フォークリフトに乗る仕事では、先芯の入った安全靴かプロスニーカーを履くのが一般的です。先芯はつま先に入っているかたい芯のことで、落ちた荷物や車輪からつま先を守る部品です。
この記事では仕事で安全靴を履く100人のアンケートから、倉庫や物流で働く22人の答えを取り出しました。職場の決まりや靴の重さと疲れをもとに、フォークリフト作業の靴の選び方をまとめています。

- フォークリフト作業で安全靴が必要かと法律の決まり
- 倉庫で働く22人の職場の決まりと靴の重さや疲れ
- 規格と重さと靴底と留め方の選び方
- 冷凍倉庫と夏の倉庫で気をつけること
- フォークリフト作業におすすめの安全靴と値段
- 今の靴のままでできる足の裏の痛み対策
- 数字と口コミは、2026年10月にクラウドワークス(仕事を頼めるサイト)で行った安全靴のアンケート100人の回答です
- そのうち職種で倉庫や物流を選んだ22人の答えを中心に使っています
- 口コミは原文のまま載せています
- 法律の内容はe-Gov法令検索の条文で確かめました
- 商品の値段と仕様は2026年11月7日にミドリ安全.comとミズノ公式で確認しました
職種を問わず人気の靴から知りたい人は、安全靴のおすすめランキングを先に読むと全体がつかめます。
倉庫の22人が次に重視すると答えた軽さで選ぶなら、手ごろな値段で試せるのがこの1足です。職場の決まりから読みたい人は、このあとの見出しへ進んでください。

倉庫を歩き回る日とフォークリフトの乗り降りが多い日に、足の重さを減らしたい人向けです
- 重さは両足で700g(26.0cm)で、26.0cmでくらべるとこの記事の靴でいちばん軽い
- ミドリ安全.comの販売価格は5,797円(税込・税抜5,270円)
- JSAA規格のA種(普通作業用)のプロスニーカーで、靴底はすべりにくい作り
- サイズは22.0〜28.0cmと29.0cmと30.0cmで、幅は広めのEEE
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フォークリフト作業で安全靴は必要?法律と職場の決まり
フォークリフト作業で何を履くかは、会社が作業に合わせて決めることになっています。会社が決めた靴があるなら、その靴を履くのが決まりです。
法律に書かれているのは「安全靴その他の適当な履物」
労働安全衛生規則の第558条は、会社が通路や作業のようすに応じて「安全靴その他の適当な履物」を定めると決めています。そして会社は、その履物を働く人に使わせなければなりません。
同じ条文の第2項では、働く人の側も決められた履物を使わなければならないとしています。フォークリフトという言葉は条文に出てきませんが、倉庫の多くでは先芯入りの靴を決めています。
履かないと労災はどうなるのかは、安全靴の着用義務の記事で詳しく書いています。
倉庫で働く22人の職場の決まりは?
倉庫や物流で働く22人に職場の決まりを聞くと、いちばん多かったのは「プロスニーカーでもよい」の8人でした。プロスニーカーは、JSAA規格に合格したスニーカーに近い作業靴です。

「決まりはない」が6人で、「先芯入りなら何でもよい」が5人でした。JIS規格の安全靴と決まっている人は22人中2人で、倉庫ではプロスニーカーを認める職場が多い結果です。
100人全体では「JIS規格と決まっている」が28人いて、倉庫よりずっと多くなります。倉庫から建設現場へ応援に行く人は、行き先の決まりを先に聞いておきましょう。

フォークリフトと倉庫で安全靴が守るのはどんなケガ?
倉庫の安全靴がいちばん役に立つのは、つま先に重い物が当たったときです。荷物の落下と、フォークリフトや台車の車輪につま先をひかれることが代表です。
アンケートでも、段ボールを落としたときに先芯で助かったという声がありました。台車が走る通路で働く人の声も紹介します。


もうひとつは転ぶことです。フォークリフトのステップに上がり下りするときや、ぬれた床を歩くときに足がすべるとケガにつながります。
倉庫で働く22人の安全靴アンケート:重さと疲れと足の裏
倉庫の22人に今の靴の重さを聞くと、「軽い」と「ふつう」が9人ずつで「重い」は4人でした。1日の終わりに「疲れる」か「とても疲れる」と答えた人は22人中6人でした。
いちばん困っている足のトラブルは「特にない」が11人で、次が「足の裏が痛い」の6人でした。コンクリートの床を長く歩く仕事なので、足の裏にくる人が目立ちます。
床について聞くと、22人中20人がコンクリートかアスファルトと答えています。フォークリフトの運転のあとに足の裏が痛むという声もありました。

