トラック運転手とは、さまざまな大きさのトラックを運転して配達などの物流や引っ越しなどの業務を行う仕事です。
全国どこに行っても、道路でトラックを見かけないことはないくらいトラックドライバーは需要がある職種。
仕事がきついイメージがあるかもしれませんが、労働条件が変わってきているので働く会社によっては非常に働きやすい環境になっているところが多いです。
その証拠に女性トラックドライバーも増えてきています。
2020年から日本に猛威を奮っている新型コロナの影響で、通信販売・宅配などの業績も上がっているので、トラック運転手の需要も高く社会的に求められている仕事の一つです。
トラックドライバーの仕事内容や必要な資格、どのくらい給料がもらえるかなどを紹介します。
もくじ
トラック運転手の仕事内容は?
トラックドライバーの仕事内容は、トラックを運転して荷物を運ぶこと。
日本の物流を支える仕事です。
一般的には、配送や配達が主な内容ですが企業によっては宅配時にセールス担当をする場合もあります。
仕事内容は多岐に渡り、乗務するトラックの大きさ・種類によってやることも変わってきます。
大型トラックは車両総重量が多いため、高速道路を使用して長距離の配送を任せられることが多いです。遠隔地への配送は食事や仮眠もトラックで行うのが一般的な流れになります。交通ルールを守りながら荷物を時間内に運ぶことが求められる仕事です。
拘束時間は長いですが、長距離運転以外の時間は自由に使えるため一人で誰かとコミュニケーションをとることが苦手な人はストレスを感じにくいです。
中型トラックは、日帰りできる距離の運転が主な配送を担当することが多いです。
中距離であるがゆえに、勤務時間はバラバラで生活が不規則となる場合があります。
ですが、長距離の運転がストレスな人は中距離の搬送が多い中型トラックの運転がおすすめです。
小型トラックは、集配所からルート配送を行うので短距離を担当します。走行距離が短いことから、日中の時間帯に働くことが多いです。
Amazonや楽天など個人向けの通販サイトの売上が高いので、配送センターから個人宅へ輸送してくれる黒ナンバー車の需要はここ数年で一気に上がりました。街中で走っている黒ナンバーの軽バンはよく見かけますね。
トラック運転手に必要な資格は?
ドライバーとして働くためには運転する車の大きさに合わせて
- 普通自動車運転免許
- 中型自動車運転免許
- 大型自動車運転免許
などの運転免許が必要です。
さらに、仕事を増やすためには「牽引免許」「フォークリフト」の免許を取得していると仕事の幅が広がり収入アップを狙えます。
トラック運転手の給料は?
トラック運転手の給料については、全体的にみて月約33万円ほど。
未経験の人でも、運転免許を取得していれば高収入を狙える職種です。トラック運転手の給料というのは担当するトラックの大きさや歩合などによって異なってくることが一般的です。
一番多く給料を得ることができるのは、長距離を走る大型トラックと言われています。
転職・就職をするときに「中型免許」「大型免許」を取得してなくても採用されることもあります。
大手企業の配送センターやコンテナ運搬に関われば特に高くなります。大型トラックで最も高い給料となるのは、大手配達センターまたは引っ越しセンターのトラック運転手。少しでも、給料をアップさせたいという人は大手企業のトラック運転手を目指すのをおすすめします。
トラックの大きさだけでなく、業種によっても運転手の給料は変化します。
比較的給料が高いのは、物流会社。
あらゆるものを配送するため、安定した需要があり積載量が大きくない中型トラック・小型トラックであっても稼ぐことができます。
トラック運転手に向いている人の特徴は?
トラック運転手は、あらゆる物流に関わる仕事ですが主な作業は荷物を運ぶこと。
トラック運転手に求められる能力は運転技術だけではありません。
長時間にわたって運転をすることが多い仕事のため、車の運転が好き(運転が苦にならない)という人じゃないとかなり厳しいです。
ただ、車好きというだけでは仕事は務まらないですが…、運転自体が嫌いな人は厳しいでしょう。
トラックドライバーは体力は必要
精神と肉体がタフな人です。
トラック運転手は自ら、荷下ろしや荷積みを行うことがあり運転以外でも体力を使います。軽量なものであればいいですが、なかには重いものが含まれているので身体を使う機会があります。
もちろん、荷下ろしにフォークリフトなどを使いますが…、引っ越しなどコンシューマー向けの配送ではそうはいきません。
荷物を持つことから腰に負担が掛かることが多いので、普段から身体を鍛えることがおすすめです。
また、渋滞に巻き込まれたら狭いトラックの車内で長時間待ちながら運転をしなくてはなりません。
長い渋滞であればストレスを感じますが、我慢強い精神で乗り切る必要があります。会社によっては、時間が不規則な場合もあり拘束時間が長くなることも考えられます。このような事態になっても、柔軟に対応していける体力と精神が求められます。
2021年西日本の積雪のせいで、たくさんのトラックドライバーが足止めされたことがありました。万が一のために準備をするようにしましょう。
トラックドライバーは責任感が必要
時間やルールを守れる責任感は必須です。
トラック運転手は、荷物を運ぶ運転はすべて一人で行います。決められた時刻にしっかり荷物を届けないと相手にも迷惑がかかります。時間の管理は徹底してやらなくてはなりません。
特に、長距離の走行は休憩や睡眠時間を計算して確保する必要があります。
安全運転するには、睡眠が不可欠。
十分な食事と睡眠時間の確保といった自己管理も自らで行います。時間厳守が大切なので、自分のスケジュール管理ができてなおかつ渋滞を予測した時間に余裕をもった行動が行える人が向いているでしょう。
また輸送する荷物の中には、ガソリンやガスといった危険物を含んだ場合もあり。クライアントのために責任を持って荷物を届ける責任感がないとできない仕事です。
トラック運転手は社会的に必要な仕事
トラック運転手は、荷物を運ぶのが仕事ではありますが求められることや責任が重大です。
運送業界は労働条件も変化しています。
少し前までは、長時間労働でスケジュールが詰まっている過酷な仕事でしたけど、トラックの交通事故の多発や転職する人が増えた影響から少しずつではありますけど労働環境は見直されています。
そのため、労働環境が改善している傾向があるので運送会社によっては働きやすい仕事です。
働き方改革の影響も大きいです。
トラック運転手の仕事は配送や宅配など、人々が生活するうえでなくてはならない物流を支える仕事。やりがいがある仕事です。
基本的に一人で運転する時間が長い仕事なので人間関係で悩まされたくない人にはピッタリな職業と言えるでしょう。