラーもおすすめ!
ちなみにクールタオルも熱中症対策に有効ですが、炎天下で働くなら保冷剤などをタオルに装着して首に巻くことができるネッククーラーもおすすめです。
工事現場で使えるネッククーラーを探している方は、ミドリ安全さんのサイトを参考にしてください。
おすすめ瞬間冷却タオル3選
おすすめの瞬間冷却タオルを3つ紹介します。
水に濡らして絞って振るだけで冷たくなるタオル
マイクロファイバー素材のクールタオルは、ケース付きです。抗菌防臭効果に加え、UVカット加工も施されており、コストパフォーマンスに優れています。サイズは約縦80cm×横30cmです。
ワークマン「COOL CORE」
アメリカで特許を取得した素材で作られているワークマンのクールタオルです。UVカット加工が施されている他、濡れていても肌に貼り付かず使用感も優れています。サイズは30×110cmあり、首に巻くには十分な長さがあります。
西川「SEVENDAYS クールタオル」
寝具メーカーの西川が提供するポリエステルとナイロンで作られたクールタオルです。UVカット加工が施されているため、屋外での使用にも向いています。加えて、抗菌防臭効果や伸縮性もあります。サイズは31×120cmです。
乾いたままでも触ると冷たく感じる「クールタオル SV9005」という接触冷感タオルもありますが冷却効果は、「SEVENDAYS クールタオル」の方が高いです。
おすすめ接触冷感タオル2選
おすすめする接触冷感タオルは以下の3つです。
日本製冷感タオル
日本製のクールタオルも、接触冷感タオルでありながら、濡らせば瞬間冷却タオルとしても使用できます。サイズは約11cm×90cmです。吸水性が高く、肌にも貼り付きません。
シロクマノキモチ「ひんやりクールタオル CT-J601」
シロクマノキモチのクールタオルはポリエステルと綿で織られています。高い吸水性と、貼り付かない肌触りの良さを両立したタオルです。サイズは16×90cmで、UVカット加工も施されています。
自分に合ったクールタオルで熱中症対策を
冷却効果が高い「瞬間冷却タオル」と、乾いていても濡れていても冷却効果のある「接触冷感タオル」はどちらも熱中症対策に効果的です。
毎年多くの人が熱中症で亡くなっています。特に、暑い工事現場で働く場合には十分な熱中症対策が必要です。
紹介した内容を参考に、自分に合ったクールタオルを選んで熱中症対策をしましょう。
その他、熱中症対策に欠かせない「空調服」なども紹介していますので夏の暑さ対策をしたい方は過去記事も参考にしてください。