重さが気になる人の声もあります。重い靴だと、歩く距離が長い日の終わりに足の疲れが残りやすいようです。

フォークリフトの運転が多い人の靴は?
100人全体で仕事中にいちばん多い動きを「運転」と答えたのは11人で、そのうち5人が倉庫や物流の人でした。11人のうち8人が短靴を履いていて、8人が今の靴を「軽い」と答えています。
人数は少ないので、目安として読んでください。運転と歩きをくり返す人には、軽い短靴が選ばれている様子がうかがえます。
夕方の足の疲れが気になる人は、疲れない安全靴の選び方も参考にしてください。
フォークリフト作業の安全靴の選び方は規格と重さと靴底と留め方
フォークリフト作業の靴は、4つの点を順に見ると選びやすくなります。①規格 ②重さ ③靴底のすべりにくさ ④形と留め方 の順です。
①規格:JIS規格かJSAA規格かを職場の決まりに合わせる
JIS規格は国が決めた安全靴の基準で、JSAA規格は日本保安用品協会が決めたプロスニーカーの基準です。つま先の強さは、JSAA規格のA種とJIS規格の普通作業用(S)が同じ試験の基準です。
JSAA規格はA種が普通作業用でB種が軽作業用です。JIS規格は軽いほうからL(軽作業用)とS(普通作業用)とH(重作業用)に分かれ、靴の中のタグや箱に記号が書かれています。
先芯には鋼製(金属)と樹脂があり、倉庫の22人では鋼製が11人で樹脂が7人でした。この記事で紹介するミドリ安全の靴は、どれも樹脂の先芯です。
ただし同じなのはつま先の試験の基準で、靴底や甲の作りまで同じとは限りません。重い物を扱う現場で重作業用(H)を指定されたら、Hの表示がある靴を選びましょう。
ミドリ安全.comでは、重作業用の安全靴 W251Nが7,997円(税込)です。鋼製の先芯で両足1,140g(26.0cm)と重めなので、Hを指定された人向けです。
JIS規格とJSAA規格のちがいをもう少し知りたい人は、こちらの記事が詳しいです。
②重さ:両足か片足かと何cmかをそろえてくらべる
重さはメーカーが「両足で何g」か「片足で何g」かで書き方が分かれます。くらべるときは、両足か片足かと何cmの重さかをそろえましょう。
この記事で紹介するミドリ安全の靴は、26.0cmで両足700〜960gでした。冷凍倉庫用のように中にボアが入る靴は重くなります。
③靴底:ぬれた床と油の床ですべりにくいか
倉庫の22人は、今の靴のすべりにくさを「すべりにくい」12人と「とてもすべりにくい」6人と答えました。「すべりやすい」と答えた人はいませんでした。
それでも雨の日のスロープでは慎重に歩くという声があります。靴底のみぞがすり減ってくると、すべりやすさは変わります。

④形と留め方:乗り降りが多いなら脱ぎ履きのしやすさも見る
倉庫の22人の靴の形は、短靴が18人でミドルカットとハイカットが4人でした。留め方はひもが12人でいちばん多く、ダイヤル式が4人で面ファスナーが3人です。

ダイヤル式は、ダイヤルを回してワイヤーで締める留め方です。ダイヤル式の人からは、すぐに履けて締め具合を変えやすいという声がありました。

- 職場がJIS規格を決めているか、プロスニーカーでよいかを先に聞く
- 重さは両足か片足かと何cmかをそろえてくらべる
- 靴底のみぞがすり減っていないかを買い替えの目安にする
- 乗り降りや休憩で脱ぎ履きが多いなら、ダイヤル式や面ファスナーも候補にする
ひもと面ファスナーで迷う人は、現場別にくらべたこちらの記事も役に立ちます。
倉庫の安全靴は軽さと足幅で選ぶ人が多い
倉庫の22人に次に買うときにいちばん重視することを聞くと、軽さと足幅が8人ずつで並びました。値段より、軽さと足に合うかを先に見る人が多い結果です。

値段は4人で、デザインと規格はそれぞれ1人でした。決まりを守ったうえで、毎日の足の楽さを優先したい人が多いようです。
足幅はEやEEEのように書かれます。Eの数が多いほど幅が広く、紹介する靴の多くはEEE(3E)です。
女性や足の細い人は幅とサイズの下限を見る
倉庫の22人のうち7人は女性でした。40代の女性からは足の幅が細くて靴の中で足が動くという声があり、50代の女性からは小さいサイズが見つかったという声がありました。


スリッポンタイプなので着脱が楽。タウンユースな所。
- サイズの下限が22cm以下の靴を選ぶ(このあと紹介するAS-05 EEは21cmから)
- 幅がEEEだと中で足が動く人は、EEの靴をくらべる
- 中敷き(インソール)で厚みを足すと、足が動きにくくなることがある
サイズと幅の失敗を防ぎたい人は、安全靴のサイズの選び方の記事を読んでおきましょう。
冷凍倉庫と夏の倉庫でのフォークリフト作業の安全靴
同じ倉庫でも、温度で向く靴が変わります。冷凍倉庫では寒さと氷の床、夏の倉庫では蒸れが悩みになります。
冷凍倉庫は冷凍庫内作業用の靴を選ぶ
冬の倉庫では、靴下を重ねても寒かったという声がありました。冷凍庫に出入りする仕事なら、ふつうの安全靴ではなく冷凍庫内作業用の靴を選びましょう。


冷凍庫を出入りするフォークリフト作業で、足元の冷えをなんとかしたい人向けです
- 冷凍庫の中で作業する人のための靴で、中はボアで敷き物も防寒用
- メーカーは氷の上ですべりにくい靴底と説明していて、水や油や雪の上では効果が出にくいと注意書きがある
- 高さは270mm(26.0cm)で、両足で960gと重め
- ミドリ安全.comの販売価格は15,895円(税込・税抜14,450円)。サイズは23.5〜28cm(EEE)
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冷凍倉庫の服装までそろえたい人は、温度帯別の防寒対策の記事を参考にしてください。
夏の倉庫は通気と雨の日のバランスを見る
夏の倉庫を歩き回ると、靴の中が熱く感じるという声がありました。倉庫の22人で蒸れが「かなり気になる」と答えた人は3人で、「少し気になる」は11人でした。

メッシュの靴は風が通るぶん、雨にはしみやすくなります。トラックへの積み下ろしで外に出る人は、雨の日の足元も考えておきましょう。

蒸れがいちばんの悩みの人は、蒸れる原因と通気のいい靴をまとめたこちらの記事を読んでみてください。
フォークリフト作業におすすめの安全靴
ここからは、倉庫の22人の答えに合わせて靴を選びました。脱ぎ履きのしやすさと女性の小さいサイズとJIS規格で1足ずつ選び、アンケートで多く履かれていた靴も加えています。
値段はミドリ安全.comで2026年11月7日に確かめた税込の金額です。楽天とAmazonは時期で値段が変わるので、金額はミドリ安全.comで確かめたものだけ書いています。
職種を問わず100人の口コミで選ばれている靴は、安全靴のおすすめランキングでくらべられます。
ダイヤル式で脱ぎ履きが早い PF-117Boa
乗り降りや休憩で靴を脱ぐことが多い人には、ダイヤル式のプロスニーカーが合います。倉庫でダイヤル式を履く4人からは、すぐ履ける点をよく思う声が出ていました。

休憩や乗り降りのたびに脱ぎ履きする人の手間を減らせます
- ダイヤルを回すとワイヤーで締まる作りで、ひもを結び直す手間がない(商品の写真でダイヤルを確認)
- JSAA規格のA種のプロスニーカーで、かかとの衝撃をやわらげる作り
- 重さは両足で850g(26.0cm)、サイズは22〜28cmと29cmと30cm(EEE)
- 値段はミドリ安全.comで14,883円(税込・税抜13,530円)で、紹介する中では高めの1足
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女性の21cmからそろう AS-05 EE
足が小さい人や幅が細い人には、EE幅で21cmからある靴があります。留め方は面ファスナーなので、ひもを結ばずに脱ぎ履きできます。

EEEの靴だと中で足が動く人が、細めの幅をためせる1足です
- サイズは21cmと22〜25cmで、幅は細めのEE
- 重さは両足で720g(23.5cm)
- JSAA規格のA種のプロスニーカーで、すべりにくい靴底
- ミドリ安全.comの販売価格は7,766円(税込・税抜7,060円)
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JIS規格を指定されたら G3550
倉庫でも、JIS規格の安全靴と決まっている職場があります。手ごろな値段でJIS規格をそろえたい人に合うのがこの靴です。

JIS規格を指定された倉庫で、出費を抑えて1足そろえたい人向けです
- JIS規格の普通作業用(S)の安全靴を4,444円(税込・税抜4,040円)でそろえられる
- 表の革は牛革で、靴底はすべりにくさを高めた2層の底
- 重さは両足で830g(26.0cm)、サイズは23.5〜28cm(EEE)
- サイズの小(22〜23cm)も同じ値段で選べる
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倉庫の人がいちばん履いていたアシックス ウィンジョブ CP201
倉庫の22人のうち10人がアシックスを履いていて、型番を書いた人ではCP201とCP209 BOAが多くありました。前の安い靴から替えて足の裏が楽になったという声を紹介します。

倉庫の人がアシックスに替えて疲れが変わったと書いた靴です
JSAA規格のA種のプロスニーカーで、樹脂の先芯が入っています。
アンケートでCP201を履く3人は、買った値段を3人とも1万〜1万5千円未満と答えていました。
フォークリフト作業で足の裏が痛いときに今の靴でできること
今の靴がまだ使えるなら、中敷きを替えるのが手軽です。倉庫の22人のうち5人は、市販の中敷きに替えていました。
ただし中敷きを替えても完全にはなくならなかったという声もあります。靴底がすり減っているなら、買い替えも考えましょう。
中敷きを替えるときは厚さとサイズを合わせる
中敷きを重ねると靴の中がきつくなり、つま先が先芯に当たることがあります。替えるときは元の中敷きを外して入れかえるのが一般的です。
中敷きの選び方と重ねてはいけない理由は、インソールの記事で詳しく書いています。
買い替えの目安は靴底のすり減りと穴
倉庫の22人が靴を買い替えたきっかけは、「靴底がすり減った」が10人で「穴や破れ」が7人でした。買い替えるまでの期間は「1〜2年」が9人でいちばん多くなっています。
靴底のみぞが浅くなると、すべりにくさも落ちます。月に1回は靴の裏を見る習慣をつけておきましょう。
靴は替えずに、足の裏の痛みをまず中敷きで試したい人向けです
ミズノ公式の値段は1,100円(税込・2026年11月7日に確認)で、サイズはXS(22.0〜23.0cm)から2XL(30.0cm)まであります。
ミズノのJSAA規格の靴と同じ中敷きなので、ほかの靴に入れるときは大きさと厚さを確かめましょう。
フォークリフト作業の安全靴でよくある質問
最後に、フォークリフトや倉庫の安全靴でよく聞かれることに答えます。職場の決まりがあるときは、そちらを優先してください。
安全靴は自腹で買うのが普通?
倉庫の22人では「自分で買った」が15人でした。「会社が一部を負担」は4人で「会社の支給」は3人です。
100人全体では支給が43人なので、倉庫は自分で買う人が多い結果です。
費用はだれが払うのかは、会社支給と自腹を整理したこちらの記事で詳しく書いています。
スニーカーみたいな安全靴で大丈夫?
JSAA規格のA種のプロスニーカーは、つま先の試験の基準がJIS規格の普通作業用と同じです。ただし職場がJIS規格を決めているなら、JIS規格の靴を選びましょう。
ハイカットとローカットはどっちがいい?
倉庫の22人では短靴(ローカット)が18人でした。足首まで守りたい現場や、職場で長さを決めている場合はハイカットを選ぶのが一般的です。
甲プロテクター(甲プロ)は必要?
甲プロテクターは、足の甲を守るために靴の上に付くパーツです。重い物が足の甲に落ちるおそれがある現場で指定されることがあり、倉庫では職場の決まりに合わせましょう。
フォークリフトの免許を取る講習には安全靴が必要?
講習で何を履くかは講習機関ごとに案内があります。申し込みのときの持ち物の案内を見て、書かれていれば先芯入りの靴を用意しましょう。
これからフォークリフトの免許を取る人は、資格の取り方の記事もあわせて読んでおきましょう。
ドライバー目線でフォークリフト免許を取得しようと考えている方はこちらも参考に。
まとめ!フォークリフト作業の安全靴は職場の規格を守って軽さと足幅で選ぶ
フォークリフト作業の靴は、まず職場の規格の決まりを確かめることから始めましょう。そのうえで、倉庫の22人が重視した軽さと足幅で選ぶのがおすすめです。
- 法律は会社に「安全靴その他の適当な履物」を決めて履かせることを求めている
- 倉庫の22人の職場は、プロスニーカーでもよいが8人でJIS規格と決まっているのは2人
- 次に重視することは軽さと足幅が8人ずつで並んだ
- 乗り降りが多い人はダイヤル式や面ファスナーも候補にする
- 冷凍倉庫は冷凍庫内作業用の靴、夏はメッシュの雨じみに気をつける
- 足の裏が痛いときは中敷き、靴底がすり減ったら買い替える

- 調査方法:クラウドワークスでのアンケート(2026年10月)
- 回答数:100人(仕事で安全靴を履いている人)
- 調査項目:仕事と足と靴についての37問(重さや痛みや蒸れやすべりにくさ、値段や買い替えなど)
- この記事の数字は職種で倉庫や物流を選んだ22人と、いちばん多い動きを運転と答えた11人の答えが中心です
- 口コミは誤字も含め、原文のまま掲載しています
- 数字は調査したときの回答です。すべての人に同じ結果になることを保証するものではありません

